今回は、敏感肌持ちのニキビの治し方について説明していきます。
「ニキビ治したいんだけど、ニキビ化粧品って肌に染みる!!」
という方のための記事になります。
敏感肌というものをよく知らない人のために、敏感肌の基礎知識についてもまとめています。
「敏感肌のことは良いから、対処法を知りたい」という方は目次から飛んでください。
では、いきます。
目次
そもそも敏感肌って何?どう見分ければいいの?
敏感肌とは、”肌が外からの刺激に非常に弱くなってしまい、小さな刺激にも反応してしまう肌”のことを言います。
肌をいつも守っているのは、0.02mmほどの厚さしかない「角質層(かくしつそう)」という層です。
この層が、肌にある水分を逃がさないようにして、皮膚に触れるすべてのものから体を守っています。
しかし、乾燥や生活習慣が悪いと、この層が乱れてしまい乾燥しやすくなります。
この状態のことを「乾燥肌」と言います。
そして、さらに悪化すると、肌が刺激に弱くなってしまい、「敏感肌」になるのです。
「乾燥肌」と「敏感肌」は、別々の肌質として扱われることが多いですが、乾燥肌がさらに悪化すると敏感肌になります。
敏感肌の見分け方
敏感肌を見分ける明確な方法はありません。
しかし、
- 今まで何もなかった化粧水が急に染みるようになった
- 髪の毛が触れただけでかゆくなった
- 肌が腫れやすくなった
などがあれば、敏感肌の可能性が高いです。
また、敏感肌は『30代~40代に多く見られ、約8割の女性が悩まされている』と言われています。
敏感肌はあいまいな肌質
実は専門的に言うと、敏感肌という肌質は存在していません。
上の4つが正しい肌質の分類です。
一応、敏感肌の定義を説明しておくと、
明らかな皮膚病変なしに外界からの要因に対して、皮膚に不利、有害な反応が起こりやす皮膚タイプ
(引用:皮膚科医から見た敏感肌)
このように定義されています。
つまり、敏感肌というのは病気でも何でも無く、お酒を飲んで赤くなるかどうかというような”正常の範囲内の誤差”ということです。
もちろん、みんながみんな勘違いや周りの人に便乗しているとは思っていません。
ただ敏感肌の中には確実に勘違いで、敏感肌だと思っている人がいます。
敏感肌はあいまいな肌質なので、判断するのが難しいのはわかりますが、一度振り返ってみてください。
2種類の敏感肌の原因
実は敏感肌には、2つの種類があります。
その2種類というのが
- 生活習慣や間違ったスキンケアでなった敏感肌
- アレルギーなどから来る先天的な敏感肌
簡単に言うと、”生まれつきのものか?自分で作ってしまったものか?”という違いです。
敏感肌の種類によって、原因は変わってくるのでひとつひとつ説明していきます。
生活習慣や間違ったスキンケアでなった後天的な敏感肌
この敏感肌は、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れで肌に負担をかけてしまうと、刺激に弱くなっていきます。
具体的には、
- 洗顔のしすぎ
- 保湿不足
- 刺激の強い化粧品を使っている
などが挙げられます。
また睡眠不足やストレスが影響して肌の免疫力が低下し、敏感肌になるということもあります。
このタイプは自分で自分の肌を傷つけているタイプなので、改善することが可能です。
「最近、敏感肌になってしまった・・・」という方は、スキンケアの方法に問題はなかったかとか生活習慣が悪くなっていなかったかなどを確認してみてください。
また、生理前や季節の変わり目など一時期的なものもこちらに入ります。
生理前などに関しては、一時的に肌の調子が良くないだけなので、確実にケアできます。
まとめると、
- 洗顔のしすぎ
- 保湿不足
- 刺激の強い化粧品を使っている
- 睡眠不足
- ストレス
- 生理前
- 季節の変わり目
となります。
後天的な方は、元々は健康的な肌なので治すことはできます。
アレルギーなどから来る先天的な敏感肌
上の後天的な敏感肌に該当せず、生まれつき肌が弱いという方は本物の敏感肌と言えます。(うれしくはないと思いますが)
生まれつき、肌に存在している保湿成分が少ないため、乾燥しやすく刺激に弱くなっています。
また、化粧品や石けんに対して弱いので、かぶれたり、赤く腫れたりということが多くあるでしょう。
アトピーの可能性も十分に考えられます。
- 食べ物(子供の場合)
- ダニやハウスダスト
- カビ
- 花粉
- ペットの毛
- ストレス
アレルギー物質やそうではないものが原因として挙げられます。
先天的な肌質なので、改善するには”皮膚科に相談に行くしかない”かもしれません。
ただ、先天的な敏感肌の方でも刺激を感じることなく使える化粧品はあるので、参考にしてみてください。(少し先で言います)
ニキビができたら皮膚科へ行くべき3つの理由!体験談と治療薬まとめ
敏感肌でニキビに悩む人の治し方講座!
敏感肌でニキビをどうやって治していくのかを説明します。
この治し方では3つのポイントがあります。
- 敏感肌を初めに治すこと
- 皮膚科で相談をすること
- 洗顔と保湿をできるだけシンプルにすること
それぞれ説明します。
1.敏感肌を初めに治すこと
敏感肌とニキビがどちらもあるのであれば、”敏感肌から治すのが良い”です。
なぜなら、バリア機能が低いままだと、いくらニキビを治したところで繰り返す恐れがあるからです。
ただ、敏感肌はあいまいなので、「敏感肌が治った」という定義も難しいですよね。
そこで、しばらくはシンプルなスキンケアに切り替えて、洗顔や保湿を行ってください。
シンプルなスキンケアをしていて、刺激を感じなくなったら、ニキビ治療に移ります。
逆に敏感肌だけど、最近は刺激を感じていないという人は「3ヶ月で治すニキビの治し方講座」を参考にしてください。
そういう人はすぐにニキビを治していきます。
2.皮膚科で相談をすること
当サイトでは、”ニキビを治すために必ず皮膚科に相談することを推奨”しています。
特に敏感肌の人は刺激を感じやすいので、そのことを皮膚科医の先生に伝えてニキビの治し方を聞いてください。
現在、定番的に使われている薬は使い始めに副作用があります。
副作用によって、一時的にバリア機能が低くなるので、注意しなければいけません。
敏感肌の人は薬の副作用を感じやすいことが考えられるので、様子を見ながら使いましょう。
また、「薬を使ったら、副作用が出てきたから合ってないのかな」というのは間違いです。
たまに副作用のことを知らずに使っている人がいますが、基本的に使い始めは誰でも副作用が出ます。
敏感肌の人に限らずですが、薬を使う前にちゃんと理解してから使ってください。
3.洗顔と保湿をできるだけシンプルにすること
肌に触れすぎずにスキンケアをすることはとても重要なポイントです。
洗顔は”1日2回までで、泡を乗せている時間も1分以内”にしましょう。
洗顔をするときは、必ず洗顔料を使います。
たまに水洗顔を推奨している人もいますが、”脂漏性皮膚炎”や”ニキビダニ”などの別の肌トラブルを引き起こす恐れがあります。
また、保湿をするときはできるだけ保湿剤を少なく、肌に触れる回数を減らしましょう。
皮膚科に行くと、ヒルドイドなどの処方箋が出されることがあるので、それを使うのもありです。
敏感肌は洗顔のしすぎを始めとした間違ったスキンケアが原因になるケースが多くあります。
スキンケアを一度見直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
敏感肌でニキビが出来てしまった場合、正しくケアしていくためには、敏感肌を治すのが一番です。
ただ、大半の敏感肌の人は気のせいだと考えられているので、ニキビの薬を貰えるかもしれません。
そのときは皮膚科の先生に従って、ニキビ治療をしてください。
敏感肌は正式に病気として扱われているものではないので、簡単に判断できるものではありません。
その都度、肌の調子や薬を使ってみて、確認する必要があります。
敏感肌の方は慎重にニキビ治療を行いましょう。