今回は、微小面皰について解説していきます。
微小面皰は隠れニキビとも言われていて、目で見ることができないニキビです。
このサイトでは、目視できる白ニキビから解説していました。
プツッとしたニキビが特徴的ですが、このニキビが初めにできるニキビではありません。
※この白ニキビで悩まされているなら、「【初心者必見】治らない白ニキビを確実に治す4つの治し方!」を参考にしてください。
実はその前に微小面皰(びしょうめんぽう)という隠れニキビがあります。
このニキビは目視することができず、見た目はキレイでもニキビの予備軍として隠れているニキビです。
では、そんな微小面皰について詳しく解説していきます。
微小面皰とは?
微小面皰とは、一番初期段階のニキビです。
皮膚が角化異常を起こし、皮膚が硬くなります。
すると、角栓ができやすくなるため、毛穴づまりを起こしやすい肌になります。
そして、実際に角栓が毛穴に詰まってしまうと、微小面皰と呼ばれる状態です。
毛穴が詰まっているため、皮脂が毛穴に貯めってしまい、アクネ菌が繁殖しはじめます。
角化異常⇒皮膚が硬くなる&角栓ができやすくなる⇒毛穴詰まり(微小面皰)⇒皮脂が貯まる(白ニキビ・黒ニキビ)⇒炎症が起きる(赤ニキビ)⇒膿が出てくる(黄ニキビ)
という順番です。
ただ、微小面皰は目に見えないニキビなので、確認することは難しいです。
なので、微小面皰が発生しないような治療をしていきます。
角化異常の原因
隠れニキビの原因は角化異常にあります。
つまり、角化異常さえ起きなければ、ニキビはできないと言えます。
ここでは角化異常の原因をまとめていきます。
ホルモンバランスの乱れ
角化異常の原因としてよく挙げられるのは、”ホルモンバランスの乱れ”です。
- 男性ホルモン
- 成長ホルモン
- 黄体ホルモン(女性ホルモンの一種)
これらのホルモンは皮膚の角化異常を引き起こして、皮脂の分泌を促進させる作用があります。
だから、思春期や生理前はニキビができやすくなります。
また、ヒゲが生える口周りやフェイスラインはホルモンの影響を受けやすいので、ニキビも治りにくくなっています。
原因はひとつではないので、一概に言えることではありませんが、ホルモンバランスがニキビに大きく影響しているのは間違いないです。
乾燥
ニキビは脂性の人がなるイメージがありますが、実は乾燥肌の方がニキビができやすいです。
(引用元:ニキビ用化粧品「ルナメアAC」の開発)
ニキビができやすい人は、水分量が部分的に少ないということがわかりました。
この実験では、皮脂とニキビとの関係は見られませんでした。
つまり、脂性ではなく、乾燥が原因でニキビができるという証明になっています。
角化異常がニキビの原因ということがわかれば、脂性は関係ないということはわかります。
ただ、注意したいのは過剰な皮脂分泌はニキビの悪化につながるということです。
なので、皮脂を無視してもいいということにはなりません。
また、ここでわかることがもう1つあります。
それは脂性肌でニキビができる人は、”インナードライ肌”か”ホルモンバランスの乱れ”かのどちらかが原因ということです。
皮脂はニキビの根本的な原因では無いとわかっていますから、この2つのどちらかに絞ることができます。
対処法は、”肌内部の水分量を高める”か”ホルモン治療”が効果的です。
紫外線
紫外線を浴びると、皮膚が自分を守ろうとして角質層を厚くします。
角化異常になるので、微小面皰の原因のひとつと言えます。
しかも、紫外線を浴びると、活性酸素が発生します。
これが厄介で、シミの原因やニキビの炎症の原因にもなります。
適度な紫外線は体に良いものですが、長時間浴び続けてしまうと、老化を促進させます。
ニキビ治療でもピーリング作用をもつものは多いですから、日焼け止めは必須です。
必ず日焼け止めはつけましょう。
ストレス
ストレスは、自律神経を乱して交感神経が優位な状態になります。
- 交感神経⇒活動
- 副交感神経⇒リラックス
ストレスを感じた状態で寝ようとすると、眠れないのは交感神経が活発になっているからです。
そして、この交感神経は男性ホルモンの分泌を促進させるため、角化異常を起こしやすくなります。
しかも、活性酸素を発生させるのもストレスです。
つまり、ストレスを感じてしまうと、ニキビの原因と悪化する要因が揃ってしまいます。
ストレスを感じたと実感したときにニキビができているのはそのせいです。
専門的にも、ストレスとニキビの関係は昔から指摘されています。
微小面皰を発生しないようにする
ニキビを根本から治すためには、まず微小面皰が発生しなければ良いわけです。
隠れニキビの治し方については、「隠れニキビ(微小面皰)の治し方!繰り返すニキビを治すカギは維持療法」を参考にしてみてください!
そのためには、
- 皮膚科で自分に合った治療薬を継続すること
- シンプルなスキンケアをすること
この2つが重要になってきます。
ニキビの重症度によっては、保険が適用されていない治療も必要になります。
ただ、初めの方は保険が適用されている治療から始めるのがおすすめです。
微小面皰を発生させないために、ディフェリンゲルのような治療薬はとても有効です。
ディフェリンゲルは角化異常そのものを予防することができます。
正しく使うことができれば、ニキビを効率的に治すことが可能です。
ただ、ニキビの治療は最低でも3ヶ月はかかるため、継続して治療を行う人は多くありません。
ニキビができない肌にするためには、瞬間的に治ったからOkではなく、それを維持するための治療が重要です。
ニキビをしっかりと治すためにも、地道に治していきましょう。