あなたは、「胸のニキビがひどくて治らない」と悩んでいませんか?
胸ニキビがあると、夏の水着を着るときや旅行で温泉に行くときに恥ずかしいですよね。
しかし、”無理に潰したり、触ったりするのは禁物”です。
一般的なニキビケアで治ると勘違いしている方も多いため、注意が必要になります。
なぜなら、”胸にできるプツプツはニキビだけとは限らないから”です。
この記事では、胸ニキビについて正しい理解をしていただき、治し方を紹介します!
胸やデコルテのニキビに悩んでいる方は参考にしてみてください!
目次
胸のぶつぶつはニキビ?マラセチア毛包炎?
ニキビは専門的に言うと、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と言います。
胸のぶつぶつは、”尋常性ざ瘡”(ニキビ)と”マラセチア毛包炎”の可能性があります。
もし、胸にできたぶつぶつを一概にニキビと言うことはできません。
ただし、ニキビとマラセチア毛包炎は見た目がそっくりという特徴があります。
【尋常性ざ瘡(ニキビ)】
【マラセチア毛包炎】
(参照:Derm Quest)
これはマラセチア毛包炎の画像ですが、ニキビそっくりですよね。
皮膚科医の先生でも見分けるのに失敗することがあるようです・・・。
しかし、ひとつだけ見分けるポイントがあります。
マラセチア毛包炎は、”面皰(白ニキビ)が認められていない”ということです。
面皰とは、白ニキビや黒ニキビのことです。
つまり、この画像のように赤ニキビだらけの場合は”マラセチア毛包炎の可能性が高い”と言えます。
また、マラセチア毛包炎はひとつひとつが小さく、大量にできることが多いです。
写真のように多くなくても、集中してできているのであれば、マラセチア毛包炎の可能性はあります。
デコルテニキビを治す前に知っておきたい6つの原因
ニキビにしても、マラセチア毛包炎にしても注意したい原因が6つあります。
胸のプツプツを治していくためには、初めに原因を理解しておくと効率的に治せます。
では、それぞれ解説していきます!
1.下着の清潔感と通気性
マラセチア毛包炎のマラセチア菌は、”カビ菌”です。
このマラセチア菌は、高温多湿を好みます。
そのため、汗をかきやすい、夏にできやすくなります。
そこで、初めに意識したいのが”下着の清潔感”と”通気性”です。
下着を不潔な状態にしている人がいるのかはわかりませんが、”雑菌が繁殖しやすい状態になっているのであれば原因になる”ことがあります。
なので、下着は常に清潔な状態にしておくのがベストです。
また、通気性も影響します。
密閉された状態では、蒸れてしまい、その汗が原因で”カビ菌が繁殖しやすい環境”になります。
しかも、厄介なのがこれは冬になる可能性があるということです。
厚着の服を着て熱がこもってしまうので、汗をかきやすくなります。
そういう意味では、夏と冬に気をつけるべき症状ですね。
2.髪の毛がニキビを悪化させる
これは、女性が注意したい原因です。
ロングヘアの女性は毛先がデコルテを刺激してしまい、ニキビの原因になることがあります。
髪がロングの方は、”毛先が地肌につかないようにするのが理想的”です。
髪の毛が触れてしまうとニキビができてしまうというわけではなくて、ニキビが悪化します。
おでこのニキビと同じ原理ですね。
今すでに胸のニキビができている方は悪化させないように、毛先が触れないようにしましょう。
3.生活習慣は大きく変える必要はない
ニキビを治すときに生活習慣について触れるサイトが多くありますが、そこまで”大きく変える必要は無い”です。
長い目で見れば、生活習慣を変えることは意味のあることです。
しかし、「夜の10時に就寝する」とか「ストレスを溜めないようにする」とか、かなり無理のある生活にする必要はありません。
さらに言えば、”生活習慣を変えることで、ニキビが治ることはない”です。
当たり前ですが、生活習慣を良くすることはニキビの予防でしかありません。
もちろん、意味の無いことではありませんが、大きく変える必要は無いです。
意識するならアバウトな意識で良いと思います。
- バランスのいい食事にする
- 6時間以上の睡眠をとる
この2つくらいでOKです。
4.シャンプーやトリートメントのすすぎ残しに注意をする
胸やデコルテという部位は、すすぎ残しがあってもおかしくはない部位です。
シャンプーやトリートメントのすすぎ残しはそのまま刺激になります。
”シャンプーやトリートメンの刺激は、ニキビやマラセチア毛嚢炎を悪化させる”原因です。
シャンプーやトリートメントを洗い流すときは、前かがみになって洗い流してください。
できるだけ体につかないように洗い流すのがコツです。
シャンプーが背中ニキビの原因に?正しいシャンプーのやり方と選び方まとめ
5.ニキビの薬を使ってしまうこと
注意したいのが”マラセチア毛包炎に抗菌薬を使ってしまう”ことです。
先ほども言いましたが、マラセチア毛包炎はカビなので、抗菌薬は一切効果がありません。
むしろ、抗菌薬が細菌を殺してしまい、マラセチア菌が優位になる恐れがあります。
「胸ニキビに抗菌薬を使ったら、悪化した・・・」という人は少なくありません。
こういう人は、おそらくマラセチア毛包炎の可能性があります。
薬を使うときは、皮膚科医の先生の指示の下、正しく使用してください。
6.保湿をしすぎること
もし、あなたの胸のポツポツが”マラセチア毛包炎”だとしたら、保湿をしすぎるのは逆効果になります。
マラセチア菌は、高温多湿を好む細菌です。
最近では胸専用の保湿クリームなどが売られていますが、肌の水分量が高くなるとマラセチア毛包炎を悪化させる恐れがあります。
こういうことがあるので、胸ニキビ専用クリームはオススメしていません。
治らない胸ニキビを治す!胸ニキビの治療まとめ
マラセチア毛嚢炎の治療は、皮膚科での薬を使って治療をします。
第1類医薬品は皮膚科でしか手にはいらないので、必ず皮膚科へ行ってください。
マラセチア菌が原因の場合は、抗真菌薬を使うことですぐに良くなることがあります。
顔と違って治療薬を使うと、治りやすいのが特徴です。
1.汗をかいたら、拭き取るかシャワーを浴びる
毎日、お風呂に入っていれば問題ないと思いますが、常に清潔にしましょう。
そのときゴシゴシと強く洗わずに、優しく洗い流します。
男は強く洗いがちですが、皮膚のことを考えればよくありません。
実際、”お湯を流すだけで体の8割ほどの汚れは落とせます”。
さらにボディソープをつけて優しく洗うだけでも、しっかりと汚れは落ちていきます。
よくやりがちなのが背中をゴシゴシ洗ってしまうことです。
これをやると、気づかない内にニキビ跡になってしまいます。
2.皮膚科で抗菌真薬を貰う
ニキビにしろマラセチア毛包炎にしろ、皮膚科に行ってください。
マラセチア毛包炎は、抗菌真薬がよく効きます。
抗菌真薬とは、対カビ菌用の薬です。
マラセチア毛包炎の原因菌はカビ菌の一種なので、効果があります。
しかも、ニキビに比べて自然治癒しない代わりに薬がよく効きます。
マラセチア毛包炎に出される治療薬は、イミダゾール系の抗菌真薬が多いです。
”ニゾラールクリーム”や”ニゾラールローション”という薬で、保険も適用されています。
一方の胸ニキビ(尋常性ざ瘡)の場合は、”ベピオゲル”や”デュアック配合ゲル”が使われます。
ディフェリンゲルは胸や背中には使えないので、ベピオゲルが出されやすいです。
ニキビができたら皮膚科へ行くべき3つの理由!体験談と治療薬まとめ
胸ニキビに薬が効かない場合
例で胸ニキビにデュアック配合ゲルが出されたとして、さらに胸ニキビが悪化したとします。
その場合は、マラセチア毛包炎の可能性があります。
悪化したのはデュアック配合ゲルに含まれている”抗菌薬が細菌を殺してしまい、マラセチア菌が優位になったから”と考えられます。
もし、薬が効かなかったもしくは悪化したときはニキビでは無い恐れがあります。
そのときは皮膚科にまた行って、報告と相談をされると良いです。
3.生活習慣について
胸のポツポツを治していくときは睡眠や食事も大切ですが、外部の刺激を考えます。
- 下着の清潔感と通気性
- 髪の毛がニキビを悪化させる
- 生活習慣は大きく変える必要はない
- すすぎ残しに注意をする
- ニキビの薬を使ってしまうこと
- 保湿をしすぎること
これは胸ニキビの原因で解説した要因です。
こうした胸への刺激を防ぐように意識するようにしてください。
人によっては、これだけで改善する場合もあるでしょう。
ここで挙げた以外にも肌を刺激するものがあるなら、それも避けるようにしてください。
ニキビの原因になる生活習慣6選!ニキビケアするときは意識してみる
まとめ
胸ニキビは対処法がわからないという意見をよく聞きます。
しかし、正しく治していけば、顔のニキビよりも早く効果を実感できるニキビです。
胸ニキビの治し方を3つ挙げましたが、あれを押さえていけばニキビへ効果を実感できます。
自宅でのケアと皮膚科でのケアを行って、胸ニキビを治してみてください。
胸ニキビに悩んでいる方の参考になれば幸いです。