ニキビとチョコレート

 

「チョコを食べすぎるとニキビができるって本当なの?」と思ったことはありませんか?

または、「チョコを食べてたらニキビができた・・・」という経験はありませんでしたか?

 

ニキビとチョコレートの関係は昔から議論されてきましたが、いまだに結論は出てきません。

今回はそんなニキビとチョコレートに関する意見を両面から見ていきます。

 

チョコがニキビの原因になるという意見

チョコがニキビの原因になるという意見

 

チョコがニキビの原因になるという意見は以下の2つが挙げられます。

 


 

  • カカオパウダーの摂取でニキビが増えた
  • チョコに含まれる糖質や脂質がニキビの原因になっている

 


 

それぞれ解説します。

 

1.カカオパウダーの摂取でニキビができた

最近の報告では、”カプセルに入れた100%カカオパウダーの摂取でニキビができた”という結果が報告されています。

これは14名で行われ、観察期間が1週間の試験です。

 

小規模の試験ではありますが、結論としてニキビができやすい男性はチョコレートの摂取とニキビの悪化が相関していました。

因果関係については色々な意見があるようで、結論は出ていません。

 

参考文献:Double-blind, Placebo-controlled Study Assessing the Effect of Chocolate Consumption in Subjects with a History of Acne Vulgaris

 

2.チョコレートに含まれる糖質がニキビの原因になっている

ニキビの原因は大きくわけると、”角化異常(かくかいじょう)””皮脂の過剰分泌”の2つです。

糖質はその中の”皮脂の過剰分泌”を引き起こします。

 

市販で売られているチョコレートの中には、半分が糖質なんてものもあります。

そういったものは、理屈としてはニキビの原因になりえます。

しかし、糖質の多い食べ物はチョコレートに限りません。

 


 

  • 白米
  • スパゲッティ
  • 食パン
  • さつまいも
  • バナナ
  • 牛丼

 


 

このあたりのよく食べるものも糖質が多いです。

ニキビの間接的な原因になるからと言って、これらの食べ物を制限するのが推奨されているわけではないので、糖質制限はオススメしません。

 

チョコはニキビの原因にならないという意見

チョコがニキビの原因にならないという意見

 

チョコがニキビの原因になる意見の一方で、原因にはならないというものもあります。

 


 

  • カカオポリフェノールはニキビの炎症を抑制する
  • カカオによるニキビの重症度の変化はなかった
  • ブラックチョコレートのGI値は低い

 


 

それぞれ解説します。

 

1.カカオポリフェノールがニキビの炎症を抑制する

ある実験では、カカオポリフェノールによって炎症の原因を抑制するという報告がされています。

カカオポリフェノールとは、カカオ豆に含まれているポリフェノールの一種です。

 

このカカオポリフェノールには、”抗酸化作用があるので、美容好きの間で有名”です。

具体的にはチョコレートがアクネ菌に対する炎症性サイトカインを生み出すのを抑制していると報告されています。

簡単に言ってしまえば、チョコレートがニキビの炎症を抑制しているということです。

 

参考文献:Chocolate consumption modulates cytokine production in healthy individuals

 

2.カカオによるニキビの重症度の変化はなかった

ニキビとチョコレートの実験の中で一番最初に行われた実験では、ニキビの重症度は変わりませんでした。

この実験はチョコバーとカカオ抜きのチョコバーを食べる人に分けて、行われました。

 

その結果、ニキビの重症度に違いは見られなかったのです。

この結果から「カカオではなく、糖質や脂質が関係しているのでは?」という可能性が考えられるようになりました。

 

参考文献:Effect of chocolate on acne vulgaris.

 

3.ブラックチョコレートのGI値は低い

原因になる意見の方で糖質について説明しましたが、それと一緒に注目されているのがGI値です。

GI値というのは、血糖値の上がり下がりを示す値のことです。

 

GI値が高い食べ物は”『インスリン』というホルモンの分泌が高まり、皮脂の分泌を促進”します。

しかし、ブラックチョコレートのGI値は「22」となっています。

 


 

  • ブラックチョコレート「22」
  • プレーンヨーグルト「25」
  • アボカド「27」
  • いちご「29」
  • 大豆「30」
  • オレンジ「31」

 


 

”ブラックチョコレートのGI値は野菜と同等かそれ以下”の数値になっています。

食生活を考えるときに低GIの食べ物が役立つので、そういう意味ではブラックチョコはオススメです。

 

ただ普通のミルクチョコレートはGI値「91」と高いので、注意してください。

あくまでブラックチョコレートの話です。

 

チョコレートを食べてニキビが悪化したと思ったら避ける

結論

 

ここまでニキビとチョコレートの関係についてお話していきました。

初めにも言ったように、ニキビとチョコレートの関係はいまだに結論は出ていません。

そういったこともあって、日本皮膚科学会では以下のように推奨をしています。

 

痤瘡患者に,特定の食べ物を一律に制限することは推奨しない.個々の患者の食事指導においては,特定の食物摂取と痤瘡の経過との関連性を十分に検討して対応することが望まれる

(引用元:尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017

 

皮膚科医の先生に食べ物について質問した方はおそらく「バランスの良い食事をしてください」と言われていないでしょうか?

この回答は知識不足のように感じるかもしれませんが、正しい回答です。

 

栄養バランスに偏りのある食事はダメですが、”ある程度のバランスがあれば気にする必要はない”です。

ただし、「チョコレートを食べるとニキビができる気がする・・・」というのがあれば、避けるのが無難でしょう。

 

まとめ

ニキビとチョコレートの関係は結論が出ていません。

しかし、チョコレートを食べるとニキビができるという人は食べないようにしてください。

 

そういったのが無い人は”食事制限をせずにバランスの良い食事を心がけるだけでOK”です。

ただチョコレートの消費とニキビの悪化の相関がある実験もあるので、食べない方が無難かもしれません。

 

特にチョコを食べてニキビが悪化すると感じる人は避けた方が良いです。

とはいえ、やみくもに禁止するよりはバランスのいい食事を意識する方がいいと思います。

ニキビとチョコレートの関係について気になっていた方は参考にしてみてください!