今回は「ビブラマイシン」と呼ばれる飲む抗菌薬について解説します。
ニキビ治療ガイドラインでも強く推奨されている飲み薬なので、処方されたことがあるという人も少なくないでしょう。
そんなビブラマイシンの効果から副作用までをまとめていきます!
目次
ビブラマイシンとは
ビブラマイシンとは、”ドキシサイクリン塩酸塩水和物”という成分を配合した飲む抗菌薬です。
これはテトラサイクリン系と呼ばれる薬剤で、”ニキビへの効果が高く副作用が少ない”という特徴があります。
そしてニキビ治療ガイドラインでは、”ビブラマイシン(成分名:ドキシサイクリン)が内服薬で最も推奨”されています。
ニキビへの効果が高く副作用も小さいので、処方されやすい薬です。
ビブラマイシンのニキビへの効果
ビブラマイシンのニキビへの効果は大きくわけて2つあります。
- 抗菌作用
- 抗炎症作用
それぞれ解説します。
1.抗菌作用
当然ですが抗菌薬なので、抗菌作用があります。
アクネ菌を殺菌してくれる働きですが、これでアクネ菌がゼロになることはありません。
あくまで”菌を減少させて、ニキビの炎症を抑制するのが目的”です。
ちなみにビブラマイシンは科学的に有効性が証明されています。
2.抗炎症作用
飲む抗菌薬の中では珍しく、抗炎症作用があります。
言葉どおり炎症を鎮める働きで、”赤ニキビには有効”です。
一方で、炎症をもたない白ニキビにはこの薬は効果がありません。
プツッとした白ニキビや毛穴の詰まりのような黒ニキビには使わないようにしてください。
注意しておきたい副作用とは?
ビブラマイシンは副作用が小さいと言いましたが、全く無いわけではありません。
- 光線過敏症
- 腹痛
- 頭痛
ビブラマイシンの副作用はこの3つが挙げられます。
ただどれも軽いもので、光線過敏症は薬を中止することで軽快します。
また腹痛や頭痛などのわずかなものです。
他の薬と比べると、”副作用も少ないので海外のニキビ治療ガイドラインでも推奨”されています。
ビブラマイシンの正しい飲み方
ビブラマイシンは”1日1錠(100mg)をコップ1杯ほどの水と一緒に飲みます。”
胃が荒れることもあるので、ちゃんと水と一緒に飲むのがオススメです。
ただ処方によっては1日1錠ではなく、2錠の場合もあるので皮膚科医の先生の指示に従ってください。
ビブラマイシンで注意するべきポイントまとめ
ビブラマイシンを使う上で注意するべき点をまとめました。
- 3ヶ月以上の使用は耐性菌ができる恐れがあるのでできません
- 子供が使うと、歯が黄色くなる恐れがあります
- 妊娠中の女性には使えません
- 乳製品と一緒に飲むと吸収が悪くなるので控えてください
まとめ
ビブラマイシンは海外でも推奨されている強力な飲み薬です。
ニキビへの効果と副作用を考えると、理想的な薬ですが長期間使うことができません。
また他にも色々な副作用があるので、その点には注意してください。
薬であることを忘れずに、治療を続けましょう。