今回は、脂性の皮脂を止める方法を本気で考察していきます。
皮脂を止める方法は5つあります。
これらは全て原因から逆算した方法です。
ちなみに、その中には遺伝による脂性も含まれています。
脂性で皮脂に悩まされてきた人は参考にしてみてください!
目次
皮脂を止める5つの方法
皮脂を止める方法は、5つあります。
- ビタミンC誘導体
- ライスパワーエキスNo.11
- ホルモン治療
- フォトダイナミックセラピー(PDT)
- アキュテイン
そこそこ参考になる内容だとは思いますが、中にはあまり現実的ではないものもあります。
その辺りはご了承の上、できそうなものは実践してください。
1.ビタミンC誘導体
初めに紹介するのは、”ビタミンC誘導体”です。
ビタミンC誘導体には色々な美容効果がありますが、その中のひとつが”過剰な皮脂分泌を抑制する”という効果です。
間接的に抗炎症作用も期待できるため、ニキビ治療にも使われることがあります。
ただ脂性の根本的な原因を解決しているわけでは無いため、”一時的に皮脂を止める方法”です。
でも、脂性肌には有効で、皮脂の分泌は抑制されます。
なので、ビタミンC誘導体を配合したコスメを取り入れるのは1つの有効な手です。
注意したいのは”化粧水などでビタミンC誘導体が薄くしか配合されていないと大した効果はありません。”
高濃度配合されているものの方がしっかりと効果を実感できます。
ビタミンC誘導体を配合しているコスメはこの辺りをオススメします。
オイリー肌の化粧水ランキング!遺伝・ニキビ・プチプラ・インナードライからオススメを紹介
2.ライスパワーエキスNo.11
皮脂は乾燥が原因で分泌されるということをご存知でしょうか?
肌は乾燥すると、皮脂を分泌して乾燥を防ごうとします。
肌の表面は脂性肌で、内部が乾燥している状態を”インナードライ”と言います。
こうなると、あぶらとり紙で拭き取ってもいくら洗顔をしても、皮脂が出てきます。
これを解決するためには、”肌内部の保湿力を改善する”しかありません。
ライスパワーエキスNo.11という厚生労働省から”水分保持能の改善が認められた成分”があります。
乾燥が原因で皮脂が過剰に分泌されてしまう人は、ライスパワーエキスが配合されたコスメを使えば根本からアプローチできます。
先ほども言ったように内部が乾燥しているのが原因で、皮脂が分泌されているので、肌内部の保湿力を高めれば解決するわけです。
ライスパワーエキスNo,11を選ぶときはが有効成分として配合されているものが良いでしょう。
ライスパワーエキスが配合された化粧品はいくつかありますが、中でも”ライースリペア”をおすすめします。
ライースリペアは、全商品に有効成分としてライスパワーエキスNo.11が配合されています。
他のライスパワーコスメは一部の化粧品にしか配合されていないことが多々あります。
インナードライの疑いがある方は試してみるべきコスメです。
3.ホルモン治療
脂性肌の原因のひとつに”ホルモンバランスの乱れ”というのがあります。
これは男性ホルモンや成長ホルモンによって、皮脂の分泌が促進されてしまうのです。
これらを解消するためには、ホルモン治療が適切だと考えています。
ただ、成長ホルモンによる脂性にはおすすめしません。
というのも、思春期のときにホルモン治療するのは成長の妨げになる恐れがあるからです。
なので、思春期で脂性の人はビタミンC誘導体で皮脂を止めてみるのをおすすめします。
それ以外でホルモンバランスの乱れが原因で脂性になっている人は皮膚科でのホルモン治療を行います。
ホルモン治療は主に2種類あります。
- 低用量ピルを使った治療法
- 疑似ホルモン療法
皮膚科によっても変わってきますが、この2種類がホルモン治療として挙げられます。
ピルを使うと、女性ホルモンが優位になり、男性ホルモンが抑制されます。
つまり、皮脂の分泌を抑制することができて、ニキビのできにくい肌にすることができます。
また、疑似ホルモン療法は女性ホルモンに似た働きをする薬剤を使って治療をするやり方です。
イメージとしては豆乳に含まれているイソフラボンが女性ホルモンと似た働きをすると有名です。
ピルを使ったホルモン治療はニキビに効果抜群!?副作用も少なめ
4.フォトダイナミックセラピー
いわゆる光線療法のことです。
”光線を使って皮脂腺を破壊して、皮脂の分泌を減らし、アクネ菌を殺菌する”という治療法です。
皮脂腺そのものを破壊することができるため、遺伝で皮脂の分泌が多い人でも使えます。
ただし、重症ニキビの人向けの治療方法なので、脂性肌で受け付けてくれるのかは怪しいです。
また、保険適用外の治療法で、1万円~5万円ほどかかります。
皮脂を止めるという意味ではかなり効果の高い方法だとは思います。
しかし、値段が高いので、その辺りは考えて利用しましょう。
5.アキュテイン
アキュテインは世界一ニキビに効果のある治療薬と言われています。
保険が適用されている治療薬を使っても、全く効かなかったという人に使われる最終手段と言った感じです。
めちゃくちゃ強力な薬ですが、皮脂腺を退縮させる効果があります。
ただ、副作用で脂性の悩みよりも乾燥に悩み始めると思います。
しかも、アキュテインは飲み薬なので、身体全体が乾燥しはじめます。
脂性肌で重症のニキビに悩まされてきたという人は試してみるべきだと思います。
この薬も美容皮膚科で使えるものですが、保険が適用されていないので15000円~30000円ほどの値段がかかります。
ニキビへの効果はめちゃくちゃ高いですが、脂性が根本から治るかは微妙です。
皮脂腺は退縮させることができますが、アキュテイン経験者の方は「飲み終わったらまた脂性になった」と言っていました。
ニキビの再発率の低さを見ても、かなり期待できるとは思いますが、デメリットも大きそうです。
重症ニキビ向け「アキュテイン(イソトレチノイン)」は効果ある!?副作用から注意点まで
脂性になる5つの原因とは?
初めに考えなければならないのが脂性の原因です。
これを外してしまうと、皮脂を止める方法を実践しても空振りに終わります。
- 間違ったスキンケア
- ホルモンバランスの乱れ
- 乾燥
- 遺伝
- 生活習慣
間違ったスキンケアと生活習慣に関しては、「正しいスキンケアにしろ!」「規則正しい生活にしろ!」としか言えません。
一応、参考URLをはっておきます。
参考記事:ニキビのスキンケア方法まとめ!洗顔と保湿のやり方まで
参考記事:ニキビの原因になる生活習慣6選!ニキビケアするときは意識してみる
皮脂を止める方法では、この2つは前提としてやっているということで進めていきます。
1.思春期や生理前のホルモンバランス
皮脂を止める方法でも解説しましたが、ホルモンバランスの乱れが原因になることから”低用量ピル”による治療を紹介しました。
ホルモンバランスが乱れると、アンドロゲンという男性ホルモンを優位してしまいます。
アンドロゲンは脂性肌だけではなく、ニキビの原因にもなります。
- 過剰な皮脂分泌
- 角化異常
思春期にニキビができやすい理由は成長ホルモンが分泌されることで、この2つの影響を受けるからです。
同じく思春期にテカリやすいのはホルモンバランスの影響で、皮脂が分泌されやすいためです。
ただ、ホルモンバランスが原因になっているということは自力で根本的な解決をするのが難しくなります。
ニキビもできているのであれば低用量ピルで収まるでしょうが、ニキビ治療としては推奨されていません。
避妊につながることを認めている成人女性に処方するのはOKとしていますが、保険が適用されていない面も考えなければなりません。
2.乾燥
皮脂は、乾燥が原因で起こるということも解説しました。
”インナードライ”という肌質ですが、肌内部が乾燥しているのを防ごうと皮脂を分泌します。
ただ、見た目はオイリー肌なので、洗顔のやりすぎやあぶらとり紙をいくら使っても分泌されます。
肌内部の水分量の低さはニキビにも影響します。
(引用元:富士フイルム)
富士フイルムの実験では、肌の油分量よりも水分量の方がニキビに関係するという結果が出ています。
つまり、肌内部が乾燥している人はニキビができやすいということがわかります。
こうした人はただ保湿をしているだけでは改善は難しいので、水分保持能の改善が認められているライスパワーエキスNo.11がオススメです。
脂性肌でニキビがたくさんできる人はインナードライを疑ってみる
3.ストレス
人はストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れます。
ストレスの影響は大きいので、色々なホルモンに影響を与えます。
その中のひとつが”アンドロゲン(男性ホルモン)”です。
この男性ホルモンはホルモンバランスの乱れでも解説しました。
過剰な皮脂分泌や角化異常を引き起こすホルモンです。
ストレスはニキビの原因と言われていますが、その過程で皮脂の分泌にも関わってきます。
日頃からストレスを感じることが多い人はそれが原因になっているケースは十分に考えられます。
4.遺伝
脂性肌は遺伝しませんが、皮脂腺の大きさや毛穴の大きさは遺伝します。
皮脂腺が大きいと、皮脂の分泌量も多くなるので、脂性肌は少なからず遺伝の影響を受けます。
ただ、脂性肌の原因はひとつに限らないので、他の原因も影響している可能性は高いです。
また、遺伝とは別ですが、子供からの生活習慣がオイリー肌に影響しているかもしれません。
食事や睡眠時間は一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに脂性肌が遺伝の影響を受けているとしたら、ビタミンC誘導体や保湿では全く意味がありません。
フォトダイナミックセラピーなどの専門的な治療で、皮脂腺を破壊して小さくするといった治療法が考えられます。
本気で脂性肌に悩んでいるのであれば、一度皮膚科へ相談に行ってみましょう。
ニキビは遺伝が原因!?遺伝によってできるニキビは治らないのか?
5.食べ物
皮脂の分泌は、食べ物による影響を受けます。
- アルコール
- ファーストフード
- 甘いお菓子
- ジャガイモを使った料理
高GIの食べ物や中性脂肪になりやすい食べ物は皮脂を分泌する原因になりやすいです。
インスリンというホルモンを分泌させ、皮脂腺を刺激させます。
ただ、これらをすべて禁止するというよりも食べすぎないようにするくらいで良いでしょう。
特定の食べ物を禁止しても、それで脂性肌が改善されるとは限りません。
この辺りは無理をせずに、様子を見ながら自分なりの食生活を見つけると良いです。
皮脂を抑えるときの注意点
皮脂を止める方法を具体的に説明してきましたが、生活レベルでいくつかの注意点があります。
- 1日に何十回も洗顔をする
- あぶらとり紙は使ってもOk
それぞれ解説していきます。
1日に何十回も洗顔をする
当サイトでは、1日の洗顔回数は2回がベストという話をしています。
これ以下でも以上もオススメしていません。
特に脂性肌の方に多いのが1日何回も洗顔をしてしまうという人です。
そういう人は何が原因で皮脂が出ているかを特定することは難しいですが、そこまでする必要はありません。
1日に何十回も洗顔をしたところで肌に負担をかけるだけですし、皮脂が止めることは無いです。
ただ、今出ている皮脂を取りたいという人はいるでしょうから、あぶらとり紙を使ってください。
あぶらとり紙についてはこの後、詳しく説明します。
あぶらとり紙は使ってもOK
脂性肌で皮脂が気になるのであれば、あぶらとり紙は使っても良いです。
よくあぶらとり紙よりもティッシュの方が良いという話がありますが、ティッシュの方が肌を傷つけやすいと考えています。
もちろん、根本的な解決をするためにはあぶらとり紙だけではダメですが、一時的に皮脂を取り除くならあぶらとり紙を使って良いです。
また、よく見る
「あぶらとり紙を使うと、皮脂が取り除かれすぎる・・・」
なんてことはありません。
脂性肌で悩んでいる人は安心してあぶらとり紙を使ってください。
脂性肌はニキビの原因になるか?
脂性肌はニキビの原因になるかを考えてみます。
僕の考えは”脂性肌はニキビの原因ではなく、悪化させる原因になる”と考えています。
皮脂がニキビの原因になっているというイメージが強いかもしれませんが、実際は違います。
毛穴を詰まらせているのは皮脂ではなく、角化異常が原因です。
ただ、アクネ菌が皮脂を分解することで炎症を起こすので、ニキビの原因というよりはニキビを悪化させる原因と言えます。
脂性肌でニキビがたくさんできる人の問題は皮脂というより、
- ホルモンバランス
- 乾燥
のどちらかが問題だと思います。
どちらも角化異常の原因になる要素ですし、この2つを疑ってみるべきです。
まとめ
脂性を解消するためには、
- ビタミンC誘導体
- ライスパワーエキスNo.11
- ホルモン治療
- フォトダイナミックセラピー
- アキュテイン
の5つが考えられます。
ただ、下の2つは高額ですし、治療できるかも微妙なところです。
遺伝的に脂性肌という人はフォトダイナミックセラピーをやってみる価値はあると思います。
脂性の原因がよくわからないという人は、肌質チェックをして乾燥しているかどうかを試してみます。
それから乾燥していたら、ライスパワーエキスNo.11で、そうでなければホルモン治療や光線療法です。
誰でも使える一時的な皮脂を止める方法はビタミンC誘導体になります。
人によってベストな選択が変わってくるので、自分にあったものを選んで実践してみてください。