今回はミノマイシンの効果から副作用、飲み方について解説していきます。
”ミノマイシンは日本のニキビ治療ガイドラインだけではなく、海外のガイドラインでも推奨されている薬”です。
最も推奨されているビブラマイシンと同じ系列の薬で、ニキビに高い効果をもちます。
しかしビブラマイシンと比較すると、副作用が強いため注意しなければなりません。
では、ミノマイシンについて解説していきます!
ミノマイシンとは?
ミノマイシンとは、”ミノサイクリン塩酸塩”という成分を元にした飲む抗菌薬です。
ニキビ治療ガイドラインでも推奨されている飲み薬で、処方される人も多いでしょう。
「ビブラマイシン」と同じくテトラサイクリン系の抗生物質で、推奨度は「A*」となっています。
「A」ではない理由はビブラマイシンと比較すると、副作用が多いためです。
ミノマイシンの効果
ミノマイシンの効果は以下の4つが挙げられます。
- 抗菌作用
- リパーゼ活性抑制作用(炎症の抑制)
- 白血球遊走抑制作用(抗炎症作用)
- 活性酸素抑制作用(炎症の抑制)
これらを大きく分けると、”抗菌作用”と”抗炎症作用”の2つがあることがわかります。
これを踏まえて、ニキビとニキビ跡に効果があるのかを見ていきます。
ニキビ
「赤ニキビ」と「黄ニキビ」には効果があります。
抗生物質全般に言えることですが、”炎症をもったニキビにのみ使えます。”
炎症をもたない「白ニキビ」や「黒ニキビ」には効果がないので注意してください。
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ニキビ跡
ニキビ跡には効果がありません。
ニキビ跡にも色々な種類がありますが、どのニキビ跡も消えることはないです。
抗生物質はニキビに有効ですが、ニキビ跡に効果があるということはないので注意しましょう。
ミノマイシンの飲み方
ミノマイシンは”1日1錠か2錠を朝晩で飲みます。”
症状や状況によって、処方が変わってくるので皮膚科医の先生の指示に従いましょう。
また胃や食道が荒れることも考えられるので、水と一緒に飲むようにしてください。
飲む抗生物質に共通していることですが、乳製品と一緒に飲むのはNGです。
吸収率が低くなります。
ミノマイシンの副作用
ミノマイシンの主な副作用は以下のとおりです。
- めまい
- 色素沈着
- 腹痛
- 吐き気
- じんましん
- 自己免疫疾患
- 薬剤性過敏症症候群
ミノマイシンは同じ系列のビブラマイシンと比較すると、やや副作用が多い傾向があります。
それが理由で、推奨度が「A*」になっているわけですが。
特に注意したいのが下2つの「自己免疫疾患」と「薬剤過敏症症候群」です。
ミノマイシンを飲んでから明らかに体調不良になったら、一度医師の方に相談してください。
まとめ
ミノマイシンはニキビ治療ガイドラインで「A*」と高く評価されている飲む抗菌薬です。
処方される方も多いと思いますが、副作用には注意して使ってください。
特に副作用の中には重めのものもありますので、異変を感じたらすぐに相談するべきです。
副作用があると言っても、海外の治療ガイドラインでも推奨されている薬になります。
では、ミノマイシンについて知りたい方は参考にしてください。