今回は、ニキビを治してからの維持療法について解説します。
維持療法とは、ニキビが再発しないようにするための治療です。
ニキビは一度キレイに治っても、繰り返しできてしまうことが多い病気です。
ニキビについて解説しているサイトは多くありますが、維持療法について紹介しているサイトは多くありません。
ディフェリンゲルやベピオゲルが出てきてくれたおかげで出来るようになった治療法ですが、あまり広まっていないのが現状です。
そこで、今回は維持療法について解説していきます。
目次
ニキビは治したら終わりじゃない
ニキビの治療期間は3ヶ月を目安にしています。
ニキビが治るのは個人差がありますが、だいたい3ヶ月を目安にすることが多いです。
しかし、ニキビ治療はそこで終わりではありません。
ニキビには微小面皰という目には見えないニキビがあるからです。
要は見た目はキレイな肌でも、ニキビの赤ちゃんがいる可能性があるわけです。
このニキビを完全に断つためにも、維持療法が必要になってきます。
基本的に肌がキレイになったら、終わりというわけではないと覚えておいてください。
維持療法のやり方
維持療法は主に3つの治療薬が使われます。
- ディフェリンゲル
- ベピオゲル
- エビデュオ(ディフェリンとベピオの混合)
この3つは、ニキビの根本的な原因からアプローチできる治療薬です。
基本的には、皮膚科医の先生が出してくれたものを使ってください。
維持療法は、3ヶ月間の治療が終わった後に続けて行います。
ここで変な期間を空けずに治療をしていきます。
この辺りは皮膚科医の先生が指示してくれると思いますが、1ヶ月に一度程度は皮膚科に通うことになりそうです。
参考記事:3ヶ月で治すニキビの治し方講座
スキンケアについて
維持療法中にもスキンケアをします。
スキンケアに関しては、治療中と同じでOKです。
当サイトでは、シンプルなスキンケアを推奨しています。
シンプルなスキンケアとは、
- 1日2回の洗顔と保湿
- 洗顔は低刺激で乾燥しないもの選ぶ
- 保湿は1つに絞って行う
この3つがポイントです。
洗顔は富士フイルムの「ルナメアAC」をおすすめしています。
また、保湿に関しては、「白色ワセリン」か「メディプラスゲル」のどちらかをおすすめしています。
維持療法中の生活習慣について
この期間の生活習慣は、特に気にする必要はないかなと考えています。
というのも、ニキビ治療中もそこまで生活習慣を変えることを推奨していませんでした。
もちろん、ダメな部分を治すことは重要ですが、あくまで無理のない範囲で生活習慣を改善されれば良いと思います。
- 夜10時には寝ろ!
- 〇〇は食べるな!
- ランニングをしろ!
とかは全然しなくて良いです。
日本皮膚科学会でも推奨しているのを見たことがありませんし、”できるだけ正しい生活習慣にする”くらいでいきましょう。
ただ、「明らかにこれが原因だな!」というのがありましたら、それは改善してみるのも全然ありです。
維持療法をするときに注意したい点
維持療法をするときに注意したい点があります。
1.抗菌薬は使わない
抗菌薬は、維持療法の期間には使いません。
これは抗菌薬の耐性菌の問題があるからです。
抗菌薬は使い続けていると、耐性をもった菌が増えてくることがあります。
これは最近、問題になってきています。
耐性菌が増えてきてしまうと、抗菌薬の効果が低くなってしまいます。
なので、抗菌薬は治療期間の3ヶ月以内で使います。
微小面皰を治さなければニキビとの戦いは終わらない
ニキビ治療で維持療法をおすすめしているのは、目には見えない微小面皰があるからです。
微小面皰は白ニキビよりも前にできているニキビで、ニキビの赤ちゃんとも言えます。
パッと見た感じはキレイな肌になっていても、その時点で微小面皰ができていれば、ニキビは繰り返しできます。
ニキビ肌から完全に脱出するためには、この微小面皰を治さなければいけません。
そのためには長い治療になりますが、維持療法が必要になってきます。
もちろん、重症度によっても期間は変わってくると思いますが、ニキビ治療には必要な期間です。
まとめ
ニキビを治していくためには治療期間の3ヶ月だけではなく、維持療法が必要になります。
ニキビが無い状態でニキビ治療を続けるのは苦行ですが、ニキビが繰り返しできてしまうのも事実です。
この維持療法は2008年にディフェリンゲルが出てから考えられはじめました。
おそらくニキビに悩んでいる人のほとんどが行っていないことだと思います。
目安期間は1年間に設定していますが、皮膚科医の先生の指示に従ってください。