今回は、ニキビ跡にビタミンCの内服薬は効果があるか考えていきます。
ビタミンCは厚生労働省に認められた美白成分の一種です。
美白成分として配合するときは有効成分として配合していることが多くあります。
しかし、ビタミンCを飲んだ場合はどうなるのでしょうか?
今回は、ビタミンCを飲んだときはニキビ跡に効果があるのかを考えていきます。
目次
ビタミンCの美白効果
先ほども説明したようにビタミンCは厚生労働省に認可された美白成分のひとつです。
ビタミンCの美白効果は、
- メラニン色素の生成を抑制する
- メラニン色素を還元する
この2つです。
ビタミンCには、他にも色々な効果があります。
そのため、
- ニキビ
- アンチエイジング
- 毛穴
- 脂性
などに使われています。
ビタミンCに美白効果があるのを疑う余地はありませんが、飲んだときにニキビ跡を消せる力があるのかは別の問題です。
ビタミンCの内服は”ニキビ”には推奨されていない
ビタミンCの内服について色々調べてみましたが、初めに言っておかなければならないことがあります。
それが”ビタミンCの内服はニキビには推奨されていない”ということです。
これは日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドライン2016に掲載されています。
?瘡に,ビタミン薬内服を行ってもよいが,推奨はしない
(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2016)
このガイドラインによると、ニキビへの有効性を確立した臨床試験が行われていないようです。
ニキビ治療に関しては、ビタミンC外用の方が推奨されているので、ニキビにはビタミンCを”塗る”という選択をするのが良いです。
ビタミンCは飲んだらどうなるのか?
ビタミンCがニキビ跡にどれくらい効くかを考えるときに、ビタミンCは飲んだらどうなるのかがわからなければいけません。
厚生労働省が決めた成人の1日の推奨量は100mg以上です。
ビタミンCは摂取すればするほど血中にビタミンCが吸収されていきます。
しかし、ビタミンCの濃度が高くなると、ビタミンCの吸収率が低下します。
ビタミンCは水溶性だから、尿として流れていくという話を聞きますが、あれはビタミンCの濃度が高ければ尿として排出されていきます。
体内でビタミンCをほとんど貯蔵することができないので、常に摂取しておかなければいけません。
逆に言えば、過剰摂取になりにくいというメリットがあります。
ビタミンCはニキビ跡を消すことができるのか?
結論を言うと、難しいですし、他にもっと良い治療法があると思います。
ただ、ビタミンCのすごい所はニキビ跡すべてに対応できるという点です。
ニキビ跡は大きく分けて3つあります。
- 赤み
- 色素沈着
- クレーター
ビタミンCの抗酸化作用やメラニン色素の効果、コラーゲンの生成を促進する効果はすべてのニキビ跡に期待できます。
ただ、ビタミンCの内服をしても、全身の皮膚に到達するのは全体の7%と言われています。
それを考えると、自分が消したいシミに到達するビタミンCは限りなく少ないことがわかります。
ビタミンCを美容全般を目的として使うのであれば、ビタミンCサプリをずっと取り続けてみる価値はあると思います。
例えば、シミやシワの予防としてビタミンCを内服しつづけるのには賛成です。
実際、効果は期待できると思います。
ただし、ニキビ跡やシミを”消す”と言った目的の場合は使うのをおすすめしません。
ビタミンCを飲み続けても、効果が表れるのはいつになるのかわかりません。
それなら、トレチノイン治療やケミカルピーリング、イオン導入をやった方が明らかに効率が良いです。
ビタミンCは本気で優れた栄養素だと思いますが、何かを消すことには向いていない印象を受けます。
参考記事:シミのニキビ跡に悩む人必見!色素沈着の原因と消す方法まとめ!
忘れていはいけないビタミンCの副作用
ビタミンCの内服を始めるのであれば、副作用については理解しておいてください。
先ほども解説したようにビタミンCの過剰症は存在しません。
ビタミンCの濃度が高ければ、吸収率が低下するからです。
しかし、4000mg以上摂取してしまうと、
- 下痢
- 腎結石
などの副作用が認められています。
ただ、1日の目安量が100mgなので、4000mgは異常です。
焦ってビタミンCを飲みすぎてしまうのは辞めてください。
まとめ
ニキビ跡にビタミンCの内服はおすすめしません。
ビタミンCの内服をし続けても、シミが消えるのはほぼ無理に近いかもしれません。
ニキビ跡を消すなら、
- トレチノイン&ハイドロキノン治療
- ケミカルピーリング
- イオン導入
当たりを検討してみるべきです。
いつ治るかもわからない治療に時間をかけるよりも確実に治せる治療をする方が良いと思います。