「生活習慣なんかでニキビが治るの?」と疑問に思っていませんか?
また「睡眠や食事を改善したのにニキビが治らない・・・」と悩んでいませんか?
今回はそんなニキビの原因となる生活習慣について紹介していきます。
一言に”生活習慣”と言っても、かなり幅が広くなってしまいます。
今回紹介するのは以下の6つです。
- 睡眠
- 食事
- ストレス
- 触る
- 潰す
- 間違ったメイク
では、ニキビと生活習慣について疑問や悩みを抱えている方は参考にしてみてください!
ニキビと生活習慣の関係とは!?
結論から言うと、”ニキビと生活習慣は関係しています。”
ただこう言うと、「10時に寝て野菜中心の生活をすればニキビが治る!」と考える方も少なくありません。
生活習慣の説明をする前に理解していただきたいことは、”あくまでひとつの原因”ということです。
ニキビの原因は色々な要因が絡み合っていて、1つや2つ改善しただけではほとんど治りません。
つまり、”「生活習慣を改善したのにニキビが治らない・・・」というのは不自然なことでは無い”のです。
治らないからと言って、生活習慣が乱れたままというのもダメなので、難しいところではありますが。
生活習慣については、「無理に生活を変えるよりもできる範囲で改善してみる」くらいで良いと考えています!
この記事で挙げる生活習慣は、ニキビの原因としてよく挙げられる生活習慣を中心に解説しています。
生活習慣がどのようにニキビの原因になって、どのように改善をすればいいのか紹介します!
ニキビの原因になる6つの生活習慣!
それぞれニキビの原因としてよく挙げられます。
1.睡眠
睡眠不足はニキビの原因の1つです。
寝ているときは、”コルチゾール”というホルモンが抑制されています。
コルチゾールとは、ホルモンの一種です。
ストレスに敏感に反応することからストレスホルモンとも言われています。
そんなホルモンが睡眠不足になると、抑制されずに増えていき、皮脂の分泌が促進されるため、ニキビを悪化させます。
逆に言えば、”しっかりと寝ることがニキビの原因を取り除く”ことにもなります。
ニキビの悪化を防ぐ意味でもしっかりと寝ることは意識したいです。
ニキビを治したい時の睡眠時間はどのくらいが良いの?
睡眠による肌への影響は、”他の生活習慣よりも大きい”です。
経験があるとは思いますが、睡眠不足で朝を迎えると頭が痛かったり、体がだるかったりしますよね。
あれは、”睡眠不足のために体の修復が間に合っていない”ことで起こります。
起きている間は血液が脳に集中しているため、肌にはほとんど栄養が来ません。
肌に栄養が回って、傷ついたところを修復してくれるのは「睡眠中」なんです。
この修復には、約6時間かかると言われています。
睡眠時間の目安は、最低でも”6時間以上睡眠をとる”必要があります。
睡眠時間については個人差があるので一概には言えませんが、7~8時間以上は寝るのが理想的です。
睡眠についてまとめると、
- 7時間以上寝る
- 寝る時間は一定にする
くらいのアバウトな目安で十分だと思います。
仕事や体質によっても変わる部分なので、無理に大きく変える必要はないです。
2.食事
食生活はニキビに関係しています。
これは”今までニキビが少なかった民族が欧米式の食生活になるとともにニキビができる人が増えた”ことから推測されています。
しかし、具体的にどの食べ物や栄養がニキビの悪化や原因になっているかを調べるのが難しいです。
そこで、日本皮膚科学会では食事についてこのようにまとめています。
やみくもに制限することなく、バランスの良い食事をとるように心がけてください。
(引用元:食事の注意点は?)
当サイトでも、”食事制限はせずにバランスの良い食事を意識する”ことをオススメしています。
よく「お菓子や炭酸を禁止してます!」や「野菜を中心にしています!」と言った方を見かけますが、こういうのはやらなくて良いです。
食事はバランス重視で、個人的に「〇〇を食べるとニキビができるなー」と思うものは避けるようにしましょう。
食べ物はニキビを治す!?ニキビと食事の関係について!
ニキビの原因や悪化に関わっているかもしれない食べ物一覧
食事制限はオススメしていませんが、ニキビの原因や悪化に関わっているとされる食べ物があります。
- アルコール(お酒)
- 甘いお菓子(チョコレートや砂糖類)
- バターやチーズなどの乳製品
- ジャガイモ類
これらは、”血糖値を高める食べ物”です。
血糖値の上昇は”GI値”という指標で表されます。
上で紹介した食べ物はいわゆる高GIの食べ物です。
GI値が高いと、”インスリン”というホルモンが分泌され、過剰な皮脂分泌の原因となってしまいます。
ちなみにある実験では、高GIと低GIの食べ物で比較すると、皮脂の分泌量が低GIの方が低下しました。
食事に関しては”低GIの食べ物を中心に食べると、ニキビの予防につながる”と考えられます。
ただし、日本皮膚科学会ではエビデンス(科学的根拠)レベルが低いことから低GI食をオススメするのは難しいという結論を出しています。
低GI食を意識することは生活習慣病の予防にもなりますし、「食生活が乱れているなー」と感じる人は意識してみるのもありです。
【低GI食の例】
- 玄米、そば、うどん
- レタス、ほうれん草、納豆、キュウリ、小松菜
- ブラックコーヒー、日本茶、無糖紅茶
- プレーンヨーグルト、ブラックチョコ
- オレンジ、梨、イチゴ、アボカド
3.ストレス
ニキビとストレスの関係は昔から指摘されてきました。
「ストレスのせいでニキビ悪化した・・・」という経験がある人も多いのではないでしょうか?
人はストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れます。
特に有名なのが”アンドロゲン”という男性ホルモンです。
アンドロゲンはニキビの大きな原因である”角化異常”と”皮脂の分泌”のどちらにも影響を与えます。
角化異常とは、皮膚の表面を厚くして毛穴を詰まりやすくすることです。
ニキビの根本的な原因であり、ニキビの元となります。
また、皮脂の分泌はニキビを悪化させる要因なので、ストレスによるニキビへの影響は大きいです。
ストレスの解消法10選!
ニキビとストレスについては、「ストレスはニキビの原因のひとつです!ストレスニキビの治し方を解説!」を参考にしてください。
ここでは簡単にまとめていきます。
【ストレスの解消法10選】
- ストレスを認知する
- 笑う
- 泣く
- 大声で歌う
- 買い物をする
- 運動をする
- 瞑想をする
- アロマで嗅覚を刺激する
- 読書をする
- 旅行に行ってみる
ストレスの解消法は人それぞれですが、何もしないのはオススメできません。
ここで挙げたもの以外でも構わないので、ストレスを溜め込まないようにしてみましょう。
ニキビに運動は効果あり?メリットとデメリットをまとめてみた!
4.肌を触り続ける
皮膚は触り続けてしまうことは、ニキビの原因です。
「よく触るところにニキビができた・・・」や「頬杖をついている部分にできやすい?」というのは根拠がある原因です。
皮膚に触ることから始まります。
肌にとって触れられ続けている状態は、”刺激”です。
すると、肌を刺激から守ろうとして、角化細胞を増殖させます。
角化細胞とは、肌を刺激から守ってくれる細胞のことです。
肌の表面の角質層と呼ばれているところで、日々守ってくれています。
しかし、角化細胞を増殖させると、角質層は厚くなります。
これは毛穴を詰まりやすくして、角化異常の原因となるのです。
肌に触れているもの5選
よく肌に触れていて、ニキビの原因となっているものを紹介します。
- 頬杖
- 手癖
- マスク
- マフラー
- 髪の毛
これらはよく肌に触れていて、ニキビの原因と言われることが多いです。
特にニキビを隠すことができるマスクや髪の毛は要注意ですね。
ただ原因となると言っても、絶対つけてはいけないとは思っていません。
友達や同僚に見られたくないでしょうし、できるだけ付けない努力をするようにしてください。
例えば、髪の毛だったら日中は前髪をおろして、家に帰ってからはピンやカチューシャでつかないようにするなどです。

いくらニキビの原因になると言っても、周りに見られるのはツライですよね・・・。なので、日中は隠してOKで、家では肌に触れないようにすることをオススメしています!
5.潰す
ニキビを潰すことは、ニキビの悪化や原因です。
特に肌質や体質によっては、消えにくいニキビ跡になることがあります。
特に皮膚科医以外がニキビを潰してしまうと、ニキビの炎症を悪化させたり、皮膚を破壊してしまったりすることが考えられます。
もし、緊急で治したいのでしたら、”面皰圧出”がオススメです。
保険が適用される治療法で、ニキビを芯から取り出せます。
日本皮膚科学会でも選択肢の1つとして推奨されている治療法です。
ただ、ニキビを潰すことがストレス解消になっているという人も多くいます。
特に成人女性に多くみられていて、”掻破性座瘡(そうはせいざそう)”とも呼ばれています。
ニキビを潰す癖がある人必見!ニキビの芯を潰す正しい方法まとめ!
ニキビを潰さないようにするための対策
ニキビを潰さないようにするための対策としては、”ニキビに触る回数を記録する”ことがオススメです。
自分がニキビに触っている回数を自覚すると、案外簡単に改善します。
触る回数以外にも、”鏡を見る回数を記録する”というのもありです。
「ニキビをよく潰す・・・」という人は参考にしてみてください。
6.間違ったメイク
少し前までは、化粧がニキビの原因になるとまで言われていました。
今でも化粧品の中には、ニキビの原因となるものもあると思います。
しかし、化粧品の中には低刺激でニキビの原因にならないものもあります。
このことから”ニキビができていても、メイクはして良い”です。
それどころか、メイクができることは女性にとって大きなメリットになります。
ただし、間違ったメイクはニキビの原因となるので、注意点を解説します。
ニキビにファンデーションあり?ニキビを悪化させないメイク方法と選び方
メイクで注意したいポイント
化粧品選びについて
化粧品を選ぶときは以下の4つを確認します。
- 刺激が無い
- ノンコメドジェニックテスト済みを選ぶ
- お試しサイズで使用感を確認する
- ウォータープルーフは避ける
ノンコメドジェニックテスト済みとは、ニキビの原因となる油分が含まれていないかをテストするものです。
つまり、「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれている化粧品は、”ニキビができにくい処方になっていることが証明されている”ことになります。
ベースメイクについて
ベースメイクで注意したいのは、”ニキビを隠すために厚く塗る”ことです。
これはニキビの原因になるので、注意してください。
ニキビがある人のメイクは、”相対的に目立たなくする方法”で行います。
赤ニキビが目立つ人は黄色のコントロールカラーで、赤みを目立ちにくくさせましょう。
また、ファンデーションはリキッドよりもパウダーファンデーションがオススメです。
赤みが多いときは、コンシーラーをポイント状につけてください。
ポイントメイクについて
ニキビができにくい部位のポイントメイクはしても問題ありません。
具体的には、”リップ”や”アイメイク”などが挙げられます。
ニキビができにくい部分なので、好きな色を選んでつけてください。
ニキビから視線をそらす効果が期待できるので、オススメですよ!
生活習慣で意識するポイントまとめ
【睡眠】
- 6時間以上の睡眠
- 一定の時間に寝る
【食事】
- バランスのいい食事を心がける
- 低GI食がオススメ
【ストレス】
- 自分なりのストレス解消法を実践する
【肌に触る】
- マスクや髪の毛は家では外す
- 外で隠すのはギリギリOK!無理は禁物
【ニキビを潰す】
- ニキビに触る回数や鏡を見た回数を記録する
- 面皰圧出という治療を試してみる
【間違ったメイク】
- ニキビを隠すために厚く塗るのは禁止
- メイクはしてもいいですが、刺激しないようにする
まとめ
生活習慣の乱れはニキビの原因になることがわかります。
ただし、生活習慣を無理に正しくする必要はありません。
日本皮膚科学会でも”生活習慣を良くする”などのことはかかれていません。
どちらかと言えば、
できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
やみくもに制限することなく、バランスの良い食事をとるように心がけてください。
などのアバウトな感じです。
自分が明らかに生活習慣が乱れているとわかるのであれば、見直す必要がありますが、大きく変える必要もありません。
ストレスの関係もあるので、生活習慣に関しては気楽にしてください。
- ニキビの治し方講座【基礎編】
-
- 1限目:【完全保存版】初心者必見!3ヶ月で治す科学的なニキビの治し方まとめ!
- 2限目:ニキビができたら皮膚科へ行くべき理由!体験談と治療薬まとめ
- 3限目:ニキビのスキンケア方法まとめ!洗顔と保湿のやり方まで
- 4限目:ニキビの原因になっているかもしれない生活習慣まとめ!
- 5限目:ニキビが繰り返す人必見!ニキビの再発防止まとめ