重症ニキビの治し方講座

 

「皮膚科に何度も行って、色々な薬を試したけど治らなかった・・・」

「皮膚科に行き続けたけど、治る気配がない・・・」

 

今回は皮膚科へ行ってもニキビが治らなかった人向けのニキビの治し方について解説します。

まだ皮膚科へ行っていない方やニキビができて間もない方は、以下の講座を参考にしてみてください。

【完全保存版】3ヶ月で治すニキビの治し方まとめ!

 

重症のニキビは繰り返しできるので、悩みがたえませんよね。

とくに”皮膚科へわざわざ行っても治らなかったり、他の人が治ったやり方が治らなかったりするのはツライ”です。

 

今回はそんな精神的にも追い詰められる重症ニキビの治し方を解説していきます。

本気でニキビを治したい人は参考にしてみてください!

 

皮膚科の治療で治らなかったときの対処法

皮膚科で治療をしたけど、ニキビが治らなかったときの対処法は2つあります。

 

  • ①保険適用内の薬で試していない治療法をおこなう
  • ②保険適用外だが、強力な治療法をおこなう

 

”まだ薬をほとんど試していないという方は①からスタート”してください。

というのも、今の日本のニキビ治療は色々な薬が保険適用内になり始めています。

 

仮にディフェリンゲルと抗菌薬を使ったけど、ダメだったという方は他にも薬があるのでそちらを試すのが無難です。

一方で”すでに色々な薬を試したけど、効果がなかったという方は②からスタート”してください。

 

②では世界各国のニキビ治療ガイドラインを参考に、強力な治療法をおこないます。

下手に化粧品やエステを試すよりも、そちらにお金を使って欲しいです。

 

ただし、保険適用外となるので治療はやや高くなりますし、副作用も大きくなります。

なので必ず保険適用内の治療を試し終えてから、おこなってください。

 

①保険適用内の薬で試していない治療法を探す

まず保険適用内の治療をほとんど試せていない人は、保険適用内の治療にどんなものがあるか把握しておきましょう。

ここでいう推奨度は日本のニキビ治療ガイドラインに基づいた値です。

 

写真 推奨度
ディフェリンゲル ディフェリンゲル A
ベピオゲル ベピオゲル A
デュアック配合ゲル デュアック配合ゲル A
エピデュオゲル エピデュオゲル A
ダラシンTゲル 抗菌薬 A
アクアチムクリーム アクアチムクリーム A
ゼビアックスローション ゼビアックスローション A
スタデルムクリーム スタデルムクリーム C1
イオウカンフルローション C1
ルリッド ルリッド B
ファロム ファロム B
荊芥連翹湯(漢方) 荊芥連翹湯 C1
清上防風湯(漢方) 清上防風湯 C1

 

他にも面皰圧出(C1)なんかも保険が適用される治療です。

”ディフェリンゲルしか使ったことがないという人は、ベピオゲルやデュアック配合ゲルなどの別の薬を利用”することができます。

 

保険が適用される中でもこれだけ薬があるので、皮膚科医の先生と相談して別の薬を試してみてください。

”目安は1つの薬で、3ヶ月程度”です。

 

3ヶ月以上経ってもニキビが治らず、薬も変えてもらえないようなら、他の皮膚科へ行くのもいいでしょう。

そのときは今までやった治療を説明できるようにしておくのが理想的です。

 

②保険適用外だが、強力な治療法をおこなう

「保険適用内の治療をしたけど、ダメだった・・・」

という人は保険適用外で、強力な治療法をおこないます。

 

今までは日本のニキビ治療ガイドラインに沿って考えてきましたが、ここからは世界のガイドラインを参考にします。

国際的なガイドラインやアメリカ、欧州のもので重症ニキビ向けに必ず出てくる治療が以下の2つです。

 


 

  • アキュテイン(経口イソトレチノイン)
  • 経口ホルモン治療(避妊薬)

 


 

どちらも強力な薬ですが、日本では副作用をはじめとする色々な理由であまり使われていません。

しかし、”日本以外の国では重症ニキビになったら利用されている薬なので、強力なのは間違いない”です。

 

今回はこの2つと保険適用の治療とは少し変わった治療を解説していきます!

 

1.アキュテイン治療

アキュテイン

(引用:薬の通販比較

 

アキュテインは重症ニキビに利用される飲み薬です。

”海外のガイドラインを見ると、重症ニキビの第一選択として推奨”されています。

 

日本では副作用が大きいことから未認可となっていて、一部の美容皮膚科でしか取り扱っていません。

保険適用内の薬に比べてかなり大きい副作用がありますが、”世界で一番ニキビに効く薬はアキュテインと言っていい”でしょう。

 

重症ニキビの方が服用すると、2,3ヶ月ほどで改善が見られます。

ちなみにこの治療の1クールは6ヶ月~8ヶ月ほどです。

ただし、”副作用の数もかなり多い”です。

 


 

  • 全身の乾燥
  • 手足の皮剥け
  • かゆみ
  • 日焼けをしやすくなる
  • 鼻血
  • 頭痛
  • 脱毛
  • 吐き気
  • 下痢
  • うつ症状
  • 幻覚・幻聴

 


 

この他にも妊娠中の女性が服用すると、胎児への催奇形性の危険があります。

こういった副作用があるため、厚生労働省では「医師の処方箋がなければ、個人輸入を禁止する」という注意喚起がされています。

 

とはいっても、”アキュテインについて理解のある皮膚科医の元で治療を行えば、重度の副作用は防ぐことができる”でしょう。

アキュテインの治療が受けられる美容皮膚科は少ないですが、重症ニキビに悩んでいる人は検討してみてください。

 

2.経口ホルモン治療(経口避妊薬)

マーベロン

 

経口避妊薬や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬は、”アメリカや欧州などで中等症から重症ニキビに使われている薬”です。

ちなみに日本のガイドラインではC2(使用してもよいが推奨はしない)という評価になっています。

 

”ニキビへの効果は当然ながら高く、副作用も小さいことから安全に治したい人向き”です。

しかし、合併症のリスクであったり、効果が出るまでに時間がかかったりするデメリットがあります。

 

また高血圧や肥満、高年齢の方には慎重投与や禁止対象になっていることもあるのです。

とは言っても、長期服用することもできるため、治ってからも維持療法として使えます。

日本では、以下のような説明がされています。

 

他の治療で改善が不十分で、使用する結果として避妊につながることを容認できる女性のニキビに経口避妊薬あるいは低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬を使用してもよいが推奨はしない

(参考:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

薬を色々使っても治らないという方は、経口避妊薬を検討してみてください。

 

3.ケミカルピーリング

ケミカルピーリング

 

ケミカルピーリングは”皮膚に薬品を塗って、皮膚を剥がすことでニキビを治療していくやり方”です。

海外のガイドラインで推奨されているわけではないですが、日本のガイドラインで標準治療が無効の場合やできない場合に選択肢の1つとして推奨されています。

 

効果は人によって変わり、すぐに出なくても回数を重ねることで改善していきます。

改善が見られる目安としては、”中等症のニキビで平均6回ほど、重症ニキビで平均10回ほど”です。

 

しかも、ケミカルピーリングは飲み薬の抗菌薬と併用することで、より治療期間を短縮することもできます。

また副作用も短期間でおこなった後に刺激が残りますが、2,3日以内に治まります。

 

長く副作用が残らないのも、ケミカルピーリングのメリットです。

”重症ニキビの方でしたら、ケミカルピーリングと併用してなにかの治療を行うことになる”でしょう。

 

4.アゼライン酸

アゼライン酸クリーム

 

アゼライン酸は”欧州のガイドラインで、重症ニキビに推奨度「中」となっている塗り薬”です。

日本のガイドラインでも選択肢の1つとして推奨(C1)されています。

 

主に”皮脂分泌や炎症を抑制したり、抗菌作用があったりする”薬です。

副作用にはかゆみや刺激感がありますが、どれも軽いものです。

 

海外のガイドラインでは飲む抗菌薬と併用する形で推奨されているので、治療するときもおそらく併用となるでしょう。

日本では化粧品に配合される成分で、薬としては未承認になっています。

ただ美容皮膚科では使われているところもあるので、検討してみてください。

 

5.トレチノイン治療

トレチノイン

 

トレチノインはビタミンA誘導体と似た働きをもつ成分で、”皮膚を剥がすことで積極的なケアをしていく治療”です。

ディフェリンゲルとよく比較されますが、ディフェリンゲルが第3世代の合成レチノイドで、トレチノインが第1世代となっています。

 

ただディフェリンゲルの方が効果が早く副作用も小さいため、トレチノインより優れています。

”欧州のガイドラインでは、トレチノインと抗菌薬の配合剤が軽症から中等症のニキビに推奨されていますが、推奨度は低め”です。

 

しかし、ニキビ跡の治療に対してはトレチノインとハイドロキノンの併用がとても効果的で、多くの美容皮膚科で利用されています。

ただ”ニキビ治療にハイドロキノンを使うのはやや危険で、炎症をもつニキビを悪化させかねないのです。”

 

ハイドロキノンにはメラニン色素を生み出すメラノサイトを減らす働きがあるのですが、メラニン色素自体は炎症を抑えるために生成されています。

つまりニキビを治すのにメラニン色素が減ってしまうと、炎症を悪化させる恐れがあるのです。

 

”ニキビ跡にはオススメの治療ですが、重症ニキビに対しては優先度が高い治療ではない”と思っています。

ちなみにニキビ跡の治療はニキビの治療が完全に終わってからおこなうようにしましょう。

 

重症のニキビを治すときのアドバイスと注意点

1.定期的にニキビの写真を撮ること

ニキビ跡赤み

 

ニキビに悩んでいる人ならわかると思いますが、ニキビ治療はモチベーションの維持が難しいですよね。

特に治療をしているときにニキビが増えていると、治療も嫌になってきます。

 

そこでオススメしたいのが”初めに自分の顔の写真を撮っておくこと”です。

ニキビが治ったかどうかは自分の感覚に頼ってしまうことが多いですが、はっきりとニキビが改善していることがわかるように顔の写真を撮ります。

これはモチベーションの維持につながりますし、新しくできても全体で見れば減ってるから良いかなというポジティブな考え方もできます。

 

自撮り

 

写真を撮るのはスマホでもデジカメでも良いです。

ただ、定期的に撮る方がわかりやすいので、オススメします。

 

期間は、”2週間ごとくらいでOK”です。

ここからニキビが徐々に治っていくので、記念すべき1枚めを今撮っておいてください。

 

初めは少し重症くらいが良いですね。治っていく様を楽しめます。(笑)

 

管理人管理人

重症のニキビの方は特に自撮りをして記録することをオススメします!ニキビが治っているのか悪化しているのかを正確に知る上でも重要です!

 

2.洗顔料や化粧水でニキビが治るわけがない

 

悪い

 

今は、ニキビ洗顔料やニキビ専用化粧水なんかが売られています。

しかし、これらはどんなに高級なものでも、ニキビを『予防』するものです。

 

洗顔や保湿は重要なスキンケアではありますが、”ニキビを予防するものであって治すものでは無い”です。

ここが本当に重要なことで、洗顔料や化粧水にこだわりすぎて、皮膚科での治療をしないという人がいます。

 

重症ニキビを治すための優先順位は”洗顔や保湿よりも皮膚科へ行くことを優先するべき”です。

洗顔や保湿にこだわるのは悪いことではありませんが、ニキビの薬を使わないということはニキビ治療になっていません。

それでは僕のように数ヶ月経ってもニキビの量が変わらないという失敗をする可能性が高いです。

 

3.下手な美容法やエステに騙されない

ニキビに深く悩んでいると、こういう美容法やエステに騙されやすいです。

特に精神的に病んでいると、甘い言葉に騙されやすくなりますので注意してください。

 

まずは、”正しい治療法を知ること””やらないことを決める”ことが重要です。

正しい治療法を知るというのは皮膚科医の先生と相談しながら決めてください。

 

そして、それを決めたらやらないことを決めるということが重要です。

やらないことというのはニキビに良さそうな商品を探すためにネットサーフィンするなどのことをいっています。

 

とくに治療し初めのときは要注意で、まだ結果が出ていない状態なので不安になりますよね。

すると、他の人が結果を出している治療法が気になるということはよくあります。

他にもあって、

 


  • 頻繁にニキビをチェックしている
  • ニキビを触っている
  • ニキビを潰している
  • ニキビのことを常に考えてしまう

 

ニキビを悪化させてしまうことやニキビ治療に必要のないことは、やらないこととして決めた方が良いです。

 

4.重症だからこそ治ってからが肝心

日本のニキビ治療ガイドラインでは治療を”炎症期””維持期”の2つにわけています。

炎症期はディフェリンや抗菌薬を使って積極的に治療をしていく期間です。

 

一方の維持期はほとんど治った状態で、薬を使ってその状態を維持させるという期間です。

この期間は抗菌薬が使われずに、ディフェリンやベピオゲルが使われます。

 

”重症の方はニキビが治っても再発する恐れが充分にあるので、必ず維持期を設ける”ようにしましょう。

治ってからも薬を使うのは面倒ですが、ニキビは再発しやすい病気なのでしっかりと取り組む必要があるのです。

 

重症ニキビの基準

重症ニキビというのは単に重症っぽいニキビというわけではなく、明確な基準というものが存在します。

 

ニキビの数による基準

にきび

 

日本皮膚科学会が作成した「尋常性ざ瘡(ニキビ)治療ガイドライン2016」では、重症度を分類するための判定基準が掲載されています。

 


  • 軽症:片側の頬に赤ニキビが5個以下
  • 中等症:片側の頬に赤ニキビが6個以上20個以下
  • 重症:片側の頬に赤ニキビが21個以上50個以下
  • 最重症:片側の頬に赤ニキビが51個以上

 

ここで言っている重症ニキビというのは、”片側の頬に赤ニキビが21個以上”のことを指します。

一度、自分のニキビを確認して、重症度が何かを見てください。

 

軽症の人はおそらくここにはいないでしょうが、中等症の人はいるかもしれません。

もちろん、ニキビの重症度の目安になるものなので、それで治療法が大きく変わるということはほとんどありませんが、やや不向きな内容です。

 

そういう方は「赤ニキビの4つの原因と4つの治し方!炎症ニキビの方必見!」や「【完全版】3ヶ月で治すニキビの治し方まとめ!」を参考にしてみてください!

 

ニキビの種類による基準

重症度の基準は赤ニキビの数が基本です。

ただ、ニキビの中には重症化しているニキビというものがあります。

 

それが、”嚢腫(のうしゅ)・硬結(こうけつ)”と言った重症化したニキビです。

この2つもニキビの仲間とされていますが、あまり知られていません。

 

この2つがあるときも重症ニキビですが、まずは”皮膚科に行くべき”です。

 

まとめ

重症ニキビを治すには、かなりの時間とお金が必要です。

精神的にツライところもあるでしょうし、ニキビ治療を継続するのに工夫をしなければいけません。

 

その工夫というのが”写真を定期的に撮る”ことや”やらないことを決める”ことです。

また、重症ニキビの治し方は軽症のニキビよりも強力な治療法を選ぶ必要があります。

 

皮膚科に行けばあなたにあった治療をしていただけるとは思いますが、皮膚科に行くまでにどんな治療があるのかを知ることも重要です。

重症のニキビと言っても、必ず治すことはできます。

ニキビを治すときにツライことや悲しいことはあるでしょうが、ニキビ治療を継続してください。