思春期ニキビ

 

「思春期ニキビを治せるスキンケアや治療方法が知りたい!」

「思春期ニキビは皮膚科へ行けば治せますか?」

 

今回は思春期ニキビの基本的なことから治し方までを解説していきます!

思春期ニキビを経験する人は90%以上と言われていて、日本人のほとんどが経験します。

 

しかし”ここまで多くの人が悩む病気なのに、正しい治し方を解説しているところは少ない”です。

そもそも思春期はそういうものと捉えられていたり、化粧品を売りつけたかったりするので、正しい治し方が未だに広まっていません。

 

そこで今回は思春期ニキビの正しい治し方を解説していきます!

思春期ニキビに悩んでいる人は参考にしてみてください!

 

思春期ニキビとは!?中学・高校でできるニキビの特徴

思春期ニキビは「青春のシンボル」と呼ばれていますが、専門的には”尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)”という皮膚の病気です。

ある「研究」によればニキビができ始める年齢は、”平均で15.1歳”から発症するとわかっています。

 

有病率
中学生 71.1%
高校生 72.5%
大学生 53.6%

 

それから高校生でニキビに悩む人の割合がピークに達し、そこからは下がっていきます。

よく「大人になれば治るよ!」と聞きますが、これは研究でも明らかです。

 

2013年に発表された調査」では、20代で思春期ニキビが継続している人の割合は”男性で44.6%、女性で57.5%”でした。

ここから30代、40代になっても、ニキビがある人の割合は低下していくのです。

つまり、思春期ニキビに悩んでいる人は、大人になるにつれて治っていきます。

 

ただ自然に治るといっても、放置するのはニキビ跡になる恐れもありますし、そもそも早く治したいですよね。

そこでまずは思春期ニキビができるメカニズムを解説して、8つの治し方を解説していきます!

 

思春期ニキビができるメカニズム!主な原因まとめ

ニキビができる原因は複雑ですが、思春期ニキビの場合は主に”第二次性徴期によるホルモンバランスの影響”です。

第二次性徴期とは中学・高校で見られる成長期のことで、男子は男性ホルモンが女子は女性ホルモンが分泌されます。

 

このホルモンは成長には欠かせないものですが、大きなニキビの原因です。

男性ホルモンは別名”アンドロゲン”と呼ばれていて、ニキビの主要原因の1つとして挙げられます。

 

Androgens stimulate proliferation of keratinocytes, size of sebaceous glands and sebum secretion.

(訳:アンドロゲンは、ケラチノサイトの増殖、皮脂腺の大きさおよび皮脂分泌を刺激する)

(引用元:The aetiopathogenesis of acne vulgaris – what’s new?

 

上記の研究でもわかるように、”表皮細胞が増殖し角化異常を引き起こしたり、皮脂がたくさん分泌されたり”します。

 

角化異常

 

角化異常とは肌の表面が厚くなってしまうことで、この影響で毛穴が閉じてしまうのです。

毛穴が閉じると、皮脂が毛穴の中に溜まりニキビができてしまいます。

 

一方の女性ホルモンは、”卵胞ホルモン(エストロゲン)””黄体ホルモン(プロゲステロン)”の2種類があります。

エストロゲンは肌のうるおいを保つ働きなどがあり、女性を美しくするホルモンです。

 

一方のプロゲステロンは”男性ホルモンと似た働きをして、皮脂の分泌を促進する”働きがあります。

これにより、ニキビができやすい肌になってしまうのです。

 

思春期ニキビの8つの治し方

思春期ニキビを治すには8つの方法があります。

 


 

  • 皮膚科でもらえる薬を使う
  • 市販で売られているニキビの薬を使う
  • ニキビを潰すときは正しく潰す
  • 1日2回の洗顔と保湿をする
  • 思春期ニキビを治すのに食事制限を不要
  • 肌に触れない・ニキビに触らない
  • 紫外線対策は絶対にする
  • 正しいやり方なら、メイクはしてもいい

 


 

すべてやる必要はありませんが、実践できるものは取り入れてみてください!

思春期ニキビに悩んでいる人は参考にしてみてください!

 

1.皮膚科でもらえる薬を使う

皮膚科

 

思春期ニキビに悩んで治したいと思ったら、初めに検討するべきなのが”皮膚科”です。

今一番効果があってコスパが良い治療は、皮膚科の治療です。

 

皮膚科で行われているニキビ治療というのは、”治療方法を厳正に審査して科学的な根拠に裏付けられた治療法”となっています。

しかも、強力な治療が保険適用内となっているので、3割負担で済むのです。

よく思春期ニキビができてニキビ用の洗顔料や化粧水を検討する人がいますが、そもそもニキビを治せるものではないので、皮膚科へ行くお金にしてください。

 

薬

 

私が皮膚科へ行ったときは以下のものを処方してもらいました。

 


 

  • ディフェリンゲル(塗り薬)
  • ダラシンTゲル(抗菌薬)
  • ビーソフテンローション(保湿剤)
  • ロキシスロマイシン(飲み薬)

 

この4つをもらって、全部で2500円くらいでした。(診察代なども込みのすべての費用)

ちなみにこれは初診料も含まれているので、何回か皮膚科へ行っている人はもう少し安いでしょう。

 

ニキビの重症度によって値段も変わってくるので、少し多めに持っていくのがいいですが、洗顔料や化粧水を買うよりも安い値段です。

しかもニキビへの効果は桁外れに違うので、”まずは皮膚科を検討”してください。

 

2.市販で売られているニキビの薬を使う

皮膚科へ行きたくてもいけないという場合は、”ドラッグストアや薬局で売られている薬がオススメ”です。

皮膚科の薬ほど効果はありませんし保険も効きませんが、ある程度の効果は見込めます。

 

テラ・コートリル

 

今はニキビの薬が色々売られていますが、その中でもオススメしているのが「テラ・コートリル」という薬です。

なぜなら、”テラ・コートリルは皮膚科で使われているビブラマイシンという飲み薬と同じ系列の成分が含まれています。”

 

他の市販薬は化粧品にも含まれているような殺菌作用や抗炎症作用のある成分なのに対して、テラ・コートリルは比較的強めの成分が入っています。

価格は6gで約1000円と高めですが、ニキビにのみ使えば効果的です。

 

3.ニキビを潰すときは正しく潰す

思春期ニキビに悩む人で、手でニキビを潰すという人は多いです。

しかし”肌質によっては、ニキビ跡になる恐れがある”のでオススメしません。

 

もしニキビを潰すというなら、正しく潰さなければなりません。

ニキビの治療の中に面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)という専用器具を使って、ニキビの芯を出すという治療法があります。

 

 

この治療法はすべてのニキビに対応している治療です。

つまり、”理論上はすべてのニキビを潰せる”ということです。

ただしそのためには、専用の器具を用意する必要があります。

 


 

  • 面皰圧出器
  • 清潔な針
  • エタノール消毒薬

 


 

面皰圧出器にメスや針がついている場合は、針は不要です。

これらを用意できたら、動画と同じやり方で芯を出します。

 


 

  • ニキビを消毒する
  • ニキビに穴を開ける
  • コメドプッシャーで優しく押し出す
  • 血が出たら止血する

 


 

正しいやり方でニキビを潰せれば、ニキビは早く治せます。

ただ”きちんとした道具を手に入れずに、ニキビを潰してしまうと悪化の原因にもなるので注意が必要”なのです。

 

4.1日2回の洗顔と保湿をおこなう

基本的なことですが、”1日2回の洗顔と保湿”をおこないましょう。

洗顔回数については、研究がおこなわれています。

 

Subjects washed their faces twice daily for 2 weeks with a standard mild cleanser before being randomized to one of three study arms, in which face washing was to be done once, twice, or four times a day for 6 weeks. At the end of the study no statistically significant differences were noted between groups. However, significant improvements in both open comedones and total noninflammatory lesions were observed in the group washing twice a day. Worsening of acne condition was observed in the study group washing once a day, with significant increases in erythema, papules, and total inflammatory lesions.

訳:被験者は顔面を標準的なマイルドなクレンザーで2週間、2週間にわたって洗った後、3週間のうち1週間に1回、2回、または4回、6週間にわたり無作為に洗った。研究終了時に、群間に統計的に有意な差は認められなかった。しかしながら、1日2回の群の洗浄では、開いた面皰および総非炎症性病変の両方において有意な改善が観察された。研究グループでは、1日1回、紅斑、丘疹、および総炎症性病変の有意な増加がみられたが、にきび状態の悪化が観察された。

引用元:A single-blinded, randomized, controlled clinical trial evaluating the effect of face washing on acne vulgaris.

 

この研究では、1日2回が有効性と利便性から見て推奨されています。

この結果を受けて、”日本皮膚科学会も1日2回の洗顔が良いと結論”を出しています。

 

痤瘡患者に 1 日 2 回の洗顔を推奨する。

引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

ただ実際に診察している皮膚科医の中には1日2回の洗顔でも多いと言っている人も多く、”肌質によっては1日2回で朝は水洗顔のみにした方が良い人もいる”でしょう。

 

洗顔の朝と夜

 

ただ肌質は人それぞれ違うので、1日2回の洗顔(洗顔料を使った)を基準にして自分に合った洗顔方法でおこなうのがいいです。

しかし、”完全な水洗顔や肌断食は脂漏性皮膚炎やニキビダニ症になる恐れがある”ので、洗顔料は定期的に使うことをオススメします。

 

5.思春期ニキビを治すのに食事制限は不要

思春期ニキビを治すのに、特別食事制限は必要ありません。

というのも、”食事とニキビの関係はまだ結論が出ていないから”です。

 

個人的な感覚として、「〇〇を食べたらニキビができるな」という人はその食べ物を避けるようにしてください。

ただ日本皮膚科学会では、特定の食べ物を制限するよう勧めてはいません。

 

痤瘡患者に、特定の食べ物を一律に制限することは推奨しない。個々の患者の食事指導においては、特定の食物摂取と痤瘡の経過との関連性を十分に検討して対応することが望まれる。

引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

ニキビと食べ物の関係は面白くて、ニキビとチョコレートの関係も色々な研究がされていて、ニキビの原因になるという意見やならないという意見があり、一定ではありません。

またGI値が高い食べ物がニキビの原因になる恐れがあるという意見もあるので、”特定の食べ物が原因になる気がしたらそれは避けるようにするのがベスト”です。

詳しくは「ニキビと食べ物の関係を徹底解剖!良い食事と悪い食事とは?」を参考にしてみてください。

 

6.肌に触れない・ニキビを触らない

ニキビが気になるからと言って、肌やニキビに触るのはやめてください。

なぜなら、”肌に触ることがニキビの原因になると、わかっているから”です。

メカニズムは肌に触れ続けると、表皮細胞からIL-1αという角化異常を引き起こす物質が分泌されます。

 

触ることの刺激

 

すると、皮膚が厚くなって、毛穴が閉じてしまうのです。

このメカニズムはバイオリニストのフェイスラインにニキビができたり、頬杖をついているところにニキビができやすかったりするのと同じだと考えられています。

 

この原因が悪質なのは”ニキビができたところを触り続けて、さらにニキビをできやすくしてしまう”点です。

これでは最悪な無限ループになってしまいます。

 

7.紫外線対策は絶対にする

太陽

 

ニキビに悩んでいるなら、紫外線対策は徹底しましょう。

紫外線は、”角化異常と皮脂の分泌促進をしてしまうから”です。

 

紫外線B照射による皮膚組織学的変化を検討した結果、正常皮膚と比較して、紫外線照射後48時間の皮膚では、顕著な表皮肥厚が認められた。

(引用元:しわ発生の新たなメカニズム~紫外線と血管新生~

中波長紫外線は培養ハムスター脂腺細胞の細胞増殖および脂質生成を照射量依存性に増加させることが判明した。

(引用元:紫外線の皮脂腺に及ぼす影響

 

この2つはニキビの大きな原因なので、紫外線対策は行う必要があります。

紫外線対策については、環境省がマニュアルを作成しています。

 

①紫外線の強い時間帯を避けましょう。
②日陰を利用しましょう。
③日傘を使い、帽子をかぶりましょう。
④袖や襟のついた衣服で覆いましょう。
⑤サングラスをかけましょう。
⑥日焼け止めを上手に使いましょう。

(引用元:環境省-紫外線保健マニュアル

 

特にこの中の日焼け止めには、きちんとした選び方があります。

 


 

  • SPF:20~30程度
  • PA:++~+++
  • ノンコメドジェニックテスト済み
  • ウォータープルーフ(防水加工)
  • 飲む日焼け止めはダメ

 


 

”SPFとPAについては日常使いなら、20~30程度,++~+++で大丈夫”です。

環境省では日常生活なら10~20と言っていますし、米国皮膚科学会ではSPF30以上と言っています。

※このサイトでは、間をとって20~30をオススメしています

 

日焼け止めでありがちなのがSPF50+、PA++++という強力な日焼け止めを使う人です。

海やプールなどのレジャーをしない限りは、ここまで強力な日焼け止めは必要ありません。

 

むしろ”専用のクレンジングが必要なことも多いので、男性は特に使わないほうが良い”でしょう。

また最近は飲む日焼け止めが流行っていますが、SPFに換算すると1程度しかありません。

”飲む日焼け止めは全くと言っていいほど役には立たないので、使わなくていい”です。

 

8.正しいやり方ならメイクはしても良い

ファンデーション

 

ニキビに悩んでいる人はメイクがニキビの原因になると考える人が多いですが、正しいやり方ならしてもOKです。

ただし、ニキビに厚塗りすることで隠すのではなく、”補色を使ったりポイントメイクで視線誘導をおこなったりするという方法をオススメ”しています。

 


 

  • 赤ニキビがひどいときは黄色のコントロールカラーを使う
  • リップやアイメイクで視線を誘導する
  • ノンコメドジェニックテスト済みのコスメを使う
  • 赤みが気になるなら、コンシーラーをポイント状につける

 


 

詳しくは「ニキビにファンデーションはあり?ニキビを悪化させないメイク方法と選び方」を参考にしてみてください。

基本的には”ニキビを刺激せずに、目立たなくするというのが方針”です。

 

まとめ

思春期ニキビはホルモンバランスの影響なので、”期間中はニキビが繰り返す可能性が高い”です。

なので、”ニキビを治すというよりもニキビ跡を作らないようにする方が先決”です。

 

ニキビ跡ができると、今の所は保険適用内の治療はありませんし、お金のかかる治療になってしまいます。

後は正しい治療で、どれだけ継続できるかが問題です。

 

ニキビの治療は、2,3ヶ月はかかります。

皮膚科へ行くのが面倒になることもありますが、根気強く治療を受けましょう。