ルール

 

今回は日本皮膚科学会が出している「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2016」を簡単に要約してみます。

尋常性ざ瘡とはニキビのことです。

 

この治療ガイドラインは皮膚科医の方々向けに作られているものですが、ニキビに悩んでいる人にも参考になる部分は多くあります。

今回はニキビに悩んでいる人に参考になる点をまとめつつ、わかりやすく要約していきます。

皮膚科医の先生から見た視点を確認できますので、一度読んでみてください。

 

ニキビ治療ガイドラインを要約してみた

1.ガイドラインを何で作って更新したかを解説

ニキビは90%以上の人が経験する皮膚の病気なのに、みんなできて当然かのように扱われています。

 

  • 皮膚科に来る人は全体の10%で、来た人の満足度も低かった
  • ニキビはいじめの原因になるから早めの治療が必要
  • 美容皮膚科にニキビの知識が無い人が来た

 

この3つのことがあるから、正確で治療のベースになるような基準を作ってみました。

ただ、2008年からディフェリンゲルが使えるようになって、日本のニキビ治療もマシになってます。

このニキビ治療のガイドラインは今の治療法をさらに良いものにするために作りました。

 

2.ガイドラインはニキビ治療の基本なんです

このガイドラインは色んな専門家の組織に許可もらって公表してます。

だから、このガイドラインに書かれていることはニキビ治療の基本です。

 

でも、ニキビは人によって症状の違いとか合併症とかがあるから、治療は皮膚科医の先生が患者さんと決めましょう。

そのときの治療法はこのガイドに書いてあるのと全て同じにする必要は無いから、患者さんに合った治療法をするようにしてください。

 

3.ニキビ治療は色々あるから、おすすめ順に分けた

ニキビの治療法は色々あります。

どれを選ぶべきか迷うから、おすすめ順に分類することにしました。

 

  • A:行うよう強く推奨
  • A*:行うよう推奨するけど、副作用あるか注意
  • B:Aほど根拠は無いけど、推奨する
  • C1:選択肢のひとつとして推奨する
  • C2:根拠ないから推奨しません
  • D:全く意味ないし、肌に有害だから行わないように

 

この6つに分けることにしました。

Aが一番おすすめする治療法で、Dはおすすめしない治療法です。

このガイドラインでは、ニキビ治療やスキンケアにそれぞれ評価が付けられています。

 

4.ニキビの種類を分けてみた

ニキビにも色々な種類があります。

 

  • 隠れニキビ(目に見えない)
  • 白ニキビ
  • 黒ニキビ
  • 赤ニキビ
  • 黄ニキビ
  • 紫ニキビ
  • ニキビ跡

 

※ガイドラインではその特徴を専門的に解説しています。

 

4-1.ニキビの重症度も分類したよ

ニキビの重症度を決める基準を作りました。

 

  • 軽症:顔の半分に赤ニキビが5個以下
  • 中等症:顔の半分に赤ニキビが6個以上20個以下
  • 重症:顔の半分に赤ニキビが21個以上50個以下
  • 最重症:顔の半分に赤ニキビが51個以上

 

自分の顔の半分にどれくらいニキビがあるか見てみてね。

 

5.ニキビに効く薬をまとめ!

ニキビに効く薬をおすすめ順ごとに分類してみました。

 

  • A:行うよう強く推奨
  • A*:行うよう推奨するけど、副作用あるか注意
  • B:Aほど根拠は無いけど、推奨する
  • C1:選択肢のひとつとして推奨する
  • C2:根拠ないから推奨しません
  • D:全く意味ないし、肌に有害だから行わないように

 

↑しっかりと参考にしてください。

ガイドラインでは全て載っていますが、ここではAとA*の評価がされている治療法とスキンケア関連のもの、よく耳にするものを挙げていきます。

すべて確認したい方は「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2016」を見てください。

 

赤ニキビを治す薬まとめ

塗り薬編

A:デュアック配合ゲル(クリンダマイシン 1%/過酸化ベンゾイル3%)

A:ディフェリンゲル0.1%と抗菌薬の併用

A:ベピオゲル2.5%

A:ディフェリンゲル0.1%

A:抗菌薬単体

A:ディフェリンゲル0.1%と飲み薬の併用

 

飲み薬編

A:ビブラマイシン錠

A*:ミノマイシン

 

漢方編

C1かC2:他の治療が効かないか他の治療ができない場合は一部の漢方のみを選択肢のひとつとして推奨します。

 

  • C1:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
  • C1:清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
  • C1:十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

 

この3つは選択肢のひとつとして推奨します。

 

  • C2:黄連解毒湯
  • C2:温清飲
  • C2:温経湯
  • C2:桂枝茯苓丸

 

この4つは使ってもいいですが、推奨はしません。

 

白ニキビを治す薬まとめ

塗り薬編

A:ディフェリンゲル0.1%

A:ベピオゲル2.5%

A:デュアック配合ゲル

 

漢方編

C1かC2:白ニキビに他の治療が効かないか他の治療ができないときにひとつの選択肢として推奨します。

 

  • C1:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

 

をひとつの選択肢として推奨します。

 

  • C2:黄連解毒湯(おうれんげとくとう)
  • C2:十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
  • C2:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

この3つは使ってもいいですが、推奨はしません。

 

ニキビが治ってから再発させないようにするための薬まとめ

飲み薬編

A:ディフェリンゲル0.1%

A:ベピオゲル2.5%

 

ニキビ全般のこと

塗り薬編

C1:ビタミンC誘導体の塗り薬は赤ニキビに選択肢のひとつとして有効です。ただ、保険適用外なので配慮する必要があります。

 

飲み薬編

C2:ビタミンCの薬を飲んでも良いですが、推奨はしません

 

専門器具編

C1:白ニキビ、赤ニキビに面皰圧出は選択肢のひとつとして推奨します。

C2:レーザー治療は正しく理解して、治療効果を期待できるニキビに使っても良いです。しかし、設備や保険適用外ということもあり、推奨はしていません。

 

スキンケア編

C1:ニキビがある人は1日2回の洗顔を推奨します

C1:ニキビがある人はニキビ化粧品を選択肢のひとつとして推奨します。ただし、ニキビ患者の方から使用試験が報告されていて低刺激で、ノンコメドジェニックの化粧品を選択する必要があります。

C2:ニキビがある人に特定の食べ物を制限するのは推奨しません。しかし、人によっては食べ物とニキビの関係を考えて対応する必要があります。

 

ニキビ治療ガイドライン2016は素晴らしい

ニキビ治療ガイドラインを出来る限り簡単に要約しました。

本当は、この一覧の下にさらに詳しい解説がされています。

興味がある方は一度確認して見る価値ありです。

 

この記事ではまとめきれていないものも多くありますが、強く推奨しているものとよく見られる治療法についてはまとめました。

こういうのを見ると、「ニキビは皮膚科へ」というのも説得力があります。

 

一度皮膚科へ相談に行った方は、数多くの選択肢の中から選んだ治療法を実践していることになります。

では、改めてニキビに悩んでる方は皮膚科へ行きましょう。