今回は、ニキビと水洗顔について考察していきます。
参考記事:【書評】肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法を読んだ感想!
結論から言うと、ニキビに悩む人に水洗顔はおすすめしません。
理由は3つほどありますが、”ニキビができる人には向いていない”という結論になりました。
目次
そもそも水洗顔って何なの?
水洗顔とは、ぬるま湯だけを使って洗顔をすることです。
洗顔料を一切使わずにケアすることから”肌断食”と呼ばれて一部の人に人気を集めています。
水洗顔をするときのポイントは、”34~35℃が目安”で皮脂を洗い流していきます。
肌に触れるものが水だけなので、”洗顔料の負担を考えずに洗顔できるのが最大の特徴”です。
この方法はスキンケアを考えたときに理にかなっていて、肌に全く負担をかけずに汚れを落とすことができます。
クレンジングや洗顔など肌を洗うことが多い人には効果的で、水洗顔に変えてから乾燥しにくくなったという人も少なくありません。
水洗顔をおすすめしない3つの理由
肌断食のようなシンプルなケアを推奨する書籍は色々あります。
その中のいくつかを読んで勉強しましたが、”僕はニキビに悩む人に水洗顔をおすすめしない”ことにしました。
その理由が3つあるので、それぞれ解説していきます。
1.水洗顔は、新たな肌トラブルを生む
まず、水洗顔でスキンケアを続けていくときに気になったのが”脂漏性皮膚炎”や”ニキビダニ”の肌トラブルです。
ニキビダニというのは、人の顔にほぼ100%寄生しているダニのことを言います。
ダニと言っても、肌の健康を保つ上で必要な菌なので、肌が汚いというわけではありません。
しかし、ニキビダニが増えてしまうと、ニキビダニ症という皮膚病になる可能性が出てきます。
そして、”ニキビダニ症の原因は水洗顔、つまり洗顔石鹸や洗顔料を使わずに行うスキンケア”です。
個人的に水洗顔は体質や肌質によって、効果の差が大きいと考えています。
合う人はバリア機能の改善が見込めますが、合わない人はニキビダニだけではなく、脂漏性皮膚炎などの危険もあります。
こういう理由もあって、一概に水洗顔を推奨することはできません。
2.ニキビ治療ガイドラインでニキビ用の化粧品が選択肢の1つとして推奨されている
水洗顔を強く推奨しているサイトはたくさんありますが、そういうサイトは「水洗顔で治った人」と「洗顔料を使ってニキビが悪化した人」だけを取り上げている傾向があります。
実際は、以下の4つに分類されます。
水洗顔がニキビを治せる画期的な方法として見られることが多いですが、実際は”ニキビ用の基礎化粧品を使っただけでニキビが治った”という報告もされています。
もちろん、ニキビ用の基礎化粧品を使えば、必ず治るというわけではありません。
ただ、知っていてほしいのは、「ニキビ治療ガイドライン2016」にもニキビ用の基礎化粧品が推奨されていることです。
痤瘡(ニキビ)治療に併用して有用性を確認したもの と基礎化粧品(スキンケア製品)のみで痤瘡(ニキビ)の 改善をみたものがある。
(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2016)
皮膚科医の先生がニキビ患者さんにアドバイスするときに”選択肢のひとつとして推奨することを日本皮膚科学会が認めている”ということです。
もちろん、中には間違ったスキンケアをしていて、水洗顔に変えるだけでニキビが改善するという人もいるでしょう。
だからと言って、ニキビに悩む人全員に水洗顔をおすすめする気にはなりません。
当サイトでは、”ニキビ用の基礎化粧品を使った洗顔や保湿をオススメ”します。
3.治療薬やコスメを洗い流すには石けんが必要
3つめは”ニキビ治療やメイクのことを考えたときに水洗顔では不安が残る”という点です。
当サイトでは、ニキビ化粧品を紹介するだけではなく、しっかり薬を使っていただくことをおすすめしています。
この治療薬は1日2回(1回)それぞれつけますが、それを”しっかり洗い流すためには洗顔石鹸が必要になる”と考えています。
さらに当サイトでは、治療薬を使うために日中は日焼け止めを使っていただくこともおすすめしています。
治療薬や日焼け止めを使っていただくことをおすすめしているのに、”水洗顔で洗い流せというのはちょっと無理”があります。
水洗顔について書かれている書籍を見ても、例外として石鹸を使ったスキンケアも載せています。
つまり、場合によっては洗顔石鹸が必要になるということを認めれているということではないでしょうか?
また、女性はメイクもしなければならないでしょうし、水洗顔をおすすめするわけにはいきません。
どんな洗顔にすればいいの?正しい洗顔の方法について
洗顔をするときは、この4つのポイントに従います。
- 1日2回まで
- 洗顔料を使うこと(1日1回)
- しっかりと泡立てること
- 1分以内で終わらせること
それぞれ説明していきます。
具体的なやり方については「ニキビのスキンケア方法まとめ!洗顔から保湿のやり方まで」を参考にしてみてください。
洗顔は1日2回までにすること
ニキビに悩んでいる人の中には「1日に5回以上洗顔をする」という人がいます。
おそらく皮脂がニキビの原因になるということで、過剰に洗顔をしているということでしょう。
しかし、洗顔は基本的に1日2回までが原則です。
”1日に何度も洗顔をしても、ニキビは治りません。”
ニキビを治したくて過剰に洗顔をしている人は今すぐにやめましょう。
最悪の場合、その過剰な洗顔がニキビの原因になっているということも考えられます。
洗顔料を必ず使うこと
これは水洗顔ではなくて、”洗顔料を使った洗顔をオススメしている”ということです。
理由については先ほどの3つが挙げられます。
- 水洗顔による別の肌トラブルが考えられる
- ニキビ治療ガイドラインで洗顔料が推奨されている
- 薬やコスメを落とすのにお湯だけでは厳しい
洗顔料を使った洗顔は1日1回で、後の1回は水洗顔で大丈夫です。
このやり方はニキビの専門書にも掲載されている方法で、肌の負担を最小限にしつつトラブルも未然に防げます。
しっかりと泡立てること
洗顔料を使っている人の中には、大して泡立てずに洗顔をする人がいます。
僕の友達は洗顔料をほぼテクスチャーの状態で、ゴシゴシ洗っていました。
これでは、洗顔料が肌の負担になります。
洗顔をするときは”しっかりと泡立てて、手が肌に触れずに洗顔ができるのが理想”です。
また、ゴシゴシと強く洗うのではなくて、泡でマッサージするようなイメージでやります。
洗顔や保湿をするときは、肌に優しくすることを意識しましょう。
1分以内に終わらせること
たまに泡を付けたまま、長い時間置いておく人がいます。
”泡を顔に置いておく時間は1分以内が目安”です。
それ以上泡を付けていると、肌の負担になるので注意しなければなりません。
特に洗顔の泡でパックなどは本当に肌の負担になるので、注意してください。
洗顔は皮脂を取り除けるので、ニキビの予防効果があるとされています。
逆に言えば、皮脂さえ取り除ければ良いわけです。
皮脂は長く洗顔をすれば取り除けるわけではないので、洗顔は長くしないようにしてください。
水洗顔をおすすめしない理由のまとめ
- 水洗顔だけでは新たな肌トラブルを生む
- ニキビ治療ガイドラインでニキビ用の化粧品を推奨している
- 治療薬やコスメを洗い流すには石鹸が必要になる
水洗顔をおすすめしない理由にはこの3つの理由がありました。
ニキビに悩んでいる人は水洗顔よりもニキビの治療薬が自分に合っているかを見てほしいです。
ニキビを治すには治療薬を正しく使わなければいけません。
スキンケアも重要なポイントですが、水洗顔にしたからニキビが治るということは絶対にないので注意してください。