メラニン色素

 

「メラニン色素ってなんなの?」

「メラニン色素を減らしたい!」

 

今回はメラニン色素とは何かについて解説していきます。

メラニン色素はシミや色黒のイメージが強いと思いますが、実は重要な物質です。

 

あまり知られていない部分もあるので、この記事ではメカニズムやメラニン色素を減らす方法を解説します。

メラニン色素について気になっている方は参考にしてみてください!

 

メラニン色素とは?

メラニン色素とは、”メラノサイトと呼ばれる細胞から作り出される「細胞を守るための物質」”です。

主に紫外線から肌を守るために作られることで知られていますが、他にも抗菌作用や化学物質の吸収、温度制御、フリーラジカルの吸収などの働きも担っています。

 

よくメラニン色素を無くしたいという方も多いですが、大切な役割をもつ細胞なので、間違ったケアをすると皮膚の病気にかかりやすくなります。

とくに”美白と紫外線対策がごっちゃになっている人は危険で、美白化粧品を使っていれば紫外線対策になっていると誤解している方が多い”です。

 

この考え方ですと、美白化粧品がメラニン色素を作り出されるのは抑制してしまい紫外線から肌を守ることはできません。

なので、必ず美白化粧品を使うときは紫外線対策を徹底しましょう!

 

メラニンの本来の働き

メラニン色素は嫌われがちな物質ですが、外部の刺激から肌を守るために活躍している物質です。

主な働きは、以下にまとめました。

 


 

  • 紫外線から肌を守る
  • 皮膚色の決定
  • 抗菌
  • 化学物質の吸収
  • 温度制御
  • フリーラジカルの吸収

 


 

メラニン色素はシミになる以外にも日焼けした後に肌が黒くなるのもそうですし、基本的な皮膚色もこの物質によって決まります。

また肌以外にも、目や毛の色もメラニン色素によって決定します。

このように”全身で働いていて、外部の刺激から細胞を守っている”のです。

 

人種ごとのメラニン色素の違い

メラニン色素は、人種によって量が変わってきます。

白人ほどメラニン色素が少ないため、紫外線を浴びても黒くならずに赤くなるだけです。

 

一方の黒人は肌にメラニン色素が大量にあるため、そもそも日焼けはしません。

このような肌のタイプは、フォトスキンタイプという6個の分類がされています。

 

スキンタイプ 反応
常に赤くなり、決して皮膚色が濃くならない
常に赤くなり、その後少し皮膚色が濃くなる
時々赤くなり、必ず皮膚色が濃くなる
決して赤くならず、必ず皮膚色が濃くなる
皮膚色がとても濃い
黒人

(参考:フォトスキンタイプとは何ですか?

 

メラニン色素の量は皮膚色が濃くなるかならないかで、わかります。

”日本人の多くはⅢかⅣで、海やプールに行って肌が赤くなり、皮が剥ける人はⅢに分類”されます。

 

メラニン色素がシミになるメカニズム

シミができるのは、大まかにわけて5つのステップがあります。

 


 

  • 紫外線や炎症がケラチノサイトに働きかける
  • ケラチノサイトがプラスミンを作り出す
  • プラスミンがメラノサイトに伝える
  • メラノサイトがチロシンというアミノ酸を変化させて最終的にメラニンになる
  • メラニン色素が増え続けると蓄積してシミになる

 


 

専門的な用語もありますが、できるだけわかりやすくしたつもりです。

順を追って解説していきます。

 

1.紫外線や炎症がケラチノサイトに働きかける

シミの原因は、紫外線やニキビの炎症とよく言われています。

初めになんらかの刺激をうけることが根本的な原因です。

 


 

  • 紫外線
  • ニキビ
  • 脱毛
  • 遺伝
  • 間違ったスキンケア(擦りすぎ)
  • ホルモンバランスの乱れ

 


 

ここでは代表的なものを挙げましたが、他にもまだまだあるでしょう。

特にわかりやすいのは紫外線なので、これを例にします。

肌は紫外線を浴びることで、ケラチノサイトという表皮細胞が「ダメージを受けた!?」と感じます。

 

2.ケラチノサイトがプラスミンを作り出す

ダメージを感じたケラチノサイトはメラノサイトにそれを伝えようとします。

そこで使われるのが”プラスミン”という情報を伝達する物質です。

わかりやすく言うと、ケラチノサイトがメラノサイトにライン(プラスミン)を使って、「ダメージ受けた」って連絡するというイメージです。

 

3.プラスミンがメラノサイトに伝える

そこで連絡を受けたメラノサイトは「それは防御しなきゃいけないな!」と思います。

メラノサイトというのは色素細胞のひとつなんですが、”紫外線によるダメージから肌を守っているのはこの細胞”です。

ちなみにハイドロキノンの美白効果はこのメラノサイトを減らすことで、シミの予防をします。

 

4.メラノサイトがチロシンというアミノ酸を変化させて最終的にメラニンになる

防御しなきゃと思ったメラノサイトは、”チロシン”というアミノ酸を変化させます。

 

チロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニン

 

この進化の過程で、酸化酵素であるチロシナーゼが関わっています。

チロシナーゼが関わることで、ドーパキノン、メラニンと変化させます。

簡単に言うと、ここは人間の日焼け止め工場みたいなものです。

 

5.メラニン色素が増え続けると蓄積してシミになる

始まりはケラチノサイトがメラノサイトに伝えたことが始まりでした。

なので、でき上がったメラニンはケラチノサイトに渡されます。

 

そして、そのメラニンは紫外線をはじめとした刺激から私たちを守ってくれます。

メラニンというのは、本来人間の役に立っているものです。

 

本来はここから”ターンオーバー(生まれ変わり)によって排出”されていきます。

ただターンオーバーで排出される量を超えてしまうと、メラニンが肌に残ってシミになってしまうのです。

 

これがシミができるメカニズムです。

だいたいのシミはこんな風にできますが、シミの種類によって変わってくることもあります。

 

メラニン色素による色素沈着を薄くする方法

メラニン色素について知りたい方の中にはすでに色素沈着になっている人もいるでしょう。

ここでは、メラニン色素による色素沈着を薄くする方法をご紹介します。

 

他のサイトのような薄くするっぽい方法ではなく、現実的に薄くなる方法です。

ただ”現実的に薄くするためには、医療機関や薬の利用は必須”です。

後ほど解説しますが、美白化粧品はシミや色素沈着の予防にしかなりません。

 

1.トレチノインとハイドロキノンで美白ケア

トレチノインとハイドロキノン

 

保険適用外の治療にはなりますが、色素沈着を薄くする方法の1つが”トレチノインとハイドロキノンでの治療”です。

トレチノインとは、ビタミンA誘導体を配合した薬でターンオーバーを促進させます。

 

その結果として”メラニン色素の排出をおこない、色素沈着を改善させる”のです。

ただこの薬の炎症によって、メラニン色素が出て色素沈着になるのを防ぐためにハイドロキノンを利用します。

 

ハイドロキノンは肌の漂白剤とも呼ばれる強力な美白成分です。

他の美白成分がメラニン色素の生成を抑制するだけですが、”ハイドロキノンはメラニン色素の生みの親であるメラノサイトを減らす働き”もあります。

 

この2つの薬を組み合わせて使えば、色素沈着を薄くすることができるのです。

この薬は美容皮膚科へ行けば処方してもらえる薬なので、一度試してみてください。

 

色素沈着を治す方法!トレチノインとハイドロキノンが効くメカニズム

 

2.ケミカルピーリングをおこなう

ケミカルピーリング

 

ケミカルピーリングとは、”皮膚に薬品を塗って皮膚表面を剥がすことでキレイにする治療法”のことです。

ニキビにも選択肢の1つとして推奨されていますし、紫外線でできるシミにも効果があります。

 

ただそばかすや肝斑などの遺伝やホルモンバランスの乱れからくるものには向いていません。

ちなみに”ケミカルピーリングガイドラインでは、炎症後色素沈着にはおこなってもよいが推奨はしない(C2)という評価”になっています。

 

美白剤とケミカル・ピーリングをおこなうことで、色素沈着を薄くすることが期待できますが、炎症によって逆に悪化する恐れがあるからです。

これはトレチノインと同じですが、美白クリームは必須になるでしょう。

 

ただ”ケミカルピーリングも美容皮膚科へいっておこなわなければならない治療”です。

保険適用外でもあるので、じっくりと検討してみてください。

価格としてはトレチノインの方が安く済むはずです。

 

シミや色素沈着を予防する方法

”シミや色素沈着は治療をするのに時間がかかるものなので、予防していく方がいい”です。

主な予防方法としては、以下の3つが挙げられます。

 


 

  • 日焼け止め
  • 日傘や帽子を利用する
  • 美白化粧品を使う

 


 

それぞれ解説していきます。

 

1.日焼け止め

ノブUVミルクEX

 

紫外線対策の代表として”日焼け止め”が挙げられます。

予防方法としてはシンプルですが、アメリカの皮膚科学会も紫外線対策として推奨している方法です。

 

当サイトでは、”SPF20~30,PA++~+++の日焼け止めをオススメ”しています。

よくSPF50の日焼け止めを日常で使っている方がいますが、このクラスは紫外線を強く浴びるレジャーが主な用途です。

 

”SPFが高くなるほど皮膚に残りやすくなるので、男性や子供は洗顔で簡単に落とせるレベルの日焼け止めにするのがいい”でしょう。

日焼け止めに関しては「【2018年】ニキビ肌にオススメの日焼け止めランキング!状況別に紹介!」を参考にしてみてください。

 

2.日傘や帽子を利用する

日傘

 

環境省が出している「紫外線環境保健マニュアル」では、日差しの強い日に日傘やつばの広い帽子などが推奨されています。

特に日傘は有効で、紫外線防御機能を高めた日傘は直射日光を防いでくれます。

 

ただ日傘や帽子にもデメリットはあって、大気中に散乱している紫外線までは防ぐことができません。

なので、”日焼け止めと併用して利用するのがオススメ”です。

 

3.美白化粧品を使う

敢えて最後に書きましたが、”美白化粧品は色素沈着の予防に特化した化粧品”です。

メラニン色素の生成を抑制することができるので、シミになるのを防ぐことができます。

 

しかし、何度もいうように美白化粧品は紫外線対策にはなりません。

肌が黒くならないのは、メラニン色素が紫外線から肌を守っていないだけなので細胞は傷ついてしまいます。

 

色素沈着ケアに使える美白化粧水ランキングと美白ケアをする前に知っておきたいこと

 

まとめ

メラニン色素は嫌われがちな物質ですが、”外部の刺激から細胞を守る大切な物質”です。

美白ケアをしたいという気持ちはわかりますが、正しいやり方で行うようにしましょう。

 

また美白ケアは薄くする方法と予防する方法がごっちゃになって説明されていることが多いです。

例えば、美白化粧品を使ってシミやそばかすを消すということはできません。

 

色素沈着を消すためには、ちゃんとした治療が必要です。

メラニン色素について気になっていた方は正しい知識を身につけて、美白ケアをおこなうようにしてください!

 

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