背中ニキビ

 

「結婚式でウェディングドレスを着るから背中をきれいにしたい!」

「海とかプールに行くときに背中ニキビを見られたくない・・・」

 

こんな悩みありませんか?

今回は、背中ニキビの超現実的な治し方について解説します。

 

背中ニキビについて悩んできた人は色々な情報をかき集めているでしょう。

しかし、あまり納得のいく治し方は見つけられていないのでは無いでしょうか?

 

例えば、背中ニキビの治し方について調べるとこんな情報が出てきます。

 

「背中ニキビは洗い残しが原因です!」

「背中ニキビを治すなら、保湿をしましょう!」

 

もちろん、間違っているわけではありません。

しかし、「これをやって背中ニキビが治るのか?」と聞かれれば、それは難しいでしょう。

 

というより、保湿をするだけで治るのであれば、そこまで悩む必要もありません。

今回は上辺な情報ではなくて、超現実的に背中ニキビを治すならどうするべきかを解説します。

背中ニキビに悩んでいる方は参考にしてみてください!

 

背中ニキビの特徴!マラセチア毛包炎の恐れもあり

アクネ菌とマラセチア菌

 

背中ニキビは顔と部位が違うだけで、ほとんど同じニキビです。

ただひとつ違うところを挙げるとしたら、原因菌が”アクネ菌ではない場合がある点”です。

 

”アクネ菌”はニキビの原因菌として有名ですよね。

ニキビの原因になっている菌と言ったら、この菌です。

 

しかし、背中のニキビでは”マラセチア菌”という菌が原因になることがあります。

専門的に言えば、”マラセチア毛包炎”というのが正確な病名で、ニキビ(尋常性ざ瘡)とは違う病気です。

 

【背中ニキビ】
背中ニキビ
(引用元:Back acne-STD.GOV BLOG
【マラセチア毛包炎】
マラセチア毛包炎

(引用元:DreamQuest)

 

”背中ニキビとマラセチア毛包炎は、見分けるのがとても難しい”です。

写真で見てもわかるように、かなり似ています。

 

見分け方としては、”夏にできやすい”のと”小さく赤い皮疹が一気にできたらマラセチア毛包炎”の恐れがあります。

ただ実際には皮膚科医の方でも見分けるのが難しく、ニキビの治療で治らなかったらマラセチア毛包炎の検査をおこなうというところも少なくありません。

 

つまり、”体にできるニキビは慎重に治していかなければならない”のです。

おそらくただ保湿しているだけでは、いつまで経っても治らないということはありえます。

ニキビかマラセチア毛包炎か見極める上でも必ず皮膚科に行きましょう。

 

背中ニキビができるメカニズムと主な原因

背中にできるニキビもメカニズムは顔のニキビと同じです。

 

角化異常

 

初めに”角化異常が起きて、皮膚が厚くなる”ことが原因で起こります。

角化異常の原因は色々ありますが、男性ホルモンやバリア機能の低下、紫外線などが挙げられます。

 

角化異常

 

”皮膚が厚くなると毛穴が閉じてしまい、皮脂が溜まってしまう”のです。

ちなみに背中という部位は水分量と油分量がともに多い部位です。

 

脂腺のおよその数(個/cm²)
800
前額 400
160
四肢 50

(参考:にきび最前線-脂腺性毛包とは:なぜ手足に「にきび」はできないのか?)

 

特に油分量は多く、皮脂腺の数も比較的多くあります。

顔に比べると少ないですが、ニキビができやすい部位です。

 

背中ニキビの5つの治し方

背中ニキビを治すときは、5つの方法があります。

 


 

  • ベピオゲル・デュアック配合ゲル
  • 飲み薬タイプの抗菌薬
  • ケミカルピーリング
  • 市販薬もありだけど
  • ホルモン療法

 


 

背中という広く手が届きにくい部位を治療するには、顔とは違った考え方が必要です。

なぜなら、”一人暮らしの場合は塗り薬が塗れなかったり、薬の量が多くなったりするから”です。

それぞれ解説していきます!

 

1.ベピオゲル・デュアック配合ゲル

ベピオゲル

 

背中ニキビを治していくなら、おそらくベピオゲルの処方箋を出していただけると思います。

皮膚科や症状によって変わってくるとは思いますが、背中ニキビにはベピオゲルが有効です。

 

ベピオゲルとは、”ニキビ治療ガイドラインでニキビに強く推奨されている薬”です。

ディフェリンゲルとともに「A」という一番高い推奨度に指定されています。

 

炎症性皮疹(軽症から中等症)に過酸化ベンゾイル 2.5%ゲルを強く推奨する。

面皰に、過酸化ベンゾイル 2.5% ゲルを強く推奨する。

(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

ベピオゲルが背中ニキビに有効な理由は、”抗菌効果””ピーリング効果”の2つを持っているからです。

特にピーリング効果があるので、ニキビを根本から予防してくれる働きをもちます。

またPMDA(医薬品医療機器総合機構)によれば、”体にできるニキビに対して使っても問題ない”という見解がされています。

 

機構は申請者の説明も踏まえると、体幹部の尋常性ざ瘡に対して本剤を使用した場合の安全性及び有効性に特に大きな問題はないと考える。

引用元:PMDA

 

後ほど解説しますが、ディフェリンゲルは体のニキビに向いていないので、もしあっても使わない方が良いです。

またデュアック配合ゲルもベピオゲルと抗菌薬が配合されている薬なので、問題なく使えます。

 

2.飲み薬タイプの抗菌薬

ビブラマイシンとミノマイシン

 

もし、あなたが一人暮らしなら、背中に届かない部分が出てきます。

先ほど紹介したベピオゲルは塗り薬なので、使うのが難しくなります。

 

そんなときは、”内服タイプの抗菌薬が処方されることもあります。”

画像にある飲み薬もニキビ治療ガイドラインで「A(A`)」に指定されている強力な薬です。

 

ただ、ベピオゲルとは違って予防する働きはなく、今あるニキビを治していく薬です。

もちろん、今あるニキビが治っていくという意味では良いのですが、繰り返しできる恐れがあります。

実際に皮膚科へ行ったときは”塗れる範囲でベピオゲルを塗っていき、飲み薬を飲むという形が多い”です。

 

3.ケミカルピーリング

ケミカルピーリング

 

ここまでは保険適用内で、3割負担になる治療でした。

一方で保険適用外にも、背中ニキビに有効な治療法があります。

 

それが”ケミカルピーリング”です。

ケミカルピーリングとは、薬剤を肌に塗って、古い角質や毛穴づまりを溶かして取り除く治療のことを言います。

 

2週間に1回のペースで、5,6回ほどの治療をしていきます。

ケミカルピーリングは保険が効きませんが、”1つの選択肢として推奨されている治療法”です。

 

炎症性皮疹(面ぽうも)に、標準治療が無効あるいは実施できない場合にグリコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨する。但し、保険適用外であることに配慮する必要がある。

(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

デメリットもあって、”皮膚科に5,6回通わなければならない”のと”お金がかかる”という点です。

 

4.市販薬もありだけど

理論上は背中ニキビにも、市販薬は使えます。

当サイトでは、”ニキビ用の市販薬としてテラ・コートリルという薬をオススメ”してきました。

 

テラ・コートリル

 

しかし”マラセチア毛包炎だった場合、この薬が症状を悪化させてしまう恐れ”があります。

 

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。真菌症(白癬、カンジタ症など)、皮膚結核、単純疱疹、水痘、種痘疹などの皮膚感染症、皮膚に潰瘍(ベーチェット病を除く)、熱傷・凍傷がある。

引用元:くすりのしおり

 

この中の真菌症はマラセチア毛包炎も含まれています。

なので、背中ニキビを使う場合は、”テラ・コートリル以外の薬を使った方が良い”です。

 

5.ホルモン療法

ピル

 

ホルモン療法は、海外で重症ニキビ向けにおこなわれている治療です。

日本ではまだ未承認の治療法ですが、一部の美容皮膚科でおこなわれています。

ホルモン治療を中心におこなっている相澤先生によると、”背中ニキビにホルモン治療がよく効く”そうです。

 

背中ニキビはピルや妊娠により劇的に治ることが多い。
カビのマラセチアの関与もあるが
背中ニキビにはホルモンバランスがいかに大事かわかる。

引用元:背中ニキビ

背中のほうがホルモン治療に敏感に反応する
背中ニキビは甲状腺ホルモンに敏感だ

また背中ニキビは冬に悪化する

背中にきびは男性ホルモン拮抗作用を持つ薬剤が効く

引用元:背中ニキビ

 

一人の皮膚科医の個人的な意見ではありますが、相澤先生はホルモン治療に長けている方なので行ってみる価値はあるでしょう。

ただ保険適用外の治療になるため、背中ニキビが皮膚科へ行っても治らないという方は検討してみてください。

 

背中を治すときの注意点

1.ディフェリンゲルは使えない、エピデュオゲルも注意

背中ニキビにディフェリンは使わない

 

ニキビの治療にはディフェリンゲルという定番的な薬があります。

しかし、”背中ニキビにディフェリンゲルを使うのは厳禁”です。

 

なぜなら、ディフェリンゲルを背中に使ってしまうと、”大量に塗ることになり、安全性が確認されている範囲を超えてしまうから”です。

もし、前使っていたディフェリンゲルが余っていても、背中のニキビには使わないようにしてください。

 

エピデュオゲル

 

またディフェリンゲルとベピオゲルが一緒になった薬である”エピデュオゲルも注意が必要”です。

ベピオゲルが配合されているので使えないわけではありませんが、刺激が強く出る部位が存在します。

 

例えば、脇や乳首周辺、陰部などは、特に注意してください。

皮膚科でしかもらわない薬を使うときは、皮膚科医の指示の下でお願いします。

 

2.背中はケロイドを作りやすい

背中ニキビからニキビ跡になったことがあるという人は少なくありません。

背中は引っ掻いたり、ゴシゴシと擦ったりしてしまうことが多いので、大変ですよね。

 

ケロイド

参照:wiki-ケロイド

 

その中でも注意してほしいのが”ケロイド”というニキビ跡です。

背中はこのケロイドができやすいのが特徴です。

 

ケロイドとは、専門的には”肥厚性瘢痕”と呼ばれています。

ニキビの炎症が強く、ダメージを受けてしまった肌はコラーゲンなどで修復しようとします。

 

その結果として必要以上に作られてしまい、赤く盛り上がったようなニキビ跡ができます。

ケロイドは一度できてしまうと、中々治りません。

 

赤いケロイドは徐々に改善していきますが、白く跡が残ることがあります。

こうなると、手術をする以外で治すのは難しいです。

 

3.すすぎ残しには注意

背中ニキビは、すすぎ残しが原因になるケースも多いです。

”シャンプーやリンス、トリートメントなどをすすぐときは背中につかないように前かがみになって、すすぐことをオススメ”します。

 

また体を洗うときもすすぎ残しがないように、よく洗うようにしてください。

ちなみにこれは顔も同じことで、洗顔料のすすぎ残しが原因になるケースも多いです。

 

まとめ

背中ニキビを治していくには、”皮膚科を受診することが必須”です。

特に背中ニキビはニキビではない可能性も十分にあるので、一度行ってみてください。

 

もし、背中ニキビに悩んでいて、保湿ケア商品の購入を検討しているのなら少し待ってください。

そのお金は、”皮膚科に使った方が良い”です。

 

なぜなら、”保湿とはニキビを予防するものであって、ニキビを治すものでは無いから”です。

化粧品を試すよりも、薬を使ってみることをオススメします。

 

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