睡眠

 

「ちゃんと睡眠をとっているのにニキビができる・・・」

「なんで睡眠不足でニキビができるの?」

 

今回は睡眠不足がニキビの原因になるメカニズムからゴールデンタイムの真実まで解説していきます。

ニキビに悩んでいる人の中でよく言われるのが”睡眠不足がニキビの原因になるという説”です。

 

ゴールデンタイムという言葉が流行ったこともあって、睡眠とニキビの関係は強く指摘されるようになりました。

しかし、色々なサイトの情報を見ていると、必ずしもニキビの原因になるというよりは間接的にニキビの原因になるという説明ばかりです。

 

そこで今回はニキビと睡眠の関係について解説していきます。

気になっていた方は参考にしてみてください!

 

睡眠不足がニキビの原因になるメカニズム

結論から言って、”睡眠不足はニキビの原因になる”と考えられています。

しかし、それは睡眠不足がターンオーバーを乱すからといった曖昧なものではありません。

具体的には”睡眠不足がホルモンバランスを乱すことで、皮脂の分泌を促進させてしまうからが正しい”です。

 

HPA-axis

(引用:ウィキペディア 視床下部-下垂体-副腎系

 

人にはHPA軸というストレスや睡眠、代謝などの体内活動を制御している軸があります。

この軸は視床下部と脳下垂体、副腎皮質の3つから構成されていて、ホルモンバランスとも密接に関わっています。

睡眠とこのHPA軸の研究では、以下のようなことがわかっています。

 

concurrent with early nocturnal SWS, the HPA axis is suppressed. Conversely, sleep deprivation is associated with HPA axis activation. Sleep fragmentation or nocturnal awakenings have been shown to cause additional pulsatile cortisol release. The cortisol rhythm is additionally influenced by the time of final awakening.

(訳)初期の夜間のSWSと並行して、HPA軸は抑制される。逆に、睡眠不足はHPA軸の活性化に関連する。睡眠の断片化または夜間の目覚めは、拍動性のコルチゾール放出を引き起こすことが示されている。コルチゾールのリズムは、最終的な目覚めの時間によってさらに影響される。

※SWS:slow wave sleep(遅い睡眠)

(引用元:On the Interactions of the Hypothalamic-Pituitary-Adrenal (HPA) Axis and Sleep: Normal HPA Axis Activity and Circadian Rhythm, Exemplary Sleep Disorders

つまり、HPA軸は睡眠をとることで抑制されるのですが、”睡眠不足になるとその抑制がかからなくなってしまい、結果としてコルチゾールの分泌が増加する”ということです。

コルチゾールはステロイドという名前で有名ですが、”ステロイドが原因のニキビがあることから皮脂の分泌が促進されると考えられている”のです。

 

また他にも、このHPAが活発になることで、皮脂の分泌を促進するホルモンが分泌されてしまいます。

そのため、”睡眠不足や不規則な睡眠はホルモンバランスを乱してしまい、ニキビの原因や悪化につながってしまう”のです。

 

ゴールデンタイムは間違い?ゴールデンタイムの真実

時計

 

肌のゴールデンタイムとは、夜10時~深夜2時のことで、一番肌に良いとされる時間帯を言います。

美容好きの方の間ではかなり有名でしたし、成長ホルモンが多く分泌される時間帯とも言われていました。

成長ホルモンは体を成長させるだけではなく、ターンオーバーにも関わっているので、より美容好きが注目したのでしょう。

 

しかし、この時間帯が肌に良いという科学的な根拠はありません。

実際は時間帯に関わらず、成長ホルモンの分泌量が多くなるのは”寝始めの90分”です。

 

人の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2種類にわかれていて、約90分周期で繰り返されます。

つまり”「一番最初のレム睡眠の質が高ければ、肌に良い」という方が正しい”です。

 

ニキビを治すのに正しい睡眠方法は解明されていない

ニキビを治すのに正しい睡眠方法を紹介したいところですが、”科学的な根拠のあるニキビに効果的な睡眠方法は解明されていません。”

原因になるとはわかっていますが、「何時に寝て」とか「何時間寝る」などは指定されていないです。

日本皮膚科学会の公式サイトを見ても、睡眠時間については以下のような説明しかされていません。

 

ヒトのホルモンには朝と夜で分泌バターンが変わるものがあり、睡眠不足や日中逆転の生活などは、ホルモンのバランスが崩れるのでにきびの悪化因子となる可能性があります。できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
(引用元:にきび Q22 睡眠時間について

 

”正しい睡眠方法の説明も難しく、長ければ良い睡眠というわけではない”です。

良い睡眠をとろうと思うなら、睡眠の質を高めることが重要ですが、それは趣旨とは離れてしまうので省きます。

 

ここではあくまで”睡眠不足にならない時間の睡眠をとって、不規則にならないようできるだけ一定の時間帯に睡眠をとることを推奨”します。

詳しい睡眠方法については「スタンフォード式 最高の睡眠」は良い本でした。

 

睡眠を正してもニキビは治らない

ここまでの説明で、睡眠不足や不規則な睡眠がニキビの原因になると解説してきました。

では、ちゃんと睡眠をとればニキビが治っていくのかと聞かれれば、一概にそうではありません。

 

なぜなら、”ニキビの原因は複雑で色々な要因が考えられているから”です。

睡眠不足が解消されたとしても、ストレスを感じていたりニキビに触っていたりしたら、それがニキビの原因になります。

 

そのため、「ちゃんと寝ているのに、ニキビが治らない・・・」というのは間違っています。

ニキビをちゃんと治すなら、「【完全保存版】初心者必見!3ヶ月で治す科学的なニキビの治し方まとめ!」を参考に正しい治療法を実践していきましょう!

 

まとめ

睡眠はホルモンバランスと密接に関わっていて、睡眠が不足したり不規則になったりするとニキビの原因になってしまいます。

そのため、規則正しい生活で睡眠をちゃんととることが大切です。

 

しかし厄介なのは、睡眠不足でニキビができたときにちゃんと寝たとしてもニキビが治るかはわからないという点です。

睡眠不足はニキビの原因になりますが、それ以外にもニキビの原因は考えられます。

 

”ニキビを治すときはちゃんと寝ることや食べることは大切ですが、正しい治療法の方が優先”です。

ニキビと睡眠について気になっていた方は参考にしてみてください!