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今回は宇津木龍一先生が書いた「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」を読んだので、感想をまとめていきます。

この本の感想を一言で言うと、”コスメ業界殺し”です。

 

ただ、言っていることはスキンケアの本質的なことで本来あるべきスキンケアとはこのような形なんだと思います。

賛成できる意見と反対する意見、疑問に思ったところなど色々あったので、それらをまとめていきます。

 

肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法の要約

この本に書かれていることを箇条書きでまとめていきます。

 

  • 理想は肌をこすらない水洗顔のみのスキンケア
  • 化粧を落とすときのみ純石けんでの洗顔
  • 粉ふきが起きている場所のみワセリンで肌の乾燥を防ぐ(できたらつけない方が良い)
  • 許容できるメイクは口紅やアイシャドウなどのポイントメイク
  • 初めるときはパウダリーファンデーションはOK
  • ただし、ファンデをクレンジングで落とすのはNG
  • 水洗顔か純石鹸で落とす
  • 15分以下の外出は帽子か日傘
  • 15分以上はワセリン配合の日焼け止めか紫外線吸収剤が無添加の日焼け止め

 

この本の要約を箇条書きで書きましたが、基本的にシンプルなスキンケアを推奨しています。

現代のスキンケアは洗顔から始まって、化粧水、美容液、乳液、保湿クリーム、日焼け止め、ファンデーションと色々なものを肌につけていきます。

この流れと真っ向から反対しているのが宇津木式のスキンケアです。

 

宇津木先生は”化粧品を使えば使うほど肌をボロボロにする”とおっしゃっています。

顕微鏡で肌を見たとき、化粧品をたくさん使っていた人ほど毛穴に炎症を起こしていて、キメが全く見えず、病的な肌になっていたそうです。

 

それからそういう患者さんに水洗顔に変えてもらったところ、1ヶ月後にはキメが再生していました。

この経験から化粧品が肌に悪影響を及ぼしているという考えが生まれたようです。

では、この本を読んでみて感じた賛成意見や反対意見を書いていきます。

 

賛成できる意見

この本に書かれている”できるだけシンプルなスキンケアにするべき”というのは賛成です。

今の化粧品を使う量は明らかに多すぎます。

 

保湿のために何種類も化粧品を使ったり、汚れを落とすのにクレンジングをしてからの洗顔したりと肌に色々つけます。

その結果、ニキビの原因になっている感じは否めません。

 

当サイトでも、「ニキビに化粧水っていらないよねって話」で話した通り必要のないものはやらなくて良いという方向に傾いています。

ただ、水洗顔のみとまでシンプルにはしていませんでした。

 

そのほかにも、「泡立てない洗顔料をおすすめしない2つの理由!」で書いたとおり、肌が手に当たらないようにしっかりと泡立つものを推奨していました。

宇津木式でも肌をこすることが傷つける原因になることを解説しています。

 

また、洗いすぎることが肌に悪影響を及ぼすという点も賛成です。

ニキビに悩んでいる人の場合は皮脂がニキビの原因になるということだけを考えてしまい、1日に何回も洗顔をしてしまうという方がいます。

しかし、これは完全に悪影響で当サイトでは、「ニキビの人は1日2回の洗顔がベストだと思う」に書いている通り1日2回を推奨しています。

 

この2回というのはニキビ治療のときに使う治療薬に合わせた回数です。

ちなみに宇津木式も1日2回朝夜での洗顔が前提で書かれていました。

 

 

賛成できる意見まとめ

  • 化粧水をつける必要がない
  • 肌をこするのがNG
  • できるだけシンプルなスキンケアにするべき
  • 洗いすぎは肌に悪影響を及ぼす

 

疑問に思ったところ

  • 防腐剤が肌の刺激になるわけではなく、肌の常駐菌を殺菌してしまう
  • 本来は皮膚の保湿機能が100%で皮脂は1%にも満たない
  • 界面活性剤がバリア機能を簡単に破壊する
  • 口コミで漏斗性皮膚炎になった人がいたがなぜ

 

 

この本を読んで疑問に思ったのは4つあります。

それぞれ解説していきます。

 

1.防腐剤は常在菌を殺菌してしまい、結果的に雑菌だらけになる

まず、防腐剤についての疑問です。

この本の防腐剤についての考え方をまとめると、

 

防腐剤の殺菌効果により、顔の常在菌が殺菌され、結果的に雑菌だらけになる

 

というものです。

どういうことかと言いますと、

 

防腐剤が肌の常在菌を殺菌⇒常在菌は雑菌を殺菌する役割がある⇒それがいなくなる⇒雑菌繁殖

 

 

ということです。

この考え方自体はすごく納得できるものでした。

ただ、この考え方を行動に移すと、防腐剤無添加のものを使わなければならなくなります。

 

例えば、この本で書かれている純石鹸やワセリンです。

どちらも防腐剤が使われていないもので、特にワセリンは腐りにくいことで有名です。

ただ、腐らないまでも雑菌の繁殖は抑えられるのでしょうか?

 

石けんやワセリンについている雑菌は肌の常在菌が殺菌してくれるということなのでしょうか?

元々、パラベンなどの比較的安全に使える防腐剤を配合することは賛成だったので、この部分には疑問が残りました。

防腐剤についてはまた別の記事で詳しく考察していきたいと思います。

 

2.皮脂に保湿機能はほとんど無い

今まで皮脂は肌の保湿効果があると書いてきましたが、これは間違いだそうです。

保湿効果があるという意見は35年以上前から否定されていて、実際はほとんど保湿効果はありません。

肌が元々もっている保湿効果が100だとすると、皮脂の保湿効果は1以下です。

 

「じゃあ、なんで皮脂なんて分泌されるの?」

 

という疑問が生まれますが、この本には

 

人の体がふさふさの毛におおわれたいた頃の名残です。

 

と書かれています。

これはこじつけっぽいですが、皮脂自体は毛の表面をコーティングする以外とくに役割が無いようです。

 

しかし、皮脂膜には皮膚の常在菌がいます。

皮脂が肌にうるおいを与えているとは思いませんが、肌の水分を蒸発するのを防ぐという意味で保湿できています。

これが対して意味がないとは思えません。

 

この本を読んでいると、皮脂は肌に悪影響しか与えない物質という印象を受けます。

もちろん、皮脂を放置しすぎると、悪影響が出るのはわかりますが、肌に皮脂膜があるのが悪いとは思いません。

個人的に、皮脂を悪者扱いしすぎな印象を受けました。

 

※論理が破綻している修正する

 

3.界面活性剤がバリア機能を簡単に破壊する

この本には界面活性剤についてこう書かれていました。

 

クリームは角層内の水溶性の保湿成分も油溶性の細胞間脂質もなんなく溶かして、「レンガ+モルタル」という構造も、細胞間脂質の中の水、油、水、の構造もともに壊していきます。

 

ここで言っているクリームというのは、水と油を混ぜた界面活性剤を加えたものという意味です。

つまり、界面活性剤が細胞間脂質を溶かして、バリア機能を破壊すると言っています。

 

初めは「そうなんだ」と思っていましたが、よくよく調べてみると、バリア機能を破壊するのは”石油系界面活性剤”であり、種類を間違わなければバリア機能を破壊するわけではありません。

むしろ、化粧品を安定させるという意味で、安全に使える成分です。

つまり、石油系の界面活性剤が配合されているものを使わなければ、バリア機能が破壊されるということは無いです。

 

4.口コミで脂漏性皮膚炎になったという人がいた

この本の口コミを一通り見ましたが、脂漏性皮膚炎になった人がちらほら見られました。

脂漏性皮膚炎とは、皮膚の一部が急に腫れだし、かゆみを感じる湿疹です。

皮脂腺が多いところによくできます。

 

原因菌は背中ニキビの原因でもおなじみの”マラセチア菌”です。

カビ菌の一種で、皮脂が大好物の菌ですが、おそらくシンプルなスキンケアに変えて、取り除けなかった皮脂が原因になっているのではと考えられます。

 

とは言っても、このケアが原因とは一概に言えないので、予想でしかありません。

ただ、今までガッツリ洗顔やクレンジングを行っていた人が急にシンプルなケアに変えると、皮脂を必要以上に残してしまい、脂漏性皮膚炎の原因を作ってしまうとは考えられます。

 

ダメだと思う点

  • ニキビ跡やシミができていたら、この方法で治ることはない
  • 純石鹸は洗浄力が強すぎる

 

この本に書かれていることで、反対意見をまとめていきます。

 

1.ニキビ跡やシミができていたら、この方法で治ることはない

まず、本のタイトルは「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」ですが、ありえないです。

このシンプルなスキンケア方法は、ニキビの予防や敏感肌の予防にはなります。

また、今まで化粧品が悪影響を及ぼしていた方は徐々に元に戻るので、治っているように見えると思います。

 

しかし、肌の悩みがすべて消えるというのは言いすぎです。

ニキビ跡やシミなどに悩んでいる人はこの方法を試しても治すことはできません。

 

さらにニキビに悩んでいる人もこれに加えて、治療薬を使いながら治療をしなければニキビはできます。

宇津木式のスキンケア方法を否定しているわけではなく、

 

「宇津木式のスキンケアをやってるのにニキビができた」

 

という意見が出てきそうなので言っておきました。

「ニキビ用の洗顔料を使ってるのにニキビができた」という口コミと同じようにあくまで”ニキビの予防”になります。

なので、肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法というのは大げさなタイトルです。

 

2.純石鹸は洗浄力が強すぎる

個人的に純石鹸は洗浄力が強すぎると思っています。

一度、純石鹸で試したことがありましたが、洗浄力が強すぎました。

 

なので、もし洗顔石鹸を使うなら「アクナイン」をおすすめします。

合成界面活性剤は配合されていませんし、防腐剤は完全に無添加です。

 

美容成分は配合されていますが、洗顔石鹸なので洗い流されます。

ただし、洗顔後の乾燥をある程度防ぐことができるので、当サイトではアクナインを推奨しています。

 

市販で売られているニキビ用の洗顔料の弱点や純石鹸の弱点を取り除いた洗顔石鹸です。

ただ、枠練り製法でひとつひとつ作られているため、コスパが少し悪いのが残念ですが、肌のことを考えるとこの洗顔石鹸が間違いありません。

 

この本を読んだ感想まとめ

肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法を読んで、かなり勉強になりました。

改めて化粧品が与える悪影響を確認できました。

美容本の中で人気が出るのも理解できます。

 

ただ、医学的な根拠が欠けている部分もあって、少しこじつけになっていた部分がありました。

皮脂の部分で書かれていた「毛がふさふさだったときの名残り」とか根拠ないでしょと言いたいです。

 

また、写真付きで敏感肌の方がどれくらい実践して健康的な肌になったかとか欲しかったです。

実践してからのビフォー・アフターとかあれば、さらに説得力がある本になったと思います。

 

まだ他にも著書があるので、一番新しいのをまた読んでみたいですね。

残念な部分が少しありましたが、読んでおいて損はない良書だと思います。