闇

 

「ニキビ跡専用の化粧水でオススメありますか?」

「ニキビ跡が消せる化粧水はどれですか?」

 

こういう質問をしてくる方が多くいます。

そもそも”化粧品(洗顔料や化粧水)は、肌トラブルを「治す」ものではありません。”

 

手洗いやうがいのようなものなので、”ニキビやニキビ跡の「予防」”です。

しかしそれを誤解して、化粧水でニキビ跡が治せると思い込んでいる方が多くいます。

 

詐欺師

 

また質が悪いのは”ニキビ跡が治らないと知っていながら、ニキビ跡専用と宣伝する販売会社やサイトが多くある”ことです。

「ニキビ跡化粧水」と検索すると、ニキビ跡にオススメの化粧水を紹介している記事が出てきますが、この真実を解説しているサイトはありません。

 

そこで今回はニキビ跡を消すつもりで購入する化粧水がどれだけムダかを解説していきます!

ニキビ跡に悩んでいて、化粧水の購入を検討している方は参考にしてみてください!

 

ニキビ跡を化粧水で消すことは不可能!

ニキビ跡専用化粧水

 

結論から言うと、”ニキビ跡を化粧水で消すことは不可能”です。

そもそも化粧水は、皮膚の病気を治せません。

 

”ニキビ跡の治療は未だに保険適用内のものがなく、推奨されている治療法もないというのが現状”です。

皮膚科の中でもそんな状況にも関わらず、化粧水程度でニキビ跡が治るわけがありません。

 

しかし、先ほども言ったように販売会社や色々なサイトで、それっぽい論理を使って紹介しています。

例えば、以下のようなものです。

 

「化粧水に含まれる成分がターンオーバーを促進してニキビ跡を消します!」

「化粧水に含まれる美白成分がメラニンを~」

 

それぞれ解説していきます!

 

ターンオーバーを促進する化粧水なら、ニキビ跡を消せる?

ターンオーバーとは、肌が生まれ変わる周期のことを言います。

 

ターンオーバー

 

”ニキビ跡の赤みや色素沈着はこのターンオーバーによって、徐々に薄くなる”のです。

しかし化粧水に含まれる成分がニキビ跡を消すほど、ターンオーバーを促進しているのでしょうか?

 

Aレットジェル

 

ニキビ跡の治療に使われる薬で、トレチノインという薬があります。

この薬は肌の角質層を剥がす働きがあり、端的に言うと”ターンオーバーを促進する薬”です。

 

しかし、この薬は使った部位に赤みや乾燥、皮がめくれるなどの強い副作用があります。

ターンオーバーを促進するというのは、これだけの副作用が伴うものです。

”化粧水にこれだけの効果と副作用があるはずないので、化粧水でニキビ跡を消すのは不可能”なのです。

 

美白成分が配合されている化粧水なら、ニキビ跡を消せる?

「美白成分が配合されている化粧水なら効果ある?」と思われるかもしれませんが、同じことです。

 

色素沈着のメカニズム

 

そもそも”色素沈着というのはメラノサイトという細胞からメラニン色素が生み出されて、その色素が沈着することが原因”です。

そして、厚生労働省が認可している美白成分には、メラニン色素の生成を抑制するという効果やメラニン色素を作る過程で必要なチロシナーゼを抑制する効果しかありません。

 

つまり、美白成分というのは”今ある色素沈着を薄くするのではなく、新しくできる色素沈着を予防するためのもの”なのです。

もちろん、美容皮膚科で使用されるハイドロキノンなどの強力な美白成分には、メラニン色素を還元する(白くする)働きを持つものもあります。

しかし色素沈着に効かせるためにはある程度の濃度が必要で、化粧水に配合できるのは微量なのでほとんど効果は見込めません。

 

ニキビ跡専用化粧水なら、ニキビ跡を消せる?

ニキビ跡専用化粧水でニキビ跡は消えない

 

そもそもニキビ跡専用化粧水とはニキビ跡を消せる化粧水ではなく、ニキビ跡の予防に役立つ化粧水という意味です。

もしニキビ跡を消せてしまう化粧水があるのであれば、医薬部外品の領域を超えて医薬品に指定されています。

 

「ニキビ跡専用」と聞くとニキビ跡に効果がありそうですが、実際にはニキビ跡を「予防」するための成分しか配合されていません。

化粧品の役割としては肌トラブルを予防するためのものなので本来は正しいのですが、”ニキビ跡に関しては本気で悩んでいる人を誤解させるような表現にしているところが多い”です。

 

特にニキビ跡専用の化粧水に限って、かなり高額な化粧水になっています。

「ニキビ跡を消したい!」と思っているなら、化粧水なんか買わずに美容皮膚科で治療するのが正しいです。

 

リプロスキンはニキビ跡に効くっぽいだけ

リプロスキン

 

リプロスキンはニキビ跡用の化粧水として有名ですが、”ニキビ跡に効果があると誤解されるようなページ”になっています。

この化粧水は使用感が良いだけに、もったいないです。

リプロスキンの口コミを見てもわかる通り、ニキビ跡に効果があると信じきっている人が多くいます。

 


 

  • リプロスキンを使ったら、ニキビ跡が薄くなった!
  • この化粧水でニキビ跡が消えました!

 


 

これらは、全て誤解しているだけです。

この化粧水に、そんな効果はありません。

 

本当に薄くなったというなら、それは”リプロスキンの影響ではなく、自然に薄くなっただけ”です。

ニキビ跡が治すと期待して購入しない方が良いと思います。

 

最近、”ニキビ跡用”と言っている化粧品が増えた

ニキビ跡用と書いているものやニキビ跡に効きそうな雰囲気がある化粧品が増えています。

口コミで「ニキビ跡が治った」と書かれている化粧品を見かけても、本人の気のせいかステマなので無視するようにしてください。

 

ニキビ跡専用の化粧水でニキビ跡が治らない理由は、上記で説明したとおりです。

本来ニキビ跡は皮膚科で治すべきですが、保険適用内で推奨されている治療法がありません。

 

そんなこともあってか化粧品に頼る人が多いですが、”化粧品の効果でニキビ跡が治ることはまずない”です。

しかし、厄介なのがニキビ跡には放置していても、治るパターンがあることです。

 

放置していれば治るニキビ跡が化粧水を使って治ったと勘違いする人もいるので、ニキビ跡に関しては口コミを信用しない方がいいかもしれません。

”保険適用内の治療で副作用も少ない治療があればいいのですが、現状ないのでニキビ跡を消したいなら美容皮膚科へ行くのがベスト”です。

 

ニキビ跡を消すには、医薬品(薬)か専門的な治療が必要

専門的な治療

 

”ニキビ跡を消すのに、専門的な治療が必要”です。

保険適用内の治療ではありませんが、ニキビ跡を消せる治療があるので紹介していきます。

 


 

  • トレチノイン&ハイドロキノン
  • ケミカルピーリング
  • レーザー治療

 


 

それぞれ解説していきます!

 

1.トレチノイン&ハイドロキノン

トレチノインとハイドロキノン

 

トレチノインは”角層を剥がし、メラニン色素を排出する薬”です。

強力な薬で赤みや乾燥、皮剥けなどの副作用が出ます。

 

副作用の赤みによって新しいメラニン色素ができる恐れがあるので、併用してハイドロキノンも使います。

ハイドロキノンとは、肌の漂白剤と呼ばれる強力な美白成分です。

 

美容皮膚科へ行けば、ニキビ跡の治療として処方してくれることも多いので試してみてください。

私はトレチノインとハイドロキノンの治療を行ったことがあります。

 

  1. ニキビ跡赤み
  2. ニキビ跡

 

結果として、“赤みのニキビ跡を大きく改善する”ことができました。

ただ副作用もとても強く、注意点も多いため、それらを理解した上で行ってください。

 

2.ケミカルピーリング

ケミカルピーリング

 

“赤みのニキビ跡や色素沈着にケミカルピーリングが使われる”ことがあります。

ケミカルピーリングとは、薬品を使って皮を溶かしてシミを改善するという治療法です。

 

ニキビ跡以外に、ニキビやシワに使われています。

ただし、ケミカルピーリングガイドラインによれば、色素沈着には推奨されていません。

 

早期に色素沈着の改善を期待したい場合には,美白剤に加え、ケミカルピーリングを施行することにより色素斑を薄くすることが期待できる。但し、ケミカルピーリングにより惹起される炎症反応により、色素斑が増強することがあるので、個々の症例において慎重に取り組む必要がある。

(引用元:日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン

 

理論的には効果がありますし、美容皮膚科では利用されています。

しかし、ガイドラインではケミカルピーリングによる色素沈着の恐れなども考慮されていて推奨はされていません。

また凸凹のニキビ跡を改善することは難しい治療法なので、レーザー治療を検討してみてください。

 

3.レーザー治療

ニキビ跡の治療では、レーザー治療が行われることも多いです。

レーザーには色々な種類がありますが、中でも”ルビーレーザー(Qスイッチレーザー)はオススメ”です。

 

このレーザーは色素沈着の元となっているメラニン色素を分解するのですが、その時皮膚の深いところにあるメラニンも破壊できます。

ただレーザーに関しては美容皮膚科で扱っている種類が変わってくるので、美容皮膚科の先生の指示に従いましょう。

 

まとめ

ニキビ跡を消すことができる化粧水は存在しません。

ニキビ跡用と書かれている化粧水やそれを匂わせる化粧水を見つけても、消すことができないと覚えておいてください。

 

また、ニキビ跡を消すときは医薬品か専門の治療をするしかありません。

しかし、保険適用内の治療がないので、やや費用がかかります。

 

もし”今すぐにニキビ跡を治せないなら、ニキビ予防に徹して新しいニキビができないようにするのが先決”です。

ニキビ跡に悩んでいて化粧水を検討していた方は参考にしてみてください!