「乾燥肌なのにニキビが繰り返しできる・・・」
「乾燥ニキビを治す方法が知りたい!」
乾燥肌なのにニキビができたという大人の女性は増えています。
実際、多くの人が思春期にできるので、大人ニキビに馴染みが無い方も多いでしょう。
しかし、実際は”皮脂が多く出ている時期だけにニキビができるわけでは無い”です。
30代・40代や乾燥肌や敏感肌の方もできます。
今回は、乾燥肌がニキビの原因になるメカニズムから5つの治し方までを解説していきます!
乾燥肌ニキビに悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
何で乾燥肌なのにニキビができるの?簡単に原因を解説!
一般的にニキビの原因は、「皮脂が毛穴に詰まってできるから皮脂が原因!」と思われがちです。
しかし、本当は皮膚が刺激を受けることで毛穴が詰まってしまい、その中で皮脂が溜まるとニキビができます。
そして、その刺激のひとつが”乾燥”です。
保湿をしなかったり保湿しやすい環境にいたりすると、肌の水分量が低下します。
肌が乾燥すると、自分を守ろうと肌を厚くします。
肌の表面にある皮膚を”角質層(かくしつそう)”というのですが、この部分が厚くなってしまうのです。
肌を厚くするということは、無理矢理ターンオーバーを早めていることになります。
つまり、未熟な細胞が肌を守っているわけです。
そうなると結果としてバリア機能が低下します。
この状態が”角化異常”です。
角化異常になると、皮膚が厚くなっているので毛穴も詰まりやすくなります。
この状態はニキビもできやすくなっているので、根本的な原因とも言えます。
乾燥がニキビの原因に!?大人ニキビや乾燥肌にニキビができる理由
肌の水分量とニキビの数は相関している
乾燥肌がニキビの原因になるメカニズムを説明しましたが、実は皮脂よりも乾燥の方が原因になっている可能性があります。
富士フイルムの研究では、”皮膚の水分量とニキビの数が逆相関している”ことがわかりました。
つまり”肌の水分量が低い人ほど、ニキビの数が多い傾向があるとわかった”のです。
しかも油分量の多さはニキビの数と相関が見られなかったので、乾燥肌ほどニキビができやすいと言っていいでしょう。
乾燥肌ニキビの5つの治し方
乾燥肌ニキビの治し方は5つあります。
自分にあった治し方を取り入れて実践してみてください!
- 皮膚科へ行って薬をもらう
- 乾燥肌を改善する保湿ケアをおこなう
- 保湿剤は減らしつつ保湿していく
- 緊急の場合は正しく潰す
- 皮膚科で治らなければ美容皮膚科を検討する
それぞれ解説していきます!
1.皮膚科へ行って薬をもらう
乾燥肌でなくても、”ニキビを治そうと思ったら皮膚科が一番効率的”です。
ニキビの治療は保険も適用されるので、3割負担で済みます。
私が皮膚科へ行ったときは、ニキビの薬とヒルドイドも処方していただきました。
ヒルドイドはバリア機能の改善にも役立つので、”乾燥肌でニキビができたら皮膚科へ行くことを推奨”します。
皮膚科へ行くべき理由については「ニキビができたら皮膚科へ行くべき3つの理由!体験談と治療薬まとめ」を参考にしてみてください。
2.乾燥肌を改善する保湿ケアをおこなう
ただの保湿ではなく、”乾燥肌の改善がおこなえるケアも乾燥ニキビを治すのにオススメ”です。
乾燥肌を改善するケアについては、「乾燥肌を根本から治す4つの方法の考察!肌がカサカサする人必見!」で詳しく解説しています。
- ヒト型セラミド
- ライスパワーエキスNo.11
- コラーゲンを作り出す栄養素を摂る
- ヘパリン類似物質
この4つが乾燥肌を改善できるケアです。
それぞれ”バリア機能の改善が認められていたり、水分保持能の改善ができたり”します。
乾燥肌の対策として保湿は重要ですが、改善はできないのでこれらのようなケアが必要です。
乾燥肌の方は試してみてください。
3.保湿剤の数は減らしつつ保湿していく
乾燥肌の方ほど保湿にはこだわると思いますが、保湿剤を増やすのはオススメできません。
というのも、”肌に触れる回数が多くなることで肌の刺激となり、ニキビの原因になるケースがあるから”です。
アメリカの皮膚科学会でも肌につける製品の数を減らすようアドバイスされています。
Limit the number of skin care products you use.Using too many products on your skin, especially more than one anti-aging product.tends to irritate the skin.
(訳:あなたが使用するスキンケア製品の数を制限してください。あなたの肌に多すぎる製品、特に1つ以上のアンチエイジング製品を使用していると、皮膚を刺激します。)
(引用元:Skin care on a budget)
乾燥肌の方は徹底的に保湿するために、「化粧水→乳液→クリーム」のような流れになっていると思います。
しかし、これはどう考えても使いすぎです。
本来の目的は”肌の乾燥を防ぐことなので、極論1つでも良い”わけです。
保湿剤については自分が気に入っているものを使えばいいですが、数は減らす努力をしましょう。
4.緊急の場合は正しく潰す
ニキビは2,3ヶ月ほどかけてじっくり治すのがいいですが、時には緊急で治したいときもあるでしょう。
そういうときはニキビを正しく潰してください。
実はニキビ治療には、”面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)”という治療方法があります。
面皰、炎症性皮疹に、面皰圧出を選択肢の一つとして推奨する。
(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017)
この治療法は”すべてのニキビに対応していて、ニキビの芯を取り出すので早く治せます。”
つまり正しい方法で潰すことができれば、理論上はすべてのニキビを潰せるのです。
ただニキビを正しく潰すためには、専用の道具などが必要です。
- 面皰圧出器(アクネプッシャー)
- アルコール消毒液
- 清潔な針(圧出器にあれば必要なし)
潰し方については、「ニキビを潰す癖がある人必見!ニキビの芯を出す正しい方法まとめ」を参考にしてみてください。
5.皮膚科で治らなければ美容皮膚科も検討する
保険適用内の治療で治らなかったという人もいます。
そんな方にオススメしているのが”美容皮膚科で受けられる保険適用外の治療”です。
実は海外で重症ニキビ向けにおこなわれている治療は日本では未認可となっていて、美容皮膚科でしか受けられません。
どちらも”強力な薬ですが、副作用も高いのが特徴”です。
また保険適用外ということで、費用も高くなります。
ただし、”皮膚科へ行って治らないからと言って、高級な化粧品を買ったりエステに行ったりするよりは明らかに良い”です。
乾燥肌ニキビに悩んでいて、保険適用内の治療が効かなかった人は検討してみてください。
【重症編】ニキビの治し方講座!皮膚科へ行っても治らなかった人向け
まとめ
乾燥肌はニキビの原因になりますし、ニキビの数も多い傾向があることがわかりました。
”ニキビに悩んだら皮膚科へ行くのが基本ですが、保湿ケアも一緒におこなうことをオススメ”します。
皮膚科へ行ってヒルドイドも処方されると、なお効率的です。
また”緊急でどうしても今すぐ治したい人は手で潰さず、正しく芯を出してください。”
正しく潰せばニキビ跡にならずに、早く治っていきます。
乾燥肌ニキビに悩んでいる方は参考にしてみてください。