「ヒルドイドってニキビにどう?」
ヒルドイドは皮膚科医の方がニキビに悩む方に処方箋を出すことがある保湿薬です。
高い保湿作用とほとんど副作用がないことから、一部の美容マニアの間で話題となっています。
皮膚科では第1類医薬品に指定されたヒルドイドが出されますが、市販で購入できるものもあります。
今回はそんなヒルドイドを実際に試して、効果や副作用についてまとめていきます!
目次
ヒルドイドとは?そもそも何?
ヒルドイドとは、ヘパリン類似物質という保湿成分を配合した乾燥肌治療薬です。
見た目は化粧水や保湿クリームのようですが、れっきとした薬になります。
大人ニキビの原因に乾燥があるため、皮膚科でもヒルドイドが処方されることがあります。
ビーソフテンローションと書かれているのがヒルドイドで、第1類医薬品に指定されています。
当然ですが薬なので、市販で売られているような化粧水や保湿クリームよりも保湿効果が高いです。
しかも炎症を鎮める働きもあるので、炎症をもったニキビ対策に向いています。
今回はビーソフテンローションと同じくヘパリン類似物質を3%配合したHPローションとクリームを試してみました!
HPローション・HPクリームを実際に使ってみた
先ほど紹介したビーソフテンローションは第1類医薬品で、医師の処方箋が無ければ手に入れることができません。
しかし、ヘパリン類似物質を同じ量配合したHPローションは第2類医薬品で、処方箋なしで手に入れることができます。
僕の近所のドラッグストアには売られていませんでしたが、店舗によっては販売されています。
またAmazonでも売られているので、そちらを利用されるのもありです。
価格帯も1000円ちょっとで手に入るので、試してみてはいかがでしょうか?
HPローション
HPローションはヘパリン類似物質を0.3g配合しています。
化粧水タイプなので、ビーソフテンローションとほとんど変わりません。
箱を開けると、HPローションの本体と説明書が入っていました。
この量でだいたい1ヶ月はもちます。
テクスチャーは無色透明で、無臭となっています。
若干とろみがある感じで、垂れ落ちるということはなさそうです。
肌に馴染ませると、スーッと馴染んでいきます。
べたつきは全くなくて、かなり使いやすかったです。
市販で売られているような化粧水よりも保湿されている感じがありました。
HPクリーム
HPローションのクリーム版です。
クリームということを考えると、より極度の乾燥肌の方にオススメです。
HPローションと同様に本体と説明書が入っていました。
HPクリームのテクスチャーは白色で、保湿クリームにありがちな香りがします。
嫌なニオイではありませんが、完全な無臭ではありません。
肌に馴染ませると、保湿クリームにありがちな油っぽさなどはありませんでした。
ベタつかずに滑らかに馴染んでいきます。
質の高い保湿クリームのような使用感で、想像以上に良かったです。
ヒルドイドの3つの効果
ヒルドイドの有効成分である”ヘパリン類似物質”には3つの効果があります。
- 保湿作用
- 抗炎症作用
- 血行促進作用
この働きは乾燥肌や敏感肌、アトピーの方に向いています。
1.保湿作用
保湿作用は言わずともですが、肌の水分保持力を高めます。
肌は乾燥の影響で、バリア機能が低下してしまいます。
しかしヘパリン類似物質はバリア機能を改善してくれます。
つまり敏感肌を改善させることもできるのです。
ちなみにヒルドイドは角化症や乾皮症に処方されている薬なので、化粧水や保湿クリームよりも効果を実感しやすいです。
2.抗炎症作用
抗炎症作用とは、炎症を鎮める働きのことを言います。
乾燥で起こる炎症やニキビの炎症を鎮めることができます。
乾燥で起こる炎症というのはバリア機能の低下が原因で引き起こる炎症です。
3.血行促進作用
血行を良くすることで、ターンオーバーを促進させます。
ターンオーバーを促進することは肌の再生にもつながってきます。
ただしこの働きは血栓を溶かして、血行が促進されています。
つまり、出血しやすい状態にする働きとも言えます。
そもそも出血している部位に塗るのは禁止ですし、出血性血液疾患がある方は使うことができません。
ヒルドイドの副作用
ヒルドイドは副作用がほとんど無い薬です。
副作用の発生率のデータでは、以下のような結果になりました。
副作用の確率 | |
---|---|
ヒルドイドクリーム | 0.93% |
ヒルドイドローション | 0% |
ヒルドイド軟膏 | 0% |
この結果から見ても、ヒルドイドにほとんど副作用がないことがわかります。
確率から言うと、ほとんどありませんが医薬品に指定されている薬です。
副作用が無いわけではありません。
薬のしおりには以下のような副作用があると書かれています。
- 皮膚炎
- かゆみ
- 発赤
- 発疹
- 潮紅
- 紫斑
僕が使っていてこれらの副作用を感じたことはありませんが、もし感じたら一度皮膚科へ相談に行ってください。
ヒルドイドを使うときのポイント!正しい使い方は?
”ヒルドイドは1日1回~数回程度”使います。
皮膚科医から処方されている方は先生の指示に従ってください。
個人的に使っているなら、”洗顔後や入浴後に使われるのが良い”です。
当サイトのスキンケアなら、1日2回洗顔後という形になります。
実際、僕が皮膚科医の先生からヒルドイドを処方してもらったときは洗顔後に使っていました。
塗り忘れたときは気がついてから早く塗るか一回飛ばすようにしましょう。
2回分塗るのはダメです。
僕がニキビにヒルドイドを使うなら
僕がニキビにヒルドイドを使うなら、ニキビの薬と併用して使います。
ヒルドイドはあくまで薬なので、日常的に使うには向いていません。
ニキビの薬を使っている期間のみ使うようにします。
特にディフェリンやベピオゲルは肌が乾燥しやすくなります。
それを防ぐ意味でも、高い保湿力をもったヒルドイドとの相性は良いです。
ヒルドイドは長期間使っていても問題ないですが、副作用が無いわけではないのでオススメはしません。
まとめ
ヒルドイドは強力な保湿薬です。
保湿だけではなく抗炎症作用があるため、ニキビとの相性もかなり良いです。
安全に使える反面、化粧品と一緒にしがちなので注意してください。
医薬品に指定されているわけですから、少なからず副作用があります。
それを理解した上で、安全に使ってください。