サリチル酸

「ニキビ予防にサリチル酸が良いですか?」

「サリチル酸は肌を無理やり剥がすから刺激になるって本当?」

 

今回はニキビとサリチル酸について解説していきます!

サリチル酸は、ニキビ予防の化粧品に配合されていることが多いです。

 

なぜなら、”サリチル酸はピーリング作用があるため、角質層が毛穴を塞ぐことでできるニキビに対して有効”なのです。

実際にニキビに使われるケミカルピーリングではサリチル酸が使われています。

 

しかし注意点も多くある成分なので、詳しく解説していきます!

ニキビに悩んでいて、サリチル酸が気になっている方は参考にしてみてください!

 

サリチル酸とは?どういう成分なの?

サリチル酸とは、ブドウの葉や実などの植物から抽出できる成分です。

水には溶けにくいですが、熱湯やアルコールには溶けやすいです。

 

用途としては”イボの除去として使われたり、ニキビの予防として利用されたり”されています。

主に抗菌作用や角質溶解作用などの働きがあり、防腐剤から医療にまで使われています。

 

ニキビ予防としても、この2つの働きは非常に有効です。

ニキビはアクネ菌が原因で炎症が起こりますし、角質が厚くなることで毛穴が詰まりニキビとなります。

 

しかし肌質によっては、これらの働きが刺激となることも充分に考えられます。

特に”敏感肌の方は、サリチル酸が配合されている化粧品は避けた方が良い”です。

旧表示指定成分の1つで、上限量も0.2%と決められています。

 

サリチル酸の3つの効果

サリチル酸の効果は、主に3つあります。

 


 

  • 殺菌作用
  • ピーリング作用
  • 防腐作用

 


 

それぞれ解説していきます!

 

1.殺菌作用

”サリチル酸は細菌を殺菌する”働きがあります。

化粧品によっては、化粧用の殺菌剤として配合される成分です。

 

ニキビの炎症の原因として知られているアクネ菌を殺菌できるので、炎症の抑制にもつながります。

ちなみに昔は水虫の治療としても、サリチル酸が利用されていました。

 

2.ピーリング作用

現在の”ニキビ治療で使われるケミカルピーリングには、サリチル酸が利用”されています。

サリチル酸は角質を溶かす働きがあるので、毛穴が詰まるのを防げます。

実際に「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017」では、ケミカルピーリングはC1に指定されています。

 

炎症性皮疹に、標準治療が無効あるいは実施できない場合にグリコール酸あるいはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを選択肢の一つとして推奨する。但し、保険適用外であることに配慮する必要がある。

(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

ケミカルピーリングで選択肢の1つとして推奨されているサリチル酸は”サリチル酸マクロゴール”という成分です。

この成分は肌に浸透しにくく、肌の表面にある角質層だけをピーリングできます。

 

他の薬剤と比較すると、肌に優しいピーリング剤です。

”サリチル酸は成分によっても、働きが変わるのでニキビに適したものを選びましょう。”

 

3.防腐作用

サリチル酸は、”殺菌以外にも静菌作用”があります。

静菌作用とは、細菌の繁殖を防ぐ働きのことです。

 

昔は食品の防腐剤としても利用されていましたが、WHOの勧告によって禁止されています。

ただ医薬品や化粧品も今ではそれほど使われていません。

 

サリチル酸はニキビを悪化させる?副作用と注意点まとめ

サリチル酸を配合している化粧品は刺激が強いと書かれているサイトは多いですが、”配合上限量が0.2%と定められているので、強い刺激を感じることは少ない”です。

実際に配合量が10倍の2%で行った臨床試験でも皮膚刺激が少ないと報告されています。

 

In clinical tests,  Salicylic Acid (2%) produced minimal cumulative irritation and slight or no irritation(1.5%)

(訳)臨床試験では、サリチル酸(2%)は累積刺激が少なく、刺激がわずかであった(1.5%)。

(引用元:http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581803022S303

 

ただし”敏感肌や乾燥肌の方は刺激を感じないとも限らないので、注意は必要”です。

実際にサリチル酸が配合された化粧品を使って、刺激を感じるという方もいます。

 

しかし、サリチル酸について書いているサイトの多くは、副作用があるとか刺激が強いなどの表現が多すぎです。

”ピーリングと言っても、化粧品に配合されている量なら、毎日使っても強い刺激にはなりません。”

 

紫外線対策はおこなう

サリチル酸を利用するなら、注意点として紫外線対策はおこなうようにしましょう。

ピーリング作用は古くなった角質層を取り除いてくれますが、バリア機能はやや低下します。

 

バリア機能が低くなると、肌が紫外線に弱くなります。

ケミカルピーリングをした後は必ず紫外線対策について説明されるくらいです。

 

サリチル酸配合の化粧品はオススメしない

”ニキビ予防に関して言えば、サリチル酸が配合された化粧品を使う必要はない”です。

他のサイトのように「サリチル酸が絶対悪!」「サリチル酸は刺激が強すぎる!」とは思っていませんが、不要な刺激は避けるべきとは考えています。

実際に尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017では、ニキビに悩む人の化粧品選びについて以下のように説明されています。

 

痤瘡患者のスキンケアに痤瘡用基礎化粧品の使用を選択肢の一つとして推奨する。但し、痤瘡患者への使用試験が報告されている低刺激性でノンコメドジェニックな痤瘡用基礎化粧品を選択するなどの配慮が必要である。

(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

ニキビ用の化粧品は推奨されていますが、その条件として低刺激性でノンコメドジェニックな化粧品を選択する必要があると書かれています。

”低刺激性の化粧品が推奨されているのなら、サリチル酸が配合された化粧品は不向き”です。

 

ピーリングコスメでニキビ予防するなら、ケミカルピーリングの方が良い

ニキビに悩んでいてどうしてもピーリングしたいなら、”化粧品ではなくケミカルピーリングにするべき”です。

ピーリングの成分が配合された化粧品は濃度が低いですし、充分な効果を期待するのは難しいでしょう。

一方で”ケミカルピーリングであれば、日本皮膚科学会で選択肢の1つとして推奨されていますし、実際に試験も行われていてニキビの減少が認められています。”

 

サリチル酸マクロゴールの報告は,特別な製法で作成されたサリチル酸マクロゴールを用いた左右比較では,2 週間毎に合計 6 回の治療において,2 カ月後には炎症性皮疹・非炎症性皮疹ともにプラセボと比較して有意な皮疹数の減少を認めている

(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

もちろん、C1と推奨度が高いわけではないので、ディフェリンゲルやベピオゲルといった塗り薬が優先です。

しかしそれらを使っていて、ニキビに効果がなかったという方は試してみる価値があります。

 

サリチル酸を配合している化粧品・医薬品

洗顔料

ノブACアクティブウォッシングフォーム

ウォッシングフォーム

 

ノブACアクティブのウォッシングフォームです。

有効成分はサリチル酸とグリチルリチン酸2Kで、ニキビ予防向きの配合になっています。

ノブは複数の皮膚科医が監修しているドクターズコスメなので、試してみる価値ありです。

 

オキシーパーフェクトウォッシュ

オキシーパーフェクトウォッシュ

 

オキシーパーフェクトウォッシュは市販で売られているニキビ用洗顔料です。

有効成分はサリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノールの3種類です。

それぞれピーリング作用や抗炎症作用、殺菌作用があります。

 

化粧水・保湿剤

プロアクティブ薬用美容液

プロアクティブ+薬用美容液

 

プロアクティブから出ている薬用美容液です。

有効成分はサリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムで、ニキビ対策向きの作りです。

保湿目的の美容液というよりは積極的にニキビケアできる美容液となっています。

 

美顔水薬用化粧水

美顔水薬用化粧水

 

130年以上の歴史があるニキビ向け化粧水です。

有効成分はサリチル酸とホモスルファミンの2種類があります。

ピーリング作用と殺菌作用のある成分で、ニキビ予防していく化粧水です。

 

医薬品・塗り薬

ペアアクネリキッド治療薬

ペアアクネリキッド治療薬

 

ペアアクネリキッドは市販で売られているニキビ治療薬です。

3種類の有効成分を配合していて、サリチル酸とイソプロピルメチルフェノール、アラントインが入っています。

それぞれピーリング作用、殺菌作用、抗炎症作用があるので、ニキビの改善が期待できます。