ベビーパウダー

 

「ベビーパウダーを付けて寝ればニキビが治るって本当?」

「ベビーパウダーとオロナインでニキビを治す方法が知りたい!」

 

今回はベビーパウダーとニキビの関係について解説していきます。

結論から言って、”ニキビケアにベビーパウダーはオススメできません。”

 

ベビーパウダーを使ってニキビが治ったという方は多いのですが、”ニキビを治す科学的な根拠はありませんし、むしろ原因になる恐れすらあります。”

ベビーパウダーの性質を考えると、皮脂を吸収したり消炎作用があったりとニキビに良さそうですが、実際はそうでもないのです。

それではベビーパウダーのニキビケアについて気になっている方は参考にしてみてください!

 

ベビーパウダーによるニキビケアはオススメできない

ベビーパウダーがニキビにオススメできない理由は成分にあります。

ベビーパウダーによく配合されている成分を見ると、”酸化亜鉛””タルク”が挙げられます。

 

まず酸化亜鉛は、主に紫外線散乱剤として日焼け止めに配合されている成分です。

ベビーパウダーにおいては、収れん剤として配合されています。

 

収れんとは、止血や防腐、消炎などの効果がある成分のことです。

ただしこの作用は皮膚のタンパク質と結合し、毛穴を引き締めます。

 

当然ですが、毛穴を引き締めれば、発汗するのを防ぐことができます。

しかしニキビに関して言えば、”毛穴が閉じてしまいニキビの原因につながる危険がある”のです。

 

”タルクについても、ニキビに期待できる効果はないので使う必要もない”でしょう。

またタルクについては詳しく後述しますが、安全な物質です。

 

ベビーパウダーの主成分について

タルク

ベビーパウダーに配合されているタルクについても、色々と問題視されています。

事の発端は、1987年のアスベスト混入事件です。

この事件ではベビーパウダーの原料として使われていた低品質なタルクにアスベストが認められました。

 

ベビーパウダーや化粧品の原料として使用していた「タルク」に不純物として石綿が混入していた製品があることが昭和61~62年(1986年~1987年)頃に指摘された。また、昭和61年度(1986年度)に労働省産業医学総合研究所が市販のベビーパウダーを調査した結果、一部の製品にアスベストが検出された。これらを受け、昭和62年(1987年)3月に「ベビーパウダー等の品質確保に関する検討会」を設置し、品質確保のための規格及び試験方法を検討し、取りまとめた結果、同年11月6日に、ベビーパウダーに用いられる「タルク」について、試験により不純物として石綿の混入が認められないことが確認された原料を用いるよう、厚生省薬務局審査第二課長から「ベビーパウダーの品質確保について」(昭和62年11月6日付け薬審第1589号)を各都道府県衛生主管部(局)長あて発出した。

(引用元:石綿(アスベスト)を含有する医薬品・医療機器等の実態把握調査の結果について

 

引用が長いですが、大事なところなのでそのまま掲載します。

この文章では、”結果としてベビーパウダーに使われるタルクは不純物が認められないことが確認されたものを使うように促されています。”

 

実際に”アスベストが含有されたタルクの製造は法律で禁止されていて、アスベスト含有率が0.1%以上のものは製造ができません。”

一部のサイトではベビーパウダーにタルクが配合されているものはオススメできないと説明されていますが、歴史を紐解いていくとちゃんと対策がされています。

 

また”タルクの皮膚刺激性の報告はなく、安全な物質”です。

化粧品毒性判定辞典においても、タルクは「毒性なし」の判定となっています。

 

ニキビ予防の効果はないので使う必要はありませんが、”ベビーパウダーを本来の目的で使うなら安全に使えます。”

特にジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーはタルクと香料のみとなっていますが、肌には何の問題もありません。

 

酸化亜鉛

酸化亜鉛については後述したとおりです。

皮膚のタンパク質と結合することで、収れん作用が起きます。

 

しかし、”タンパク質との結合で毛穴が閉じてしまい、ニキビの原因になる恐れがあります。”

それなら、「日焼け止めに配合されている酸化亜鉛もニキビの原因になるのでは?」と思うかもしれません。

 

しかし、紫外線対策に使われている酸化亜鉛は紫外線の散乱を安定しておこなうために。コーティングがされています。

基本的に”日焼け止めに配合されている酸化亜鉛は収れん作用のために配合されていないので、作用に違いがある”のです。

 

ノンコメドジェニックテスト済み

 

もし”不安であれば、ノンコメドジェニックテスト済みと書かれた日焼け止めを利用するのがオススメ”です。

ノンコメドジェニックテスト済みと書かれた化粧品はニキビができにくいことを証明されているので、化粧品がニキビの原因にはなりません。

 

コーンスターチ

コーンスターチとは、とうもろこしのでんぷんのことです。

ベビーパウダーやファンデーションにも使われますし、食べ物にも使われています。

 

99人の被検者(男性26人、女性73人、18-70歳)に97%コーンスターチを含むフェミニンパウダーを誘導期間において9回にわたって24または48時間パッチ適用し、2週間の休息期間を挟んで未処置部位に24時間チャレンジパッチを適用し、誘導パッチおよびチャレンジパッチ除去48,72および96時間後に試験部位を観察したところ、誘導期間において4人の被検者に最小限の紅斑が認められたが、チャレンジ期間には炎症は認められなかった。同様の試験を別の109人の被検者(男性35人、女性74人、18~68歳)で実施したところ、皮膚刺激は認められなかった

(論文:Final Report of the Safety Assessment of Cosmetic Ingredients Derived From Zea Mays (Corn),訳:コーンスターチとは…成分効果と毒性を解説-化粧品成分オンライン

 

この通り、”コーンスターチの皮膚刺激性はほぼありません”でした。

配合する目的が使用感をよくすることなので、ニキビへの効果はないです。

 

ベビーパウダーをファンデーション代わりにするのはどうか

ファンデーション

 

”ベビーパウダーの有効成分が酸化亜鉛でなければ、あり”だと考えています。

例えば、タルクとコーンスターチの組み合わせのベビーパウダーであれば、使ってみるのもありです。

 

実際に”タルクが配合されているファンデーションやフェイスパウダーも多いので、何の問題もありません。”

またタルクが皮膚から体内に侵入するということもないので、安心してください。

とはいえ、これでニキビが治るとか予防になるとかということはありません。

 

ベビーパウダーを使った間違いニキビケア方法

1.寝る前にベビーパウダーを使う

色々な口コミを見ていると、寝る前にベビーパウダーを使うことでニキビが予防できるという情報があります。

理屈としてはベビーパウダーが皮脂を吸収するから、寝ているときもニキビができないというものです。

 

しかし、これはほとんど意味がありません。

というのも、ニキビというのは毛穴が閉じることで毛穴の中に皮脂が溜まり、アクネ菌が繁殖するという流れです。

 

つまり、”寝ているときに排出される皮脂をベビーパウダーが吸収したからといって、ニキビが予防できるわけではない”のです。

むしろ”肌の水分も吸収されて、乾燥を促進してしまう”恐れもあります。

 

肌が乾燥すると、角化異常を引き起こす恐れがあり、これが毛穴を閉塞させる原因にもなります。

無用な刺激を避ける意味でも、ベビーパウダーを夜に付けるのは避けた方が良いです。

 

2.ベビーパウダーとヨーグルトを混ぜてパックをする

ヨーグルト

 

ベビーパウダーとヨーグルトを混ぜてパックすると、抗炎症作用やスクラブ効果を期待できるというものです。

ヨーグルトには美白効果やピーリング作用があると書かれていましたが、変化が見込めるほどではありません。

 

特にヨーグルトでピーリングができるなら、食べた後の胃腸はどうなるか想像するのはたやすいです。

これでニキビを治せると思うなら、その手間で”皮膚科へ行った方が賢明”だと思います。

 

3.オロナイン+ベビーパウダーを使う

オロナイン

 

オロナインは有効成分に殺菌作用がある成分が配合されていて、効能に「ニキビ」が入っています。

皮膚科の抗菌薬ほどの効果はありませんが、殺菌作用があるからです。

 

しかし、ベビーパウダーと組み合わせる意味がわかりません。

また”オロナインに含まれるオリーブオイルは、ニキビの原因になる恐れがあります。”

詳しくは「オロナインがニキビの原因に!?オロナインの効果を考察」を参考にしてみてください。

 

テラ・コートリル

 

”オロナインの効果を期待したいなら、普通に使うべきですし、もっと言えばテラ・コートリルという市販薬の方がオススメ”です。

基本的にベビーパウダーがニキビケアに大きなメリットがあるものではないので、使う意味がありません。

 

脂性肌ならベビーパウダーを使うのはあり

ベビーパウダーは性質上、汗や皮脂を吸収します。

これがニキビ予防につながるとは思いませんが、”脂性肌のテカリ防止には大きく貢献する”と思います。

 

肌がサラサラしますし、嫌なベタつきも改善されます。

役割としては、”フェイスパウダーのような皮脂による化粧崩れ防止のようなイメージ”です。

 

ただ有効成分が酸化亜鉛になっているものよりも、タルクが配合されているものを選んだ方が良いでしょう。

先ほども説明したように収れん作用を目的に使われた酸化亜鉛はニキビの原因になる恐れがあります。