今回は、思春期ニキビの原因と治し方について書いていきます。
「思春期ニキビが全然治らない・・・・・・」
という方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
ちなみにこの記事もかなり長いので、まとめの部分で結局どういうことはやっていけばいいのかをまとめてあります。
一通り、流し読みしてからどういうことをやればいいのかだけ参考にするのもありです。
では、いきます。
目次
思春期ニキビの特徴!?いつ治るの?
思春期ニキビは、「青春のシンボル」と呼ばれていますが、悩んでいる本人はホントにつらいですよね。
ニキビは、”平均で13歳”くらいから発症するようです。
- 小学6年生⇒47%
- 中学生⇒72%
- 高校生⇒73%
- 大学生⇒54%
というような割合になっていて、思春期になった人のほとんどが体験していると言っても過言ではありません。
小学6年生から高校3年生までの12歳~18歳までの年齢層だけを見ても、”ニキビに悩む人は690万人いる”と言われていて、日本の人口の約5%を占めています。
ただ、この思春期ニキビというのは、成長ホルモンの分泌によってできるものなので、「完全に治すということは難しい」です。
完全に治すとなると、思春期が過ぎて成長ホルモンの分泌が無くなってきてからになります。
基本的には、成長ホルモンの分泌が止まらなければ、根本的な解決にはなりません。
しかし、そんなことは絶対しない方がいいですし、現実的に見てもできないと思います。
なので、ここでは『思春期ニキビの数を減らしつつ、ニキビ跡になるのを防ぐ』方法を説明していきます。
まあそれでも、僕の経験から18歳くらいになると、徐々に落ち着いてきれいになっていきました。
思春期で一番、ニキビが悪化するのは高校生というデータもあって、ピークを迎えてから治っていくようです。
思春期ニキビの主な4つの原因まとめ!
ニキビの原因は、色々な要素が複雑に絡み合っているため、特定するのは皮膚科医の方でも困難です。
ただ、主な原因というものが存在して、それを知っているだけでも意識することが変わってくると思います。
思春期ニキビになりがちな主な原因を4つまとめていきます。
1.ホルモンバランスの乱れ
思春期ニキビの原因を挙げるなら、まずはこれです。
一番の原因は、思春期に入ることで、『成長ホルモンが分泌されること』です。
成長ホルモンとは?
成長ホルモンはその言葉からも分かるように、“身長を伸ばすホルモン”としてよく知られています。しかし、成長ホルモンにはもう1つ重要な役割があります。それは、体にある物質をエネルギーとして使えるような物質に変えていく働きです(これを代謝といいます)。私たちが生きていくためには、体内でエネルギーをつくることが欠かせませんが、成長ホルモンはその過程で大切な役割を担っています。
引用元:成人の成長ホルモン分泌不全症の情報サイト http://ghw.pfizer.co.jp/adult/adult/growth.html
成長ホルモンというのは、子供の体から「男性的な体」「女性的な体」にするために分泌させるホルモンです。
では、なぜこの成長ホルモンが思春期ニキビの原因になってしまうかというと、この成長ホルモンによって「皮脂の分泌を増やしてしまうから」です。
皮脂というのは、顔をテカテカにしてしまうアブラみたいなやつです。
成長ホルモンは、皮脂を分泌する皮脂腺を刺激してしまうため、皮脂が出てきてしまいます。
ニキビの大きな原因は、毛穴にこの皮脂が詰まってしまうことにあるので、この皮脂が顔に出ている状態で放置してしまうと、ニキビが出来ます。
だからと言って、「じゃあ、洗顔して皮脂を取り除けばいいのか!」という考えで、洗顔を1日に何回もしてしまうと、悪化してしまうので、”洗顔は1日に2回”にとどめます。
2.自分に合っていない化粧品を使っている
思春期ニキビということで、学生ですから化粧品にかける予算も少ないですよね。
僕の場合、親に洗顔料や化粧水を買ってもらっていましたので、そういうものにこだわるということができませんでした。
そのため、そういう化粧品にこだわるということが出来ず、市販の安いやつを使ってました。
「安いやつが全てダメなのか?」というとそういうことでもないとは思いますが、”肌に良くない成分が配合されていることが多い”ので、おすすめはしません。
このサイトではできるだけシンプルなスキンケアをおすすめしています。
クレンジングから洗顔、化粧水、乳液などと色々使うケアはおすすめしていません。
基本は洗顔⇒保湿剤(1つ)で終わらせて、肌に負担をかけないようにします。
ただし、このときに使う洗顔石鹸や保湿剤の質にはこだわってください。
刺激のある成分や十分に保湿ができなければ、意味が無いからです。
3.間違ったスキンケア
自分に合っていない化粧品を使っているのと同じように、間違ったスキンケアをしている人も多くいます。
僕は、元サッカー部で「小・中・高」でサッカーをやってました。
で、今思い出すと友達がやってた洗顔って、”肌に負担をかけまくる洗顔をしている人が多い”んですよね。
- 冷水で洗顔
- 泡立てずに洗顔をしている
- 洗顔だけで全く保湿をしない
- すすぎ残しがある
- 泡を顔に乗せている時間が長い
正しいスキンケア方法についてはまた別の記事でまとめたいと思っているので、そちらを参考にしてほしいと思います。
ただ、このスキンケアを変えるだけでニキビが少しよくなったという人もいます。
ニキビが全然治らないという人は一度試してみる価値があると思います。
4.生活習慣やニキビの刺激になること
ニキビの原因には、生活習慣がめちゃくちゃ関わってきます。
「洗顔とか保湿だけやってれば、ニキビって治るでしょ?」
と思っていた方は、その考え方は変えてください。
で、生活習慣の中でも特に意識してほしいのが「睡眠」と「ストレス」です。
生活習慣と聞くと、食生活とか運動とかのイメージがあると思いますが、その中でも関わりが深いのが睡眠と言われています。
夜更かしや一睡もしないで次の日を迎えると、頭がボーッとしたり体調が悪かったりしますよね。
これは、睡眠中に修復されているものが、不眠によって修復できなかったからです。
頭だけではなく肌でも同じことが起きていて、肌は睡眠中に栄養が行き渡り、修復されます。
簡単に言うと、睡眠不足になると肌荒れしやすくなって、ターンオーバー(肌の入れ替わり)が乱れてしまうということです。
肌や内臓の修復には、最低でも6時間以上かかると言われているので、”睡眠は6時間以上”はとるようにしてください。
また、日常生活で意識したいことというのがありまして、髪の毛が肌につかないように注意しましょう。
髪の毛(特に前髪)が肌に触れてしまうと、それだけで肌の刺激になってしまいます。
なんで、家にいるときは、前髪が肌に触れないようにピンでとめたり、前髪を短くしたりと工夫するのがいいと思います。
思春期ニキビを治すための5つのポイント!
思春期ニキビを治すためには、5つほど意識することがあります。
- 皮膚科で貰える薬
- スキンケアについて
- 6時間以上の睡眠をとること
- ニキビにいい食べ物と悪い食べ物を知る
- ストレスを解消すること
ただ原因の方でも言ったように思春期ニキビの主な原因は、”成長ホルモンの分泌”です。
この成長ホルモンの分泌が落ち着かない限り、ニキビができると思います。
なので、今から言うことは思春期ニキビをできるだけ予防し、落ち着かせるための方法です。
完全に治すことはできなくてもニキビをできる限り減らして、予防することは可能なので、やれることはやっていきましょう。
皮膚科で貰える薬を使う
思春期ニキビはできて当然みたいな風潮がありますが、それは皮膚科に行かない理由になりません。
ニキビができたら皮膚科へ必ず行ってください。
ネットでは、色々な美容法や化粧品が紹介されています。
しかし、一番専門的で正しい治療法を教えてくれるのは皮膚科医の先生です。
怪しい美容法に騙されるくらいなら、保険が適用されて3割負担で済む皮膚科に行きましょう。
ちなみに皮膚科に行けば、ドラッグストアでは絶対に買うことができない第1類医薬品を手に入れることができます。

市販で買える薬よりも皮膚科で手に入る薬にしてください!
日本皮膚科学会が作成した「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2016」では、”ディフェリンゲルとベピオゲルでの治療を強く推奨”しています。
どれもニキビに効果が高いと認められている薬です。
ニキビに悩んで初めにやることは皮膚科へ行くことです。
1日2回の洗顔と保湿をする!
自分でできることにこのスキンケアがあります。
ここで言っているスキンケアというのは、洗顔とか化粧水とかその辺のことです。
ニキビの対策をしていく場合は、”ニキビの「予防」と「治療」の両方をやっていく”必要があります。
このスキンケアは、ニキビの予防のために行うものですが、必要不可欠です。
具体的なスキンケア方法は、「ニキビのスキンケア方法まとめ!洗顔と保湿のやり方まで!洗顔から保湿のやり方まで」で解説しているので参考にしてみてください。
洗顔では、余分に出てしまった皮脂をきれいにします。
ここで注意してほしいのが、皮脂が原因だからと言って”洗顔をしすぎない”ことです。
回数は、”1日に2回が目安”とされています。
そして、肌をきれいにしたらしっかりと保湿をします。
僕は男ですが、洗顔後に保湿をしています。
「男だから保湿なんてしなくていいでしょ!」
「テカテカしてるんだから保湿しなくてもよくない?」
というような考え方はNGです。
また、保湿をするときは化粧水やら乳液やらと色々使う必要はありません。
1本で保湿が終わらせられるものを使ってください。
6時間以上の睡眠をとること
肌は睡眠中に修復します。
修復できる時間が短ければ、肌荒れしやすくなるというわけです。
この修復にかかる時間は6時間と言われているので、”最低でも6時間以上”は寝てください。
また、寝ていると、”コルチゾール”というホルモンの分泌が抑制されています。
睡眠不足になっていると、その抑制がない状態になるので活発になります。
このホルモンは皮脂の分泌を過剰にする働きがあるので、ニキビを悪化させる原因です。
つまり、”睡眠不足になると、ニキビをさらに悪化させる”ということがわかります。
ただ、誤解しないでほしいのが睡眠をしっかりと取ったからと言って、ニキビが治るわけではないということです。

睡眠は無理のない範囲である程度ちゃんとしていれば、気にする必要はありません!
ニキビを治したいからと言って、無理に10時に寝て8時間寝ていても、ニキビができるときは普通にできます。
これは睡眠がニキビの治療ではなく、予防になるからです。
もちろん、その生活が続けられるのであれば良いことなのですが、無理のない範囲でOKです。
バランスの良い食事を心がける
日本皮膚科学会では、”ニキビに悩む人にバランスの良い食事を推奨”しています。
とくに思春期は成長期でもありますので、やみくもに制限することなく、バランスの良い食事をとるように心がけてください。
(引用元:日本皮膚科学会)
ここで重要なポイントは、”制限をすることなく”という点です。
よくニキビを治そうとしている人の中に甘いお菓子や炭酸を禁止するという人がいます。
しかし、無理な食事制限はストレスになりますし、オススメはしません。
ただ、”食事制限をする必要が無いからと言って、偏った食事はダメ”です。
あくまでバランスの良い食事を心がけるようにしてください。
ニキビが出来ても気にしすぎはNG!?ストレスは禁物!
ニキビとストレスの関係は昔から指摘されてきました。
思春期ニキビにおいても、受験や人間関係などなど色々な悩みからストレスを感じることがありますよね。
”ニキビが出来た人の8割が日常的にストレスを大きく感じることで、ニキビが出来たり悪化したりというのを感じた”という報告もあるようです。
ニキビを治していくうえでは、このストレスの対処をどうしていくかはとても重要なことだと言えます。
あなたはストレスを感じた時にどんな対処をしていますか?
ストレスの発散方法がある方は最高ですね。
ただ、そんなこと考えたこともなかったという人は自分の中でその対処法を見つける必要があります。
- アロマセラピー
- 体を動かす
- よく寝る
ストレスを解消できるものは色々あるので、自分に合ったものを見つけてみましょう。
⇒ストレスはニキビの原因のひとつです!ストレスニキビの治し方を解説!
思春期ニキビを治すときに注意するべきポイント
思春期ニキビを治すときに注意するべきポイントが3つあります。
- 紫外線対策
- 焦って洗顔をしすぎない
- ニキビ薬の副作用は肌に合っていないわけではない
この3つは、ニキビを治すときにありがちなことです。
間違えると、ニキビを治せなくなることもあります。
思春期ニキビを治したい人は参考にしてみてください。
紫外線対策
紫外線は、”角化異常の原因”のひとつです。
角化異常というのは肌表面が厚くなってしまうことで、これが原因で毛穴が詰まってしまいます。
つまり、紫外線を無視して浴び続けていると、ニキビができやすい肌になります。
そのため、ニキビを治していくときは、日焼け対策をする必要があります。
目安としては
- SPF30ほど
- 紫外線散乱剤使用かノンケミカル
- ノンコメドジェニックテスト済み
- ウォータプルーフはオススメしない
日焼け止めを選ぶときのポイントです。
参考にしてみてください。
焦って洗顔をしすぎない
学生に多いですが、ニキビを治したくて洗顔は何回もするという人がいます。
これはオススメしません。
”洗顔は1日2回が基本”で、それ以上は必要ありません。
洗顔料の泡をつけている時間も1分以内くらいが目安です。
そこまで長い時間つけていても意味がありません。
この洗顔については日本皮膚科学会でも注意されていました。
毎日、余分な皮脂や汚れを落とすために洗顔は必要ですが、強くこすったり、1日に5回も10回も洗顔したりする必要はありません。このような洗顔法では炎症がおきて、にきびは悪化します。
(引用元:日本皮膚科学会)
ここでも書かれていますが、無理な洗顔をし続けているとニキビは悪化します。
1日2回の洗顔をしてから保湿をし、治療薬をつけてください。
ニキビ薬の副作用は肌に合っていないわけではない
薬の副作用を肌に合っていないと勘違いして辞めてしまうということがあります。
これは絶対にやめてください。
薬は化粧品ではないので、必ず副作用というものがあります。
定番的な薬であるディフェリンゲルやベピオゲルにも初めの2週間ほどは副作用を感じます。
- 乾燥
- 皮むけ
- 赤み
- かゆみ
- ヒリヒリ
これらは、薬の副作用としてだいたいの人が感じるものです。
薬を塗ってから感じたからと言って、肌に合っていないというわけではありません。
勝手に中断してしまうということが無いように注意してください。
思春期ニキビに悩む子供をもつ親御さんへ
初めまして。「アクネシア」を運営している管理人です。
今回は、息子さん・娘さんのニキビの悩みについてお願いがあって、このような場を設けました。
「親としては子供の悩んでいることを助けてあげたいけど、お金がかかりすぎるのはちょっと・・・・・・」
というのが、素直な気持ちだと思います。
ニキビは、「青春のシンボル」という言葉もあるし、自然に治るだろうという気持ちもわからなくはないのですが、本人は私たちが思っている以上に精神的負担を負っています。
今は、昔よりも美容の技術を高くなってきて、「周りの友達は肌がキレイなのに・・・」ということが起きている現状もあります。
少し成長してきて、生意気になってきてはいると思いますが、まだまだ子供です。
ニキビを治すためには、子供の力では限界がありますし、親の協力は必要不可欠だと思っています。
親という立場からすれば、「そのくらい勝手に治っていくよ」と思ってしまうのもわかりますが、子供にとっては「そのくらい」がとても大きく辛いことなんです。
少しでも良いので、子供の悩みに協力してあげてください。
- 皮膚科に連れて行ってあげる
- スキンケアのアドバイスをする
少しの協力でもしてあげるのと放っておくのは、とても差があります。
子供のニキビの悩みをちゃんと聞いて、協力してあげてください。お願い致します。
まとめ!今日からやっていくこと!
かなり長くなってしまいましたが、今日からやっていくことをまとめていきます。
- 皮膚科へ行くこと
- 洗顔と保湿
- 正しいスキンケアを覚える
- 睡眠時間の確保
- ストレスの解消法を見つける&実践!
ということで、思春期ニキビの治し方を終わります。
ぜひとも、ニキビを治すのに参考にしていただけたら幸いです。