洗顔

 

「ニキビ肌はどれくらい洗顔回数するのが良いの?」

「皮脂が原因って聞いたけど、洗顔回数は多めで良い?」

 

今回はニキビの洗顔回数について解説していきます!

洗顔回数や洗顔方法については、色々な方法があります。

 

ただ色々なサイトを見ていると、”洗顔そのものを絶対視しすぎ”です。

”洗顔はニキビケアの1つであって、洗顔を良くすればニキビが治るというものではありません。”

 

そこで今回は洗顔の立ち位置やニキビと洗顔回数の研究を見ながら、適切な洗顔回数を検討していきます!

ニキビ肌で洗顔回数について気になっている方は参考にしてみてください!

 

ニキビケアに対する洗顔の立ち位置

先ほども言いましたが、一部のサイトでは洗顔が絶対視されています。

「洗顔を良くすればバリア機能も回復して、ニキビも治る!!」という論理ですが、これはそもそも大きく間違った洗顔をしている人限定の話です。

 

間違った洗顔が原因であれば、正しい洗顔に治すだけでニキビが治るのは当然ですよね。

実際にはニキビの原因はそんな小さいものだけではないので、”洗顔を正すだけでニキビが治る人は稀と言っていい”でしょう。

とはいえ、洗顔は尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017にも掲載されているくらい重要なものです。

 

皮脂の除去による痤瘡予防効果は合理的な根拠があると考えられ、1 日 2 回の洗顔を推奨する。

引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

ニキビに対する洗顔の立ち位置は、”皮脂の除去によるニキビの予防”です。

当たり前のことを言っていますが、他サイトを見ているとあたかも薬のようにバリア機能を回復させるという記述がされています。

洗顔自体にそんな機能はないので、誤解しないようにしてください。

 

ニキビと洗顔回数の研究について

先ほどの引用を見てもわかるように、”日本皮膚科学会はニキビに悩む人へ1日2回の洗顔を推奨”しています。

これにはきちんとした根拠があります。

ある研究では、”1日2回の洗顔が有用性と利便性においてベストである”という結論を出しました。

 

Subjects washed their faces twice daily for 2 weeks with a standard mild cleanser before being randomized to one of three study arms, in which face washing was to be done once, twice, or four times a day for 6 weeks. At the end of the study no statistically significant differences were noted between groups. However, significant improvements in both open comedones and total noninflammatory lesions were observed in the group washing twice a day. Worsening of acne condition was observed in the study group washing once a day, with significant increases in erythema, papules, and total inflammatory lesions.We concluded that slight support exists, both in terms of efficacy and convenience, for the recommendation to wash the face twice daily with a mild cleanser.

訳:被験者は顔面を標準的なマイルドなクレンザーで2週間、2週間にわたって洗った後、3週間のうち1週間に1回、2回、または4回、6週間にわたり無作為に洗った。研究終了時に、群間に統計的に有意な差は認められなかった。しかし、1日2回の群の洗浄では、オープンコメドおよび総非炎症性病変の両方において有意な改善が観察された。研究グループでは、1日1回、紅斑、丘疹、および総炎症性病変の有意な増加がみられたが、にきび状態の悪化が観察された。軽度のクレンザーで1日2回顔を洗うことを推奨するために、有効性と利便性の両面で若干のサポートが存在すると結論づけました。

(引用元:A Single‐Blinded, Randomized, Controlled Clinical Trial Evaluating the Effect of Face Washing on Acne Vulgaris

 

この研究では1日2回の洗顔でニキビの有意な改善が見られ、1日1回だとニキビの有意な増加が見られています。

1日4回だと洗顔をおこなえない人が出てきたため、”1日2回が有効かつ利便性に優れているとしている”のです。

 

またこの研究では、”過度な洗顔は考えられていたよりも悪くないかもしれない”とも報告しています。

理論的には多すぎる洗顔がバリア機能の低下を招く恐れがありますが、統計的には大きな悪化が見られなかったようです。

 

洗顔料の有無やスクラブ・殺菌成分などの研究は充分におこなわれていません。

今後の研究に期待します!

 

肌質別の洗顔回数を検討!自分にあった洗顔回数を見つけよう

肌質の分類

 

ニキビ肌には1日2回の洗顔が良いとわかりました。

しかし皮膚科医の中には、”1日2回洗顔料を使った洗顔でも多いと考えている人が少なくない”のです。

 

1日1回の洗顔はニキビの悪化が見られましたが、”洗顔料の有無を調節することで自分にあった洗顔回数を検討するべき”だと考えています。

そこで1日2回を基準にして、肌質ごとにオススメする洗顔を検討しました!

洗顔料の有無に科学的な根拠があるわけではありませんが、洗顔するときの目安にしてみてください!

 

脂性肌の洗顔回数

脂性肌

洗顔回数(1日2回)
洗顔料の有無

 

脂性肌の洗顔は、”1日2回で朝夜洗顔料あり”です。

皮脂の分泌量が多い肌質なので、2回とも洗顔料を使うべきだと考えています。

 

また”昼間や夕方あたりでテカテカしてきたら、あぶらとり紙を使う”ようにしましょう。

洗顔回数を増やしすぎるのはあれですが、昼間に洗顔料を使わない水洗顔はありです。

 

普通肌・混合肌の洗顔回数

混合肌

洗顔回数(1日2回)
洗顔料の有無

 

普通肌や混合肌の方は、1日2回朝は水洗顔、夜は洗顔料でおこないます。

睡眠中に汗や皮脂が分泌されていると思いますが、水で充分に落とせます。

 

ただ夜に関しては”日焼け止めやメイクなどがあるので、クレンジングと一緒に洗顔料での洗顔がオススメ”です。

ちなみにニキビの薬が朝はついた状態ですが、私はぬるま湯で落とせています。

 

乾燥肌の洗顔回数

乾燥肌

洗顔回数(1日2回)
洗顔料の有無(2~3日に一度) ✕(◯)

 

乾燥肌の方は、”2~3日に一度の頻度で洗顔料”を使います。

後は1日2回の水洗顔をおこないましょう。

 

”完全な水洗顔にしないのは、脂漏性皮膚炎やニキビダニ症という別の肌トラブルが起きるリスクがあるから”です。

ちなみに”完全な水洗顔をして肌トラブルが改善した人は敏感肌や乾燥肌の方が多い印象だったので、洗顔料の頻度を減らすだけでも良くなるかも”しれません。

 

洗顔のしすぎがニキビの原因になるメカニズム

洗顔のしすぎがニキビに悪いのはかなり有名な話です。

先ほどの論文では考えられたよりも悪くないと書かれていましたが、日本皮膚科学会のQAでは以下のようにかかれています。

 

毎日、余分な皮脂や汚れを落とすために洗顔は必要ですが、強くこすったり、1日に5回も10回も洗顔したりする必要はありません。このような洗顔法では炎症がおきて、にきびは悪化します。

引用元:日本皮膚科学会にきびQ16

 

洗顔のしすぎは”自然と肌に触れる回数も増えるので、ニキビを刺激する頻度も高くなり悪化する”という流れです。

また洗顔のしすぎがニキビそのものの原因になるとも考えられます。

 

角化異常

 

洗顔のしすぎによって、表皮細胞を刺激してIL-1α(炎症性サイトカイン)が分泌されて、”角化異常”が起こります。

角化異常とは、角質層が厚くなることです。

 

角化異常

 

角質層が厚くなることで、毛穴が閉じてしまいます。

後は毛穴の中で皮脂が分泌されて、ニキビになっていくという流れです。

これは肌を触り続けることで、ニキビができる流れと同じです。

 

洗顔するときの注意したいポイント

1.ニキビを治したくて洗いすぎるのは逆効果

ニキビをどうしても治したいから、”無理して1日に何度も洗顔をしている人が多い”です。

中にはニキビが気になるから洗顔の泡でパックしている人がいました。(逆効果です)

 

1日に5回以上の洗顔はそもそも毎日継続できないということもありますし、ニキビを改善することもありません。

”洗顔は皮脂の除去によるニキビ予防のためにおこなうものですが、皮脂は原因の1つで先ほど説明した流れでニキビができることも”あります。

 

なので、洗顔はあくまで適度に行うようにしましょう。

ニキビ治療は薬を使っても、2,3ヶ月はかかります。

ニキビを繰り返さないためにも、じっくりと治していきます。

 

2.完全な水洗顔や肌断食

先ほども説明しましたが、”完全な水洗顔や肌断食は脂漏性皮膚炎やニキビダニ症などの別の肌トラブルを引き起こします。”

肌断食の本の口コミを見ていればわかりますが、悪い口コミの多くが「脂漏性皮膚炎になった」というものでした。

 

ニキビケアの観点から見ても、”ニキビ用の化粧品がニキビ治療のサポートになる”と考えられています。

ガイドラインでは、ニキビ用の基礎化粧品が選択肢の1つとして推奨されているくらいです。

 

痤瘡患者のスキンケアに痤瘡用基礎化粧品の使用を選択肢の一つとして推奨する。但し、痤瘡患者への使用試験が報告されている低刺激性でノンコメドジェニックな痤瘡用基礎化粧品を選択するなどの配慮が必要である。

引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

選ぶときは何個かポイントがありますが、ニキビ用の基礎化粧品を使って損はありません。

詳しい化粧品については「2018年度!ニキビ化粧品ランキング!ニキビに効く化粧品はどれ?」を参考にしてみてください!

 

3.スクラブ洗顔はオススメしない

洗顔料の中には、つぶつぶしたスクラブが入った洗顔料が存在します。

しかし、”スクラブが入った洗顔料と入っていない洗顔料の比較試験で、有意差がなかった”という結果が出ています。

 

The comparative effectiveness of an abrasive cleaner and the same cleansing agent without the abrasive granules was evaluated using a bilateral paired comparison method in 44 patients with acne vulgaris. Lesion counts and an appraisal of the severity of disease were made every two weeks for a total of eight weeks. An equal reduction in both the number and severity of acne lesions was seen with each test product. Substantial differences between the adverse effects of these two products were not observed.

訳:砥粒洗浄剤と砥粒を含まない同じ洗浄剤との比較の有効性を、尋常性ざ瘡患者44人における両側対比較法を用いて評価した。病変の数および病気の重症度の評価は、2週間ごとに合計8週間行われた。アクネ病変の数および重症度の両方の同等の低下が、各試験製品で見られた。これらの2つの生成物の有害作用間の実質的な差異は観察されなかった。

引用元:Abrasive cleansing in the management of acne vulgaris.

 

このことから皮膚の刺激性があると考えられるスクラブはオススメできません。

スクラブ洗顔をしてもニキビに大きな効果があるわけではありませんし、”不要な刺激になるだけ”です。

 

ニキビ用でも角質除去ができるということで、スクラブ洗顔がありますがオススメしません。

ツブツブが入った洗顔料は使わないようにしましょう!

 

4.純石鹸は低刺激で万能なわけではない

純石鹸

 

洗顔料の批判として挙げられるのは、「ニキビ用の洗顔料は低品質なので純せっけんを使いましょう!」というものです。

純石鹸はムダな成分が配合されていないから、安全という論理です。

 

しかし、純石鹸はそれほど刺激がないものではありません。

というのも、”純石鹸は界面活性剤の塊ですし、洗浄力も高め”です。

 

もちろん品質の低い市販でよく売られている洗顔料と比較すると良いと考えていますが、それでも純石鹸が万能とは思っていません。

個人的な意見では、”純石鹸が無難だから市販で買うときはオススメしている”という感じです。

 

皮膚科医の方でも純せっけんを推奨している人はいますが、実際には純石鹸よりも肌に良い洗顔料は存在しています。

純石鹸に問題があるわけではありませんが、特別いいものではないとご理解ください。

 

5.殺菌作用のある洗顔は悪くない

ニキビ用の洗顔料の批判としてよく挙げられるのは、「殺菌成分が配合されている洗顔料は刺激が強い」というものです。

乾燥肌や敏感肌の方が殺菌成分やピーリング成分で刺激を感じてしまうのはわかりますが、実はニキビにとって悪いものではありません。

ある研究では、”殺菌成分を配合した洗顔料で有意に減少した”という報告もあります。

 

We conducted three controlled, comparative studies to assess the effectiveness of a 4 percent chlorhexidine gluconate skin cleanser (Hibiclens) for the treatment of acne lesions in patients with acne vulgaris. In all studies, the chlorhexidine gluconate formulation achieved statistically significant reduction of the papules plus pustules count, which is generally accepted as the principal criterion of efficacy.

訳:私たちは、尋常性ざ瘡患者のニキビ病変の治療のための4%クロルヘキシジングルコン酸皮膚洗浄剤(Hibiclens)の有効性を評価するための3つの対照比較試験を実施した。すべての研究において、グルコン酸クロルヘキシジン製剤は、有効性の主要な基準として一般に受け入れられている丘疹と膿疱の数の統計的に有意な低下を達成した。

引用元:Efficacy of 4 percent chlorhexidine gluconate skin cleanser in the treatment of acne vulgaris.

 

また”ピーリング成分についても、洗顔料に配合することで治療のサポートになるという皮膚科医の意見も”見かけます。

皮膚の刺激に気をつけながら、殺菌成分やピーリング成分が配合された洗顔料を試してみるのも悪くありません。

 

ただニキビに悩んでいるからと言って、刺激を我慢しながら使うのはやめましょう。

”そういった洗顔料で刺激を感じたら、使用を中断するのが良い”です。

 

まとめ

”ニキビに悩む人のベストな洗顔回数は1日2回”でした。

1日2回を目安として、肌質ごとに自分にあったやり方を行いましょう!

 

ただ肌質ごとに目安を書いたものの、季節や状況によってベストなやり方は変わってきます。

その辺りは”肌の様子を見ながら、洗顔料の有無を調節”してください!

ニキビと洗顔回数について気になっていた方は参考にしてみてください!